日経平均株価の動き(2015年10月23日)

今週末に、為替が118円から120円に戻した事で、日経平均は週間で500円以上の上げ幅となりました。アベノミクス相場は為替が円安に動くと株価は値上がりしてきました。120円以上の円安維持なら、株価の値上がり期待は続きます。118円~120円の幅で推移するなら、株価のボックスでの推移は続きそうです。

欧州中央銀行(ECB)総裁は12月の政策理事会では、金融政策の緩和について再検討する必要があると。日本では、来週の日銀金融政策決定会合で追加緩和策が発表されるのではないかと期待された事も、ドル円相場が120円台に乗せたとされました。来週以降、円安に向かうかボックスは続くか。為替動向に左右されるでしょう。

日経平均は9月安値(16900円)から10%以上値上がりし、19000円に迫るまで戻してきました。前週は東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は520銘柄(225種50銘柄)。今週(10/22)、東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は586銘柄(225種銘柄は72銘柄)と増加基調を続けています。増加傾向が続く相場(個別株)は改善傾向にある事を示しており、来週も増加基調なら相場(個別株)は改善傾向であり、日経平均の上昇も続くと見る事ができます。

今週も週間で500円以上値上がりしました。強い上昇局面は続いていると判断できます。日経平均は、75日移動平均線と200日移動平均線がDクロスしましたが、株価は75日移動平均線(19160円)を上回る上昇に向け、戻す動きと見ています。引き続き、10日~25日移動平均線を上回る状態は、75日移動平均線に向けて戻り相場は続くと見ています。中間決算が出揃うころには、上げ幅を伸ばしていると見ています。

個別株は、9月中間決算が出始めました。通期の上方修正発表した株は反発しています。11月から業績発表はピークを迎えます。上方修正した株で、底値圏から上げ始めた株、上昇基調を維持している株は反発しています。引き続き、底値確認が出来て上げ始めた株、上昇基調を維持している株で業績上方修正したものは注目株です。

材料では、内需関連株(復興、オリンピック、リニア)、次世代自動運転車関連(クラリオン、パイオニアなど)、TPP関連(機械、電子部品など)など買われた様です。決算発表時期に材料視されるなら、上昇は続く可能性があります。今後も新規の材料が出たなら買い材料になる可能性はあります。

<NYダウ 日足チャート>

今週(木・321ドル高)、NYダウは270ドル以上上昇し、200日移動平均線に迫ってきました。日足チャートでは、10日移動平均線に沿って上昇を続けています。来週は200日移動平均線(上値抵抗線)を上回る上昇は続くか。10日移動平均線に沿って上昇が続くなら、200日移動平均線を上回ってきます。

75日移動平均線を上回り、再上昇転換しました。来週以降も75日移動平均線を上回る状態を維持できるなら、再上昇相場に向けた動きは強まると判断できます。再度75日~25日移動平均線を下回ると再下落に転ずる心配はあります。来週は200日移動平均線に向け、上昇は続くか。75日移動平均線を下回る戻り売りか。上昇下降の確認ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

今週のドル円相場は、ECBの金融緩和期待先取りから120円まで円安となり、株価は値上がりしました。チャート的には25日移動平均線を上回り、200日移動平均線まで戻す円安の動きです。チャートでは、10日~25日移動平均線を上回る状態は、200日移動平均線突破に向け、円安基調に期待したいところです。

来週も118円~120円を挟んで様子見相場に戻すか。25日移動平均線を下値支持線に200日~75日移動平均線(上値抵抗線)を上回る円安基調は続くか。200日~75日移動平均線を下回るボックスか。25日移動平均線を下回らなければ円安基調は続いていると判断されます。引き続き為替動向は確認ポイントです。日銀サプライズは期待されています。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、9月の下げ幅を取り戻す大陽線の上げ幅となりました。今週は500円以上値上がりし、10月の上げ幅は1400円以上値上がりしました。6ヶ月移動平均線(19400円)は下回っていますが、11月も値上がりが続けば、6ヶ月移動平均線まで戻すと見ています。

当面は6ヶ月移動平均線(19400円)に向けて戻すと見ていますが、引き続き、11月~12月に向けて6ヶ月移動平均線(19400円)を上回る上昇を期待したいところです。11月以降、6ヶ月移動平均線を上回れば再上昇相場に転換します。

日経平均 月足チャート

<日経平均 評価損率 週足チャート>

今週発表(10/16)の「610」評価損率の数値は-11%と前週に比べ、1ポイント悪化したが、まだ数値的に低く、相場全体的に上げ余地を残しています。今週は週間で500円以上値上がりしたので、来週発表の「610」評価損率は改善しているものと見ています。数値が改善している事は相場は値上がりしています。

引き続き、11月~12月に向け改善傾向は続くものと見ています。数値的に-5%前後まで上げ余地を残していると見ることができますが、ここまで戻すと高値警戒感は出てきます。週間で500円以内の下げ幅なら上昇基調は続いています。-500円以上下落すると再下落に転換したと判断しますので、注意するポイントです。

日経平均 評価損率 週足チャート

<日経平均 日足チャート>

今週も週間で+500円以上値上がりし、強い上昇局面は続いていると判断できます。今週は週末の上げ幅が+400円以上と大きかった。10日~25日移動平均線を下値支持線に、75日~200日移動平均線に迫るまで戻してきました。上げ幅が大きかった事もあり、来週は10日~25日移動平均線まで押し目形成の可能性はあります。

チャート的には、10日~25日移動平均線を上回る状態は戻り、上昇基調は続きます。下げれば押し目と見ますが、10日~25日移動平均線を下回らなければ、上昇は続いていると見ます。再度25日移動平均線を下回れば、再下落に転ずる心配はあります。チャート的に10日~25日移動平均線を上回る状態は、200日~75日移動平均線まで戻す動きは続いています。

下段の25日騰落レシオは、68ポイント(ボトム)→今週127ポイントまで高くなりました。25日平均の値上がり銘柄数は、値下がり銘柄数より27%増加している事を示しています。125ポイント以上は短期的に高値警戒感は出ますが、まだ上げ余地は残しています。今後も10日~25日移動平均線を上回る状態を維持できるか確認ポイントです。

日経平均 日足チャート

ECBは金融緩和に踏み切るか。日銀サプライズ期待は高まる。杭偽造はマンション業界に波及するか。どう動く世界市場。

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