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抵抗線注視の師走相場
感謝祭で外国人お休みの薄商いのところとあって日本株は2万円手前で足踏みしたが、下値抵抗線に沿う強いジリ高基調が続いており、2万円回復は師走相場の「お楽しみ」といったところだろう。年末商戦にボーナスシーズンとあって証券界のマインドも盛り上がる。
ただし、テクニカルの過熱帯びた状態は変わらず、原油や金など商品市況(CRB)の軟調が続き、上海株の日足が陰転。そして「メジャーSQ」と「米利上げ」のある師走だ。為替市場がどうなるか、そしてヘッジファンドのほかオイルマネー、政府系ファンド(SWF)などマネーの流れがどこでどう転ぶか分からず、日本株は下値抵抗線を注視しながらのスタンスが望まれよう。
CRB週足
上海日足
サイコロに9勝以上が続いていたが11/26の15日連続でストップした。今年6/5までの14日連続を更新したが、それだけ日銀のETF買いなどPKO相場の色合いを濃くしているところだが、その反動が出るのかも注視される。ちなみに、6/5以降は乱高下を経て8/11(20946円)まで高値圏を維持したが、結果は6/24高値とWトップとなり8月後半から急落した。
証券界の強気アドバルーンもあり投資家が強気に傾く師走だが、皆が強気に傾くところに落とし穴は待っている。それが相場の世界である。本日(11/29)の株達勉強会ではこうしたことを中心に申し上げてきた。
日経平均日足
つまり、いま19750円処を走っている日経平均の下値抵抗線、それを維持しているうちは上値追い可能だが、それをもし割り込むなら慎重に身構えることも必要ということ。相場はトレンドに従うもの。欧米株は未曾有の過剰流動性でマネーゲームを7年にわたり演じ、過去最高値水準にある。日本株も上昇基調の日足と、慎重要す中長期のチャートをしっかり踏まえて師走相場に対峙して行きたい。
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