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自分で描く2016シナリオ
2015年相場も残りわずか。冴えなかった師走相場だが、サイコロや騰落レシオ、RCIなどテクニカルが底値にきており、掉尾の一振となるのか注目される。
日経平均週足
日経平均日足
先週は、年内最終商いの25日にかけて小型株や低位株の下げが目立った。悪材料が出た訳でもなくズルズル値を下げ、大きく底割れしたものもある。年内の節税対策やポジション調整の売りが集中したほか、持ちきれずに投げたものもあるだろう。だが、そうした銘柄には見直し余地あり、掉尾の一振から新春にかけ注目される可能性あるので探してみると面白いだろう。
マザーズ下げ率
さて、市場の焦点はすぐ2016新春相場に移る。アベノミクス4年目となる2016年。早々に景気対策が出てくるほか夏には参院選(同時選挙の説あり)もある。アンケートでは景気回復、賃金上昇、円安、爆買い・・と好材料並び、年後半に22000円、23000円、24000円と右方上がりのものがほとんど。
だが、アンケートは経済界や証券関係者のものだから右方上がりとするのは当然で、そうでない「下げて終わる」とか「年末安」という回答はこれまでに見たことない。「申年は勝率高い(4勝1敗)」というチャート屋もいる。ならば、お屠蘇気分も手伝い新春は期待高まるに違いない。ただし、2015年もそうだったように1月相場は下げから始まること珍しくなく、前年にポジション手仕舞った外国人は売りから入ることも多く、そこでほろ酔い気分の国内勢は冷水浴びることになる。そして、ヒヤリとさせられたところが最初の買い場となる。
2016新春が同じようになるかは不明だが、軟調に推移した原油や商品市場、そして運用難に直面したヘッジファンドや投資会社、それに高まる地政学リスクなどを踏まえると「楽観」ばかり描くわけにはいかない。また新年の相場は日米欧とも「4日」から始まることもあり、2015と似たような展開で始まる可能性否定できない。
「1年の計は元旦にあり」あり。アンケートとはともかく、まずは冷静に日経平均のチャートを確認し、買い場がどこなのか、上値がどこなのか、どうなったら要注意・・・などなど、自分なりに目先と中長期の申年シナリオ描いておくと役立つだろう。
よい年をお迎えください。
※2016年度最初の掲載は1/7頃になります。よろしくお願いいたします。
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