今年も残すところ来週のみとなりましたが、年内の動きより年明けの動きが心配されます。日経平均は75日移動平均線(18780円)との攻防戦。75日移動平均線を下放れば下降相場へ流れは大きく変わります。年内は何とか下げ渋るのでしょうか。年明け以降、75日移動平均線(18780円)を大きく下放れば下降相場で始まります。
12月はECB金融緩和に続き、FRB利上げ発表、中国人民元のSDR通貨、日銀金融緩和発表と、大きな材料は出尽くし感があります。年明け以降、新たな材料が期待できるのなら、下支えする買いが入る可能性はありますが、EU、中国の経済減速など心配有り。一先ず様子を見ようとなります。75日移動平均線から大きく下放れたら売りに傾いたと判断して下さい。
12月1日、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は1300銘柄まで増加したところがピークとなり売られた。今週(12/24)は760銘柄まで減少しました。800銘柄以下に減少した事で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数から下降転換と判断されます。
12月末に6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が800銘柄以下で引けたなら、1月から下降転換で始まる可能性は強まります。日経平均の6ヶ月移動平均線値は19080円です。12月末を19000円以下で引けたなら、1月は6ヶ月移動平均線を下回って始まる可能性は高くなります。
約760銘柄は6ヶ月移動平均線を上回っているので、全てが下がっていると言うわけではありません。個別物色相場と言えます。しばらく軟調な相場が続くならば、個別物色相場となりそうです。逆に空売り銘柄は増加していると言えます。残す一週間では、売り買い様子見から薄商い相場のまま引けそうです。
東芝は幾らくらいで底入れするでしょうか。何れ大底を付けたときチャンスと言えるでしょう。現在の一株純資産は256円です。今期の損失は一株-129円です。256円-129円=127円です。150円以下に下げてきたら長期投資銘柄になる可能性はあります。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは、75日移動平均線で下げ渋り戻したが、上値は伸び悩んでいます。クリスマスを挟み閑散とした動きと感じられます。年明け、どの様な展開となるでしょうか。こちらも75日移動平均線(17250ドル)を維持できるかどうかの攻防戦と言えるでしょう。
上値は200日移動平均線に押さえられ、下値は75日移動平均線(下値支持線)で下げ止まっています。上下の抵抗線をどちらに放れるか?年明けの方向を見る上でのポイントです。この2線に挟まれて推移する間は様子見状態と言えます。
月足チャートでは6ヶ月移動平均線(17240ドル)は上回っていますが陰線です。12月末には陽線(17720ドル以上)に戻せるか。陰線でも6ヶ月移動平均線を上回っていれば、1月以降も上昇基調は維持します。上昇基調を維持できるか。年明けの判断ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
ドル円相場は75日移動平均線を下回り、円高にシフトしつつある動きです。価格的に120円台まで下げてきましたが、120円は心理的な下値支持線です。120円をキープできるか。これからは75日移動平均線が上値抵抗線となり、短期間に円安に戻しにくい状態である事を意味します。
10日移動平均線は200日移動平均線とDクロスし、もう少しで75日移動平均線とDクロスしそうです。次は10日移動平均線が上値抵抗線になるので上回れなければ円高方向にシフトする心配もあります。短期的には、上値抵抗線、下値支持線(トレンドライン)から、今後の方向性が掴めます。
上下どちらかの抵抗線を突破した方に動く。年内はトレンドライン(抵抗線)の範囲内で推移しそうですが、年明け以降、上下の抵抗線をどちらかに放れる時がきます。円高なら株価は売られます。円安なら株価上昇期待あり。この点も観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、12月は約1000円幅下げ大陰線となり、6ヶ月移動平均線(19080円)を下回りました。12月末を19000円を下回って引けると、6ヶ月移動平均線(下値支持線)を下回って終わった事となり、来年1月以降、6ヶ月移動平均線を下回って始まり下降転換する可能性は高くなります。
今年の始値は17325円です。6月に2000年高値を上回り20952円まで値上がりしましたが、9月末に16900円まで下落し、1月始値は回復しました。12月1日に2万円を付けて売られたことで、上昇基調から下降転換の心配が強くなった形です。6ヶ月移動平均線の後は、始値は17325円。次は16900円(9月安値)の順にフシメあり。年明け以降、上値抵抗線を上回れなければ下落相場に向かう形になります。
東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は(12/24)760銘柄まで急減しました。800銘柄以下に減った事は下降転換と見る数値です。12月末を800銘柄以下で終わるなら、1月から調整局面は続く可能性があります。また800銘柄以上に増加しなければ上昇転換しません。また6ヶ月移動平均線(19080円)を上回れなければ下降相場は続くことになります。基調判断のポイントです。
<日経平均 裁定買い残動向 週足チャート>
「507」裁定買い残は、12月1週目に約23億株まで増加したところがピークとなり減少しましたが、今週は少し増加しています。裁定買い残に目立った減少が無かった事から、今週の日経平均は大きく下げなかった。年末まで少しでも増加が続くなら、日経平均は下げ渋ります。今後の増減は日経平均の上下の観察ポイントになります。
日経平均は13週移動平均線(下値支持線)を下回ってきました。下降転換の動きです。来週以降も13週移動平均線を下回るなら下降基調に向かいます。年末は戻せるか、下回ったままか。観察ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
今週発表(12/18)の「610」評価損率の数値は-10.27%に悪化しました。-16.71(9/4)ボトム→-9.82%(10/30)→-8.60(11/27)→7.74%(12/4)まで改善が続いた後、-8.58%(12/11)から悪化し、今週-10.27(12/18)まで悪化しました。このパターンは、今年9月安値と同じく-15%以下まで悪化しなければ下げ止まらないと思われます。
今後の買い場は評価損率の数値が-15%以下に悪化した時です。評価損率の数値が悪化する時は、投げ売りが増えてきますので、下げながら出来高は増加します。下げながら出来高が増加してきたら、底値圏は近いと見ることができます。今後の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日経平均は75日移動平均線(下値支持線)を維持できるかどうか。年末年始の攻防戦です。下値支持線を下放れるとハッキリ下降転換してしまいます。いったん底割れすると、売り方と支える買い方の攻防戦となり、力のウエイトで傾きます。
年内は75日移動平均線で下げ止まっていても、上値は10日移動平均線に沿って下げています。もう少しでDクロスする状態にある様に上値を切り下げてきています。10日移動平均線を上回れなければ、75日移動平均線を下回る売られ方に転じそうです。
トレンドライン(上下の抵抗線)でも、下値は75日移動平均線で下げ止まっていますが、上値は切り下がっています。上下どちらかの抵抗線を放れた方に動くのも日柄の問題です。75日移動平均線を下回ると9月安値が次の下値目標になります。このあたりも年末年始に向けた観察ポイントです。
年末年始に向けどう動くか。日銀の追加はあるか。アベノミクス第三の矢に期待したいが。為替は円高にシフトするか。中国の2段下げは始まるか。どう動く世界市場。
臨時コメントについて
相場が急変したり基調が変わるようなときには、その都度臨時コメントが掲載されます。
臨時コメントは株の達人ユーザーのみのサービスです。
↓ブログでは日経平均や先物、ミニ先物などの分析を掲載しております。ほぼ毎日更新!ぜひご覧ください。
本日の市況と個別株徹底解説
https://www.sevendata.co.jp/user_blog/