富田のトレチャ 2016年02月22日

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近付く「彼岸」と「春」

2/12に日経平均は14865円まで突っ込んだが、そこで信用買い残評価損率が▼25.7%に悪化しており、投げを誘うセーリングクライマックスになったことがうかがえる。騰落レシオや平均線かい離などテクニカル面も底値となり、2/1高値から日足9本目、日足の雲クロス(2/10)のところで変化日安値となった。

日経平均日足
日経平均日足

その後はNYダウの上昇もあり16000円を回復したが、2/12安値から日足9本目、12/1高値から17本目の変化日が今週「24日」に訪れる。23日が満月で、24日は月内最終商いでもあり、ポイントになる可能性がある。推移の似ている「08年2月」は彼岸底に向かう前の戻り高値をこの下旬に打っており、どのようなポイントになるのか注視しておきたい。

08年日経平均日足
08年日経平均日足

日足、週足とも大きく調整したことでチャートは陰転している。需給が大きく悪化していることから95年や08年と同様に「3月彼岸底」をイメージしておく必要あるだろう。下値のメドとしては日足N波14053円、週足V波13790円となるが、2/12安値14865円を割ると下げ足をまた加速させるだろうし、その前に2/19安値15799円や15500円を割るなら調整入りの合図になる可能性ある。従って、慎重姿勢は継続させる。
ただし、相場はチャートに従うもの。予想に反し上昇強めるなら慎重姿勢は改める。チャートが好転するまで「もうはまだ」として下値模索続けるだろうが、テクニカルが底値信号を点灯させ、3月彼岸も近付いていることから「そろそろ・・」という観点も少しずつ涌いてくる。その意味で、12月高値から上値抵抗線を引いておき(直近16900円近辺)、それを突破するなら「まだはもう」となるだろう。

日経平均月足
日経平均月足

大勢波動(月足)では同時株安としてリスキーな局面を迎えているが、2/12安値14865円は1996年高値から引く長期ネックラインに抵触したところでもある。どこで突破するかは分からぬが、日足の抵抗線を上抜くなら大きく切り返すポイントになる可能性あるので「買い」とするだろう。暑さ寒さも彼岸まで。慎重姿勢をとる一方で、反転シナリオも描く準備をしておきたい。

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