前週の上海G20(財務省会議)は成果無し、今までにない酷さだったなど酷評でした。今週、3月相場入りしてから反発して始まり、17000円まで値上がりしました。来週SQに向け4週続けて上昇は続くか。GPIFの3月運用成績は6月に発表されます。選挙前であり、多少なり運用成績を良く見せるため、お化粧買いが入る可能性は残るでしょう。3月SQ後から3月末に向け、思惑買いで株価が動く可能性は残っています。このあたりは観察ポイントです。
現在の株式相場は為替(ドル円)の影響が大きい。株価が上がる、下がるは、為替の円高・円安のよって決まっています。3月相場が上がるには、為替の円安方向が条件になります。日銀はドル円にテコ入れする可能性は残るでしょう。お化粧買いに繋がる可能性があります。
3月入りしてから、株価は25日移動平均線を上回ってきました。25日移動平均線を上回ると株価は反発に転じます。また25日移動平均線を下回れば売り転換しますが、上回っている状態は反発は続くと見ます。25日移動平均線から75日移動平均線(17900円)の幅が戻り範囲のメドと見ています。
3週続伸の後、来週3月SQに向け4週続伸するか。まだ上値はどの位まで伸ばせるでしょう。またGPIFの3月運用成績あり、お化粧買いで下支えする可能性があります。3月決算が終われば、次は2017年業績予想で株価は動きますから、4月以降、決算発表まで空白期間ができますから、3月末で売りに転ずると見ています。
東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、1月末505銘柄(225種・58)→(2/12・SQ)82銘柄(225種・14)ボトム。2月末272銘柄(225種・25)→今週(3/3)341銘柄(225種・36)と少し増加は続いています。数値的に2月SQで陰の極まで売られた後から上げ始め、3月入りし、上げに転じた形です。来週3月SQに向け増加は続くと見ています。来週も増加は続くか観察です。
今からみれば2月SQに15000円割れ、「610」評価損率-25%まで悪化したところ、売り物出尽くしのボトムでした。それから評価損の改善は続いています。2月は-16%で引けてから、3月から株価は反発に転じたので、引き続き、評価損率の改善は続きます。過去1年間では-10%から-5%が戻り売り場の範囲になっています。この水準に入ったら高値警戒感あり。このあたりも観察ポイントです。
個別株は、大幅に売られた後、10日移動平均線を上回り下げ止まった株は反発に転じてきました。売られ過ぎの戻りです。また下げ相場の中で上昇基調を続けていた上昇銘柄は高値更新するものが多く、強い上昇基調です。全体が反発してきたので、売られ過ぎた株の戻りに注目です。この上げは3月イッパイに処分売りを考える二段下げの戻り局面の売り場と見てください。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは2月はプラスで引けました。3月もプラスで推移しています。日足では75日移動平均線(16900ドル)まで上げてきました。75日移動平均線まで戻したので、次は200日移動平均線(17200ドル)が戻りメドになります。2月に25日移動平均線を上回ってから反発は続いています。10日から25日移動平均線を下回ると再下落に転じます。上回る状態では戻り相場は続きます。
月足チャートでは、2月は下ヒゲの長い陽線でプラスで引けました。3月も陽線でプラスが続いています。月足チャートで見る下値支持線は60ヶ月移動平均線(15000ドル)まで下がらず反発しました。6ヶ月移動平均線(17100ドル)に向け、戻り相場は続いています。6ヶ月移動平均線が上値抵抗線です。まず日足チャートで、25日移動平均線を維持している間は大丈夫です。下回ったら注意です。
<ドル円 日足チャート>
ドル円チャートは、200日移動平均線は下向き、75日移動平均線は下向き、25日移動平均線は下向きの円高基調の状態から、10日移動平均線を上回り、いったん円高はストップした動きです。円安に戻す動きに転じてきました。10日移動平均線を上回る間は円安は続きます。短期では10日移動平均線を下回ると再円高に転じます。
