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1月安値あとの反発イメージ
厳しい下落相場に歯止めがかからない。ミニSQの2/12に日経平均は14865円まで突っ込み、15000円も割ってしまった。軟調な海外市場のほか110円台に進行した円高、そして苦しくなった買い方の投げが追い打ちをかける。このような「悪循環」がいま日本に限らず世界のあらゆる市場で起きているだけに、始末に悪い。
日経平均日足
ただ、2/1の戻り高値17905円からの下げ幅3040円(▼17%)は、1月の下げ幅3016円(大納会→1/21安値)に並んだ。21日は新安値銘柄1023、ストップ安銘柄43を数えるなど目先的にセーリングクライマックスと呼べるような状況で、騰落レシオ(57%)や平均線かい離(25日線-11.8%、総合53%)などテクニカル面は底値信号を点灯させ、2/1高値から日足9本目、日足の雲クロス(2/10)と変化日の安値になった。そして12日の欧米株が反発。NYダウは313ドル高15976ドル、為替は113.15円(12日の日本市場112.16円)、CME日経平均先物が15410円(大証比610円高)で終えたことから、12日の安値14865円が日足二段下げとして当面の安値になる可能性が高まった。
日経平均週足
こうした下値の状況は「1/21安値」の時と似ている。売り方の買い戻し主導で目先は勢いよく上昇すること想定されるが、問題は戻しがどこまで続くかだ。1/21安値のあとは2/1高値17905円まで1888円幅、日足8本で終わった。それを踏まえるとここからの戻りは「16750円、2/23~24日」をまずイメージすることになる。そこには上から降りてくる25日線(16965円)や基準線(16667円)、週足遅行線の雲下限(16432円)などがあり節として意識される水準でもある。
そして、忘れてならないのはチャートが陰転して需給が悪化し、95年や08年の波動と似ているということ。そうであればスタンスは「戻り売り」だし、「彼岸底懸念」の払しょくもできない。ボラティリティが拡大、振幅の大きな地合いでもありデイトレなど目先(短期)商いでは買いもあり得るが、基本としてチャート好転までは「流れに従え」の如く慎重姿勢を崩すわけにはいかない。いまの段階で「チャート好転」とは12月高値から引く上値抵抗線や、週足の雲、2/1高値などを突破することである。
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