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好転確認まで慌てず
さて今週は29日から新年度商い。新年度に伴うニューマネー流入や政府の緊急経済対策(財政出動)が想定され、「株高」を唱える関係者も増えてきた。4/17に産油国による増産凍結協議が予定されており、原油の上昇観測も聞かれる。だが、年初の如く期待通りに相場が動いてくれるとは限らない。
日経平均はいま17000円処で膠着気味。25日線を下値に堅調と見られる一方、3/14に付けた17291円を抜けないでいる。年度末に伴う買いや年金買い(PKO)が入る一方で、上値を抑える売りも出ている。こうした買いと売りの拮抗が、日足の三角保ち合いに表れている。こうなると「三角からの放れに従え」が基本であり、それが4月相場の方向性を占うポイントになる。
日経平均日足
日経平均週足
日足は先週、下値抵抗線を割り込みかけた。これは注意の第一信号。また、カギ握るNYダウも一時安値17399ドルをつけ、17500ドル近辺にある下値抵抗線を割り込む場面があった。つまり、日米とも日足は抵抗線を割り込みかけ、下値の正念場という状況だ。NYは2/11安値15503ドルから17648ドルまで13.8%も一本調子で上昇し、テクニカルが過熱帯び、そして昨年来の上値抵抗線(17750ドル近辺)に迫ったところだけに、抵抗線を割り込むと反動安懸念が台頭するので注意必要だろう。
NYダウ日足
NYダウ週足
そうしたことで今週は、まず日米とも下値抵抗線がポイント。一方、上値は75日線が17300円処に降りてくるので、買い始動はそれを上抜けて「三角上放れ」を確認してからでも遅くない。
DAX週足
日経平均もNYダウ、独DAXも、原油も為替も、年初の崩れで基調は怪しく、「もう大丈夫」と言える段階にはない。3月に戻した動きは売り方の「買い戻し」で説明がつく。どの市場も4月になると次の方向性が見えてくるだろう。日本株は日経平均の三角上放れを確認するまで「様子見」も一策ではないか。
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