今週は10日移動平均線を上回り、25日移動平均線に迫っています。来週以降も10日移動平均線を上回り続ければ円安は続き、25日移動平均線を上回れば強く円安に戻します。今週は114円まで円安になりました。25日移動平均線を上回れるか。来週の観察ポイントです。
10日移動平均線を上回る事は円安が続くことです。10日移動平均線を下回ると円高に戻るでしょう。25日移動平均線を上回ると強く円安に戻します。引き続き、円安が続くか。観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、12月から2月まで3陰連の黒三兵。2月まで売られ過ぎから3月は戻しています。月足で見る戻りの上値メドは6ヶ月移動平均線(18000円)です。3月は決算月であり、GPIFの3月決算は6月発表です。選挙前に運用成績を発表しますから、お化粧買いで見栄えを良くしておきたい。そう言う考えもあり得ます。そう考えても、戻りメドは6ヶ月移動平均線(18000円)前後までと見ます。
どんなに戻しても6ヶ月移動平均線を上回れなければ、上昇基調に戻せず下降基調に変わりはありません。3月末に6ヶ月移動平均線を上回れなければ、売り場と見ています。また4月から下落に転ずると見ています。まず3月SQに向け、どこまで戻せるか。観察ポイントです。
<日経平均 裁定買い残動向 週足チャート>
今週の「507」裁定買い残も13億株でほぼ横ばいでした。減少が止まった事で株価は17000円まで戻してきました。来週3月SQに向け少しでも増加に転ずるなら、値上がりの期待は続きます。横ばいでも悪くありません。減少に転ずると売られます。3月SQ以降の動きはどうなるか。減少か増加か横ばいか。このあたりが3月末に向けた動きを見る上での観察ポイントです。
2月3週に週間で1000円以上値上がりしてから、3週続伸しています。週間で500円以上、値上がりすると上昇転換しますが、今週も800円以上値上がりし、強い上昇局面となっています。この上昇は週間で500円以上値下がりしなければ上昇は続くと見る上げ幅です。
3月SQ以降、週間で-500円以上下げたら再下降に転換したと判断します。-500円以内は、+500円以上値上がりした上昇転換した状態を維持しています。来週以降、週間の上げ幅も観察ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
「610」評価損率-25%(2/12)まで悪化し、ボトム形成しました。過去20年見てもボトムの数値でした。やはり目先底として下げ止まり、上昇に転じました。3週続いた上昇から、評価損率の数値は-10%まで改善してきました。下げ局面では、-10%から-5%の範囲が戻りメドになります。
来週SQから3月末に向け、評価損率の改善した数値を見ることで、どの程度まで改善したかがわかります。-10%から-5%の数値に改善したら売り場は接近していると見て下さい。戻したところは売り場と見る数値です。引き続き、3月末に向けた観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートは、200日移動平均線は下向き、75日移動平均線は下向きの下降基調です。25日移動平均線は少し上向きになりつつあります。今週は、株価は25日移動平均線を上回ってきました。株価は10日移動平均線を上回ると下げ止まり。25日移動平均線を上回ると反発に転ずると判断します。
25日移動平均線を上回ってきた事で、これから反発局面に入ったと見る事ができます。来週は3月SQ週です。3月SQ値は幾らか?と言う相場展開になります。17000円を挟んで上下どちらに動くか。-500円以上下げると下降転換するので、SQに向け下げないと見ています。
来週以降、10日から25日移動平均線を上回る状態は反発に転じており、SQに向け値上がりは続くと見ています。25日移動平均線を下回ると売り転換します。来週も25日移動平均線を維持できるか。10日移動平均線を下回ったら上げ止まりの注意です。来週の観察ポイントです。
G20トランプ氏強くアメリカ主流派大慌て。誰が勝つ大統領選。3月為替は安定しつつあり。世界の株式市場リバウンドは続くか。NYダウの上昇はいつまで続く。どう動く世界市場。
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