今週も世界の株式市場の荒れから、日経平均は大幅続落の展開となりました。スタートして2週間で2000円以上(安値)、大幅に下落しました。短期的には売られ過ぎ感はあるものの、中期トレンドは下降基調に転じており、リバウンドしても戻り売り相場は続くと見る動きです。
短期的には9月安値を意識し、16900円で下げ渋りました。それでも2段下げに向かう動きであり、何れ下回るのも日柄の問題です。1月中に下回るか、2月にズレ込むか。このくらいの感覚と思われます。戻りが弱ければ早まると見ましょう。いったん下げきればリバウンドに転じますが、まだ下げきったとは言えない動きです。
中国指数、NYダウの下落幅は大きい。株式市場の動きを見れば、中国、米国、日本と経済が繋がっている事が分かります。中国市場の下落が続く間は不安定な動きは続くと言う事でしょう。2週間で2000円以上(安値)も下落した動きは、日本のバブル崩壊後の相場を見ている様です。
今週の暴落から、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は910銘柄(12月末)→287銘柄(1/14)。225種106銘柄(12月末)→25銘柄(1/14)まで大幅に減少しました。短期急落銘柄が増加した事を意味します。800銘柄以上に増加しなければ上昇転換しません。この分では800銘柄以上に増加するまで、かなり期間を要す事がわかります。これを見ても下げ相場は長引きそうです。
今週は1万6900円まで売られました。9月安値16900円を意識した動きですが、来週も16900円を意識した展開か。16900円を下回ると投げ売りが出る事から、短期的に投げ売りが出尽くせばリバウンドは接近しますが、戻りは小幅の可能性もあり、大底に達するまで見送り感は強いと思われます。
個別株は、小型材料株は短期反発してもスグ売られます。空売りに転じた人も多いようですが、投げ売りが出尽くすまで買いは見送りです。ここからの空売りは買い戻し待ちの水準であり、新規の空売りは危険ゾーンです。戻りを待ちましょう。
<NYダウ 日足チャート>
1月スタートから約1200ドル以上、下落しました。もうすぐ9月安値15942ドルに迫ります。9月安値を下回れる8月安値15370ドルが下値メドになります。8月安値を下回ると次は60ヶ月移動平均線(5年平均・15000ドル)が下値メドになります。来週以降、戻せるか、続落か。観察ポイントです。
NYダウは、75日移動平均線(下値支持線)から下放れ-6%まで大幅下落してきました。8月安値は-12%まで売られました。短期的に下げ余地を残しています。いったん投げ売り出尽ししなければ下げ止まりにくいように見えます。短期的には10日移動平均線を上回らないと下げ止まり確認できませんから日柄はかかりそうです。
短期的に10日移動平均線から-カイリ幅は大きく売られ過ぎ状態です。これも投げ売り出尽くすまでリバウンドに転じにくい状態です。9月安値を下回るか。来週の確認ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
中国市場の暴落、NYダウの暴落に、ドル円相場は117円まで円高の状態を維持しています。8月116円を意識して推移しています。116円以上の円高に向かう動きをしていますが、117円で止まるかどうか。116円台に入れば株価は売られます。116円台に入った場合、日銀介入はあるか。確認するところです。
短期的に、10日移動平均線に沿って円高基調は続いています。短期的に10日移動平均線を上回らなければ円高は止まりません。下回る状態は円高は続くと見ます。引き続き、短期の動きを意識し、円高の動きは続いています。円安に戻せるか。株式市場の方向性を見る上で重要な指標です。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、1月は-2000円(安値)の大陰線となり暴落の動きに発展しています。短期では9月安値16900円(30年平均線)を意識していますが、30年平均線を下回るのも射程圏内に入ったと言う動きでしょう。9月安値を下回ると二段下げ形成パターンです。
下回ると次の下値支持線は、20年平均線(13750円)、5年平均線(13550円)、10年平均線(13200円)と、1万4000円割れ水準に集中しています。1月中に9月安値を下回るか、リバウンドを意識するか。どちらにしても日柄の問題でしょう。6ヶ月移動平均線(18500円)から-カイリ幅は大きくなっています。中期では下降相場は続く動きですが、短期ではリバウンド時期を探る状態です。売られ過ぎたらリバウンドを意識します。
<日経平均 裁定買い残動向 週足チャート>
「507」裁定買い残は、17億株まで急減してきました。減少が続く間、日経平均は売られます。8月は15億株以下で止まりました。今週の下げで15億株以下まで減少する可能性はあります。15億株前後まで減少した水準は、短期的なリバウンド接近です。それでも減少が続く間は下落基調は続くと見ることができます。
週足チャートでは、日経平均は26週移動平均線から-10%も売られました。9月安値(16900円)は、-10%以下に売られたところからリバウンドに入りました。来週は売られ過ぎ水準に入りました。来週はリバウンドか続落か。裁定買い残動向と合わせ観察ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
「610」評価損率は9月-16.71ボトム→7.74%(12/4)をピークに、今週発表-12.59(1/4)まで悪化しました。今週の下落を見れば-15%以下(来週発表)に悪化した可能性アリです。底値ゾーンの水準に達したと見る水準です。-15%以下の水準は投げ売りが出て悪化した水準です。
来週発表の評価損率が、-15%以下に悪化したら買いゾーンです。評価損率が悪化する時は、投げ売りが増加する局面です。投げ売りが出尽くせばリバウンドに転じます。来週以降、下落に出来高が増加したら、評価損率は-15%~-20%水準まで悪化すると見られることから、いったんボトムを付ける可能性はあります。この点も観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートでは、暴落続きで10日移動平均線から-カイリ幅は拡大し続けています。短期的に10日移動平均線(上値抵抗線)から-カイリ幅が大きくなると、売られ過ぎからリバウンドしやすくなります。ただ10日移動平均線を上回れなければ下げ止まり確認はできません。戻しても10日移動平均線で売られるなら下落は続きます。
短期的には10日移動平均線から-カイリ幅が大きく戻りやすい様に見えますが、10日移動平均線まで急伸するか。株価はもみ合い10日移動平均線が下がってくるかどちらかです。移動平均線で見る判断は、10日移動平均線上回ると下げ止まり。25日移動平均線を上回ると反発。75日移動平均線を上回ると底入れ。来週まず10日移動平均線を上回れるか確認ポイントです。
今週25日騰落レシオは57ポイントまで下げました。短期では売られ過ぎと見る水準です。25日騰落レシオから見る水準は、リバウンドは接近しつつある水準と見る事ができます。来週はリバウンドに転ずるか。横ばいか。続落か。観察ポイントです。
中国市場続落。NYダウ続落。売られ過ぎリバウンドは近いか。中国市場は三段下げに向かうトレンドだ。116円円高メドは意識されるか。暴落いつまで続くか。どう動く世界市場。
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