富田のトレチャ 2016年01月26日

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上げ下げしながら節分へ

先週22日に日経平均は1000円近く急反発(941円高16958円)、値下がり銘柄はわずか8という全面高になった。21日に16017円(夜間先物15780円)まで下げ、年初から3000円(▼15.8%)の下げとなり、テクニカルが軒並み底値を示唆し、週足で下値ポイントの遅行線雲下限(15957円)とN波動15967円を到達。こうした「陰の極」からの反発であるから、これで当面の底値になった可能性は高い。

日経平均日足
日経平均日足

日経平均週足
日経平均週足

ここまでの流れは想定していたことで、ポイントの1月下旬「20~22日」に下値を付けた。95年、08年と似た相場を演じている訳で、ならば次は2月「節分高値」のイメージとなる。上値メドとしては「17750円~18250円」を想定しておく。25日線や週足雲下限などが節でポイントになる。

08年日経平均日足
08年日経平均日足

もちろん、普通でない地合いだけにまだ乱高下は続く。25日に249円高17208円まで戻したが、本日26日は16700円割れと大きく反落している。NY、原油のほか新興国、中東の動向に地政学リスクも帯びており、上げ下げしながら「節分高」を目指すというイメージになる。そして先行き「彼岸底」があり得ることを忘れてならない。

先週はドラキ発言を評価したが、この反発で今週のFRB、日銀とも「口先介入」に終始する可能性が高まった。そうなると出尽くし感出るのが2月序盤の「節分」辺り。21日安値から数えた日足9本目の変化日も「2/2」。大きく崩れたことでどのマーケットも需給は悪化している。戻りは一時的な「買い戻し」によるもので、戻りが一巡したあとは再び売り直しとなる可能性高く、21日安値をもし割るなら改めて「節分安」目指すことを覚悟する。

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