2016年大発会(4日)からたった一週間で-1400円以上(安値)売られました。下げ相場の始まりと見る厳しい動きです。中国市場の大暴落、北朝鮮の水爆実験、イランとサウジの争い、円高、NYダウの暴落など、株式市場の売り要因が立て続けに続きました。中期的には中国市場、円高、NYダウの下落が続く間は下降基調は続くと見ています。
来週以降、下降トレンドの売られ過ぎから値上がり(リバウンド)しても下げ相場のアヤ戻しであり、短期的な反発で終わりやすく、買いは短期狙い、少しリバウンドで戻したら売り場と見ておきましょう。月足チャートでは6ヶ月移動平均線を大陰線で下回る崩れを見ても、基調的に下げ相場は続くと見ています。
1993年以降、1週間で-1000円以上下落した週(今週含まず)は19回ありました。翌週値上がりした回数は14回、値下がりは5回でした。確率から言えば来週は値上がりする可能性は高いと言えますが、確率から見るものです。1月SQ(SQ値17420円)も終わり、来週SQ明け戻せるか。観察ポイントです。
今週の25日騰落レシオは62ポイントまで下げました。62ポイントまで下げたので、株価的には売られ過ぎ水準です。今の水準から株価の下げ余地は小さいと見るボトム水準です。25日騰落レシオの8月のボトムは67ポイント、9月は64ポイントです。今週(1/7)の62ポイントと比較してもボトム水準と言うことが分かる。
為替は12月ピーク123円台から今週117円まで7円近く円高になりました。1円動くと日経平均は300円~350円動きます。12月2万円から-2500円下げました。7円×350円=2450円です。ほぼ為替円高の動きと連動しています。円安に戻す局面でなければ株価は戻りにくいでしょう。また円高に振れたら売られる時です。
12月末に6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は910銘柄。225種では106銘柄です。800銘柄は維持したが、1月の下落で一気に急減し、550銘柄(1/7)まで減少し下降転換しました。225種は50銘柄まで減り下降転換と判断できます。1部銘柄では800銘柄以上に増加しなければ再上昇に戻せません。800銘柄以下で推移する状態は下降相場は続くと見てください。
月間で-2000円以上下落すると大暴落に発展しやすい。下げ基調の場合-1000~2000円の範囲が多い。1月1週間で-1400円(安値17500円)まで下げたので、何れ17500円を下回る下げに発展する心配あり。17500円を維持できるなら、しばらくボックス(18000円前後)で推移しそうです。17500円を下回ると、次は9月安値16900円が下値目安になります。16900円を下回る時は暴落への警戒が必要です。
個別株の買い場は落ち着くまで待たなければなりませんが、短期的に売られ過ぎた株の下げ止まり待ち、上昇基調持続銘柄の押し目待ちです。全体的な戻りが小さいと見れば、戻ったところが売り場と見ましょう。
<NYダウ 日足チャート>
1月スタートからNYダウは、75日移動平均線(下値支持線)を下放れる暴落で始まりました。7日までに-900ドル以上の下落幅となり下降転換しました。今後は10日移動平均線を上回れないと下げ止まり確認は出来ないと見なければなりません。短期的には10日移動平均線から-5%近くカイリ幅が大きいので下げ渋りやすい水準です。
75日移動平均線を下回り下降転換したので、今後は10日移動平均線を上回れば下げ止まり。25日移動平均線を上回れば反発に転ずる順で待たなければなりません。NYダウが不安定な状態では、世界の株式市場も不安定は続くと見なければなりません。
月足チャートでは6ヶ月移動平均線(17000ドル)は大陰線で下回り下降転換しました。1月中に6ヶ月移動平均線を上回れなければ、2月も下げ相場は続くと見る状態です。6ヶ月移動平均線を下回る間は下降基調は続くと見て下さい。上昇基調に戻せるか。来週以降の判断ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
中国市場の暴落、NYダウ動向、世界情勢などから、ドル円相場は117円まで円高となりました。短期的には8月の116円を意識した水準です。75日移動平均線を下回り、10日移動平均線を下回っているので円高基調です。短期的には10日移動平均線を上回らなければ円高は止まらず円安に戻せません。10日移動平均線を下回る状態は円高は続くと見ます。
引き続き、年明けから円高に転じましたが、引き続き円高にシフトするか、円安に戻せるか。株式市場の方向性を見る上で重要な指標です。
月足チャートでは、6ヶ月移動平均線(120円)を下回り円高にシフトしました。6ヶ月移動平均線は下向きになり円高の方向性を示しています。6ヶ月移動平均線は下向きに転じ、6ヶ月移動平均線が上値抵抗線の状態は、強く円高にシフトする動きです。引き続き為替動向は観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、12月、1月と2ヶ月連続の続落となりました。ハッキリ6ヶ月移動平均線(18650円)を下回り下降転換しました。中長期トレンドは下向きに転じ、6ヶ月移動平均線を上回れなければ再上昇に戻せません。下落パターンに転じた事で、しばらく下降相場は続くと見る状態です。
東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、12月末910銘柄→(1/7)550銘柄まで急減し、東証1部銘柄もハッキリ下降転換しました。1月末を800銘柄以下で終えるなら、2月も下降相場は続くと見なければなりません。しばらく上げ下げしながら下げ相場は続きそうです。800銘柄以上に増加すれば再上昇転換です。また日経平均が6ヶ月移動平均線を上回れば再上昇転換です。しばらく6ヶ月移動平均線を下回って推移するか基調判断のポイントです。
<日経平均 裁定買い残動向 週足チャート>
「507」裁定買い残は、12月1週の約23億株でピークを付けてから減少は続いています。今週も19億株まで減少は続いています。裁定買い残の減少傾向の間は、日経平均は売られやすい状態は続きます。来週以降、日経平均の方向性を見る観察ポイントです。
日経平均は13週移動平均線(下値支持線・19000円)を大陰線で下回りました。26週移動平均線と50週移動平均線はDクロスしました。どちらも下降転換の動きです。13週移動平均線を下回る状態は下降基調は続きます。裁定買い残動向と合わせ観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
今年の日経平均は75日移動平均線(下値支持線)を下放れ、下降基調で始まりました。今週は週間で-1400円安(安値)まで下げました。短期的には10日移動平均線から-カイリ幅が大きくなり、売られ過ぎと見る水準です。短期的には戻りやすいが、10日移動平均線を上回れなければ下げ止まり確認は出来ないと見なければなりません。
移動平均線で判断する順番では、10日移動平均線上回ると下げ止まり、25日移動平均線を上回れば反発、75日移動平均線を上回れば底入れです。まだ10日移動平均線、25日移動平均線は上値抵抗線で下回っています。10日から25日移動平均線を下回る間は下げ相場は続きます。短期的な戻り目安は10日移動平均線(18500円)、75日移動平均線(18800円)です。この点も観察ポイントです。
25日騰落レシオは62ポイントまで下げました。8/25・67ポイントでボトム。9/24・64ポイントでボトムを付けました。今週の62ポイントと比較してもボトムと言えます。8月から9月の水準と比較しても売られ過ぎと言うことが分かります。来週以降、値上がり銘柄数が増加すれば、25日騰落レシオの数値は高くなります。
中国経済鈍化で株価暴落でスタート。2段下げ始まったか。NYダウの下値メドは中国市場に依存するか。為替の円高メドは、いつまで続くか。どう動く世界市場。
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