今週から12月相場入りしました。月替わりしたところで2万円に乗せました。木曜日のECBの金融緩和発表が不十分と嫌気され、NYダウは250ドル安となり、週末の日経平均も19500円台まで売られました。今夜の米国雇用統計によって売られるか。米国金利は上がるか?利上げなら円安期待から株高へ。現状維持か見送りでも、先延ばしでも円安維持は続きます。ECBの後、今夜の米国の発表によっては乱高下しそうです。
今夜の米国雇用統計では乱高下の心配はありますが、今週の下げ幅は400円以下ですから、基調は上昇基調を維持しています。来週SQは幾らか?SQが高ければ年末高に向け上昇が続く期待はあります。ここ数年、年末高で引ける事も期待はあります。株高には円安が条件となりそうですが、年末に向け円安は進むか確認するところです。6月高値は125円でした。現在122円から123円で推移しています。年末高には124円以上の円安に向かうか観察するポイントです。
年足では2003年から2006年も4年間陽線は続きました。同じく2012年から2015年(今年)まで4年陽線は続いています。今年は2万円以上で引ければ前年比で+2600円以上で引けます。来年も2万円以上を維持できれば、前年比でプラスを維持できます。まず来週SQは高いか、年末は2万円をキープできるか。この点も上昇相場の判断ポイントです。
今週は2万円に乗せた事もあり、東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、前週1150銘柄→今週(12/3)1317銘柄まで増加してきました。225種銘柄も159銘柄以上に増加し、強い上昇局面となってきました。今週の1300銘柄以上の増加は、高値警戒感も出はじめる数値で目先は利食い売りが増える水準です。
本日(12/4)の下落で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は少し減ったかも知れませんが、来週SQ週に向け、東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が1300銘柄以上なら短期的に売り場接近です。1000銘柄以上なら強い上昇局面は続くと判断できます。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が増加すると高値警戒です。
11月は「507」裁定買い残は急増し、12月も増加傾向を維持しています。来週12月SQに向け、増加傾向を維持するなら上昇は続くと見ることができます。SQ以降も増加が続くなら、年末に向け高くなると見ることが出来ます。SQから年末に向け、裁定買い残動向の増減に注目です。
個別株は、小型材料株、小型好業績株など新高値銘柄は増加しています。かなり高値圏でもあり、買いにくい水準です。9月に底入れし、立ち上がりの出遅れ銘柄は、株価位置は低く、買いやすい位置です。ここからは高値更新銘柄より出遅れ株狙いになります。又は材料が出た株、強い上昇銘柄の押し目など、引き続き、底値立ち上がりか、出遅れ株狙いになります。
<NYダウ 日足チャート>
今週、NYダウは小幅高を維持していましたが、ECBを嫌気して250ドル下落しました。今夜の雇用統計発表では反発し、切り返しもあり、続落の可能性もあります。今夜の発表に注目です。昨日の下落で200日移動平均線を下回ってしまいました。25日から200日移動平均線を上回るまで戻せないと売りパターンに転じてしまいます。25日移動平均線を上回れば上昇相場に戻します。上昇相場に戻せるか確認ポイントです。
今週下落しましたが、月足チャートでは6ヶ月移動平均線を上回っています。12月も6ヶ月移動平均線(17200ドル)を上回る状態は、上昇相場を維持しています。6ヶ月移動平均線(17200ドル)を下回れば再下落に転じてしまいます。今夜の雇用統計発表後、上下どちらに動くか。クリスマス相場に向け、高値更新出来るか観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
昨夜のECBの嫌気売りで約1円の円高に動きました。今夜の雇用統計次第では利上げはあるか。現状維持か。どちらの判断になるのでしょう。チャート的に25日移動平均線を下回る円高に振れたこと、再度25日移動平均線を上回る円安基調に戻せないと、株価は売られてしまいます。
