9月中間決算は出揃いつつ、株価は2万円に迫るところまで戻してきました。米国利上げ予測に円安が加わり、中間決算が好調なことで戻り幅は大きくなりました。12月から年明けには3段上げ形成に向け、6月高値更新するまで上昇は続くと見てはいますが、為替動向、円安維持が条件となりそうです。円高に転ずるなら売られます。
株価は9月安値から2800円以上値上がりしました。9月安値のとき、東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は160銘柄まで減少し、底値を示しました。前週では800銘柄まで増加してきたが、今週(11/12)は、さらに1080銘柄まで増加しました。800銘柄以上に増加したことは上昇転換と判断できます。引き続き800銘柄以上を維持している状態は、上昇基調が続くと見ることができます。
225種銘柄は半数113銘柄数以上の増加で上昇転換と判断できますが、今週(11/12)は143銘柄まで増加し、225種銘柄でも上昇転換の確認が出来ています。225種銘柄は今後も半数(113)以上を維持するなら、上昇基調は続くと判断できます。
この上昇基調を維持するなら、12月SQに向け上昇は続くと見ています。次は12月SQ値は幾らか?2万円か2万250円か。200日移動平均線(19300円)下回ると戻り売りから19250円以下か?と言う展開になります。円安+上昇基調を維持なら2万円台に乗せてくる可能性は高くなると見ています。
前週に上場した日本郵政グループ株は、堅調に推移しています。日本郵政株が堅調な間は、この上昇相場は続く様に感じられます。12月SQに向け2万円に乗せてくる様なら、日本郵政株も堅調に推移し続ける可能性は高いと見ています。引き続き、日本郵政株の動きも注目です。
「507」裁定買い残は、9月SQをボトムに増加傾向を続けています。以前の様な増加の勢いはありませんが、今までの動きなら12月SQから3月SQくらい(3ヶ月から6ヶ月)まで増加は続くと見ています。裁定買い残が増加を続ける間は上昇相場は続きます。10月ボトムからの増加は目立っています。
個別株は、旭建材の杭打ち問題で、いったん大手ゼネコン株は売られましたが、ここにきて持ち直しています。持ち直しても高値で上昇の強さに欠け、もうしばらく様子見です。中間決算が出て上方修正した中小型好業績株は反発してます。上昇基調+割安株はまだ上げると見ています。
大幅に売られた株で中間決算が出て上方修正した株は反発し、下方修正しても悪材料出尽くしから反発しています。大幅に売られた株が25日から75日移動平均線を上回る反発は底入れと見る事も出来ます。反発力は弱そうに見えても、ジリジリ下値を切り上げてきそうです。中間決算発表、上方修正した株で割安株、売られ過ぎ底入れ株など注目です。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは10月はじめから6週続伸した事もあり、今週は売られ一服感が出ました。チャート的には10月初めから休まず上昇し、一気に200日移動平均線を上回るまで上昇は続きました。今週は200日移動平均線を下回るまで売られました。来週は上昇状態を維持出来るか?上昇基調は続くと見ていますが、戻り売りに転じてしまうか観察するところです。
200日移動平均線を下回ったので、調整に転ずる心配はあります。200日移動平均線を下回ると25日から75日移動平均線まで下げ余地があり、短期調整となるか、押し目形成となるかです。25日移動平均線を下回ると売り転換しますので、目先は踏ん張りところです。来週は200日移動平均線を上回るまで戻せるか。75日移動平均線まで下げてしまうか観察するポイントです。短期的には一服感と、17000ドル台を維持できるかどうかです。
<ドル円 日足チャート>
前週は米国利上げ観測、日銀金融政策決定会合、郵政上場などから、一気に123円台まで為替は円安に動きました。今週も122円から123円の水準で推移しています。チャート的には一気に75日移動平均線を上回った事で、円安基調に戻し状態と見ます。
来週も75日移動平均線を上回る円安基調を維持できれば、株価上昇も続くと見ることができます。12月に向け75日移動平均線を上回る状態を維持するなら、円安基調は維持している状態であり、米国利上げが本格化してくれば123円、124円と円安は進む可能性はあります。引き続き、為替動向は観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