短期的に10日移動平均線を上回れないと円安に戻せません。雇用統計発表後、10日移動平均線を上回れば2円から4円くらい円安は進むかもしれません。日経平均の高値更新期待はあります。10日移動平均線を上回れなければ再度円高に戻す心配有り。10日から25日移動平均線を上回れないと円安基調に戻せません。25日移動平均線を下回ると円高に転じ、株式の売り要因となります。米国経済指標のあと、利上げ判断はどうか。引き続き為替動向は観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
12月入りし、月足チャートでは、6ヶ月移動平均線を上回って始まりましたが、昨夜のECBの発表を嫌気され売られました。陰線であるが、6ヶ月移動平均線を上回っています。6ヶ月移動平均線を上回った状態を維持できるなら、年末に向け上昇基調は続きます。陰線で6ヶ月移動平均線を下回れば再下落転換です。引き続き、観察ポイントです。
12月に入り、東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数(12/3)は、1300銘柄以上に増加してきました。強い上昇基調に戻した数値ですが、銘柄数の増加から高値警戒ゾーンの心配も出てきました。引き続き、6ヶ月移動平均線(19200円)を上回って推移するか。下回り下降転換してしまうか。基調判断のポイントです。
<日経平均 裁定買い残動向 週足チャート>
11月は「507」裁定買い残は約6億株増加し、22億株の水準まで回復しました。来週12月SQに向け増加は続くと見ていますが、増減は観察ポイントです。過去3年間では、25億から30億株でピークを付けてきました。裁定買い残の増加が続く間は日経平均は上昇し、減少では売り転換します。来週12月SQに向け増加は続くと見ていますが、12月SQ以降、年末に向け増加は続くか。増加状態なら年末高と見ることが出来ます。
過去3年間、裁定買い残は25億から30億株の水準でピークを付けてきました。あと3億株以上増えると25億株の水準に達し、高値警戒ゾーン入りします。25億株以上も増加する可能性は残すものの、高値警戒と強気の両面から見なければなりません。裁定買い残がピークを付け、減少に転ずると、日経平均は大幅に売られる心配があります。SQ以降の裁定買い残動向に注目です。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
今週発表(11/27)の「610」評価損率の数値は、-9.32%(11/20)→-8.60%(11/27)と改善傾向は続いています。12月も改善傾向が続き、評価損率の水準が改善する事は、強い上昇相場が続いている状態ですが、高値警戒ゾーンも迫っていると見なければなりません。ここ2年は-6%台で高値圏となっていました。上げ余地は小さくなっていると言えます。12月SQ以降は上げ余地を見ながらの判断となります。
週足チャートは、13週移動平均線を上回る上昇基調は続いています。今週は陰線でしたが、13週移動平均線は上回って引けました。大陰線で13週移動平均線を下回ると売り転換しますが、13週移動平均線を上回る状態は上昇基調が続きます。評価損率は-7%から-5%前後まで上げ余地を残し、-6%以上は高値警戒ゾーンの売り場と見てください。
<日経平均 日足チャート>
12月入りし、2万円を付けましたが、昨夜のECB発表で週末は約435円も下げました。10日から25日移動平均線を一気に下回る下落となりました。また25日移動平均線を上回らなければ上昇基調に戻せません。今夜の米国経済指標発表次第では大きく動く心配があります。来週は25日移動平均線を上回ってこれなければ上昇基調に戻せません。
200日移動平均線で下げ止まっていますが、200日移動平均線を下回ると下げ幅は大きくなり下げに転ずる心配があります。それでも75日移動平均線を下回らなければ、上昇基調は維持しています。短期的に25日移動平均線を下回ると売られる心配は残ります。引き続き、来週SQに向け2万円台を回復できるか観察ポイントです。
来週12月SQ後も25日移動平均線を上回る状態なら、年末に向け高値期待は残ります。現在の株価水準は、三段上げ相場であり、9月安値から25%から35%が上げ幅が想定されます。16900円→20%(20280円)→25%(21125円)から30%(21970円)を上値目標と見ている範囲です。来週12月SQから年末年始に向け、どう動くか観察ポイントです。
トルコがISのスポンサーと言うことロシアにバラされた。来年も続くシリア利権の争奪戦。何が起きても不思議無しの年末年始。クリスマス相場でNYダウは高値更新するか。どう動く世界市場。
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