10月始め、週間で500円以上値上がりし、上昇転換してから上昇は続いてます。下値から約2800円以上値上がりしてきました。月足チャートでは、11月も600円(高値)以上値上がりし、6ヶ月移動平均線を上回るまで戻した事は上昇転換と言えます。このまま11月を6ヶ月移動平均線を上回って引ければ上昇転換と判断できます。
今週、東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数(11/12)は、1000銘柄以上(225種140銘柄)に増加し、上昇転換と判断できます。来週以降も800銘柄(半数)以上を維持するなら上昇基調は維持していると判断できます。個別株で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が800銘柄以上なら日経平均の上昇は続くと見ます。
このまま6ヶ月移動平均線を上回る上昇が続けば、12月SQには2万円台に乗せてくる期待感はあります。6ヶ月移動平均線(19300円)を上回っているか、下回ってしまうか。上昇基調の判断ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
今週発表(11/6)の「610」評価損率の数値は、-10.7%と前週より少し悪化しました。9月安値以降、改善は続いています。今週も値上がりは続いており、改善傾向は続くと見ています。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が800銘柄以上に増加したので、来週発表の評価損率の数値はさらに改善してそうです。まだ数値的に上げ余地を残しています。
週足チャートでは13週移動平均線を上回る上昇転換から、今週も13週移動平均線を上回る上昇基調です。これで26週移動平均線を上回れば、本格的に上昇基調と言えます。引き続き、12月に向けて13週移動平均線を上回っていれば上昇基調は続くと見ます。評価損率は-7%から-5%前後まで上げ余地を残していると見ることができます。-5%以上に戻すと高値警戒感は出てきます。
<日経平均 REIT(不動産投信) 月足チャート>
リーマンショック以降、日経平均に先行する業種は無いかと観察してきましたが、REIT(不動産投信)が先行していると感じられました。今年1月に高値を付けていたREITは多かった。結果的に日経平均より半年早くピークをつけた事になります。今後も日経平均の先行指標となりそうです。
日足チャートのテクニカルでは75日移動平均線を下回ると下降転換し、上回ると上昇転換と判断します。ここにきてREIT(不動産投信)は、75日移動平均線を上回ってきたものが増えてきました。REIT(不動産投信)に上昇転換の動きが広がる事は、相場基調は上昇に向かうと見ることが出来ます。今後75日移動平均線を下回るものが増えてきたときは、日経平均のピークが近づいている事を示すものと判断できます。
<日経平均 日足チャート>
今週は一気に200日移動平均線を上回る上昇となりました。200日移動平均線を上回る状態は、上昇基調に向かう事を意味します。来週以降も200日移動平均線を維持するなら、12月SQに向け上昇相場は続くと見ることができそうです。
200日移動平均線(19300円)を下回ると短期調整に転ずる心配はあります。引き続き200日移動平均線を上回る状態を維持できれば、2万円台に乗せてくるイメージです。もう少しで25日移動平均線と75日移動平均線はGクロスしてきます。25日移動平均線が75日移動平均線を上回る事は、上昇基調は強まると見ることができます。
下段の25日騰落レシオは、前週140ポイントまで高くなり、今週は121ポイントまで下がってきました。短期的には値下がり銘柄数が増加した事を意味します。株価が10日移動平均線から25日移動平均線を上回る状態を維持するなら、上昇基調は続きます。下回らなければ12月SQに向け2万円台に乗せてくると見ています。12月SQに向けた観察ポイントです。
もう難民とは言えない人数でEU諸国は悲鳴。12月に向け米国金利が上がるなら円安続く。円安がカギか。クリスマスに向けNYダウの上昇は続くか。中国市場はどう動くか。どう動く世界市場。
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