今週はSQ週明け相場です。SQ週明けの特徴として、金曜日(SQ)にSQ値を上回って引けると翌週上がる確率は高くなります。また翌週月曜日SQ値を上回ると、その週は値上がりして引ける確率は高くなります。前週末この様な引け方をして、今週もSQ値を上回って始まり思った以上に値上がりし、基調転換するほど上げ幅は大きくなりました。
4月始め、週間で-500円以上下落し、下降転換しました。今週は+500円以上(1000円)値上がりし、上昇に転換したと見る上げ幅です。2月SQ明け週間で+1000円以上、値上がりしました。今週も似たようなパターンに見えます。5月連休過ぎまで下げにくくなったと感じられます。長引くと伊勢志摩サミットが終わるまで下げにくくなる可能性も出てきました。今週の動きだけでは基調判断は難しいでしょう。来週以降も観察しながらの判断となります。
2月SQでは、東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は82銘柄(225種12)まで減少し、売られ過ぎ状態でした。翌週+1000円高しました。4月SQ(8日)は279銘柄(225種・16)まで減少しました。2月SQ同様に225種(16銘柄)は売られ過ぎ状態でした。そうしたら今週の大幅高となりました。
今週(4/14)の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、541銘柄(225種66)まで増加しましたが、まだ6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は600銘柄以下と少なく、数値的にはあや戻しの域は脱していないと見る数値です。2月SQ時は2月1日の高値からSQに向け-3000円売られたあと、14800円は売られ過ぎ感が強かった。翌週から2月末まで+1500円戻しました。
3月末から4月SQ(8日)に向け-1500円下げ、今週は1000円以上戻しました。下げ幅から見れば2月より強い戻りに見えます。今週は強く戻した事で、来週以降、反動で売られる可能性はあります。また上昇基調に変わる可能性の両面があります。2月もSQ明けは大幅上昇したが、その後は乱高下しました。来週も大幅上昇した後ですから同じ様な乱高下するイメージで見ています。どちらか観察しながらの判断です。
株価と為替相場は連動しているので、円高に転じなければ株価は下げにくくなり。円高に転じたら下落に転換します。円高=株安となっています。円安基調=外人買い、円高=外人売りです。今後の為替のトレンドが円安か円高か。来週どう動くか、為替の動きを観察しながらの判断となります。
今日発表の4月1週の外国人投資家動向は買い越しに転じました。今週の寄り付き売買動向では、外国人投資家は買い越しが多かった。外国人投資家が買い越している時は値上がりする事が多いでしょう。来週以降の為替動向、外国人投資家動向で株価の方向性は決まるでしょう。株価の底値=円高のピークとなりますから、今後107円を下回らないか観察です。
個別株は、日経平均が反発したので主力株は買い戻しから連動して上げました。主力株は日経平均に連動します。日経平均の上げが止まれば止まります。新興市場の好業績株は値上がりを続けてきましたが、日経平均が上昇に転ずると新興市場は売られる場合もあります。新興市場の小型好業績株が買われるなら日経平均は戻りの域と言えます。
引き続き、新興市場の小型好業績株、一部の小型好業績株で上昇基調をキープしている株が買われます。主力株は売られ過ぎから戻すと、その後の上値は重くなります。上昇基調に転ずるなら上昇は続くことになります。主力株は業績発表待ち、底入れ確認できないと買いにくいでしょう。
<NYダウ 週足チャート>
NYダウは、上値抵抗線を突破し基調変わりにも見えるが、高値圏にも見えます。50週移動平均線(17260ドル)を上回る状態で、5週移動平均線に沿って上昇を続けています。昨年5月最高値抜けを目指す展開です。5週移動平均を下回らなければ、高値更新相場に向かっています。5週移動平均線を陰線で下回ると売り転換します。
9週、13週RCIは昨年11月高値圏と同じ90ポイント以上の高値圏を示していますが、もう数週間すれば13週移動平均線、26週移動平均線はGクロスする形になります。9週、13週RCIは高値形成し、株価は売られるか。強いトレンドから上昇基調に向かうか。5月GW過ぎに向け観察するところです。
<ドル円 日足チャート>
ドル円チャートは、200日移動平均線は下向き、75日移動平均線は下向き、25日移動平均線は下向き、75日カイリ率は-5%まで拡大するまで円高は進みました。2月も-5%以上拡大(111円)したところから約3円円安(114円)に戻しました。チャートでは25日移動平均線まで戻しました。現在は107円から2円円安になっていますが、まだ10日移動平均線まで戻したところです。
10日移動平均線で戻りは終わるか、25日移動平均線まで戻すか。まだ-カイリ幅は-4%と拡大した状態です。テクニカルでは25日移動平均線前後まで戻しそうです。107円まで進んだ急激な円高から円安に戻せるかどうか観察するところです。為替が25日移動平均線に戻す円安に戻すなら株価は値上がりします。
<日経平均 月足チャート>
4月は3月+732円の上げ幅を-1000円以上の下落で消し去ったかと思ったら、今週1000円以上の上昇で戻してしまった。まだ4月は確定していないが、今週は下ヒゲの長い陽線に戻して引けました。下ヒゲの長い陽線は上昇線になります。4月は陰線で引けるか。陽線で引けるか。基調判断的には大きく変わります。
4月の残す日数で月足チャートが陽線に変わるなら、6ヶ月移動平均線(17600円)まで上げてくる可能性はあります。4月が陰線なら6ヶ月移動平均線(17600円)は上回れず戻り売られる事になります。どっちのパターンになるか。今週の1000円以上の値上がりで判断は様子を見るところです。
東証1部で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、3月末477銘柄→4月14日541銘柄(225種66)と増加に転じたが、800銘柄以上に増加しなければ上昇転換したと判断できません。800銘柄以下は下降相場の戻りの範囲と判断されます。
<日経平均 裁定買い残動向 週足チャート>
今週「507」裁定買い残は13億株まで減少しました。減少する中で株価は1000円値上がりしました。2月末から3月始めの16000円から17000円の株価上昇局面に似ています。その後3月末まで17000円前後のボックスは続きました。今週の値上がり後、来週以降は増加に転ずるか。減少は続くのか。増加なら3月の動きに似てきます。
今週は週間で+1000円以上値下がりし、上昇転換しました。週間で+500円以上値上がりしたので上昇転換と判断されます。週間で500円以上の上げ下げで約8割の確率で転換しますので、また-500円以上下げなければ上昇に転ずる可能性は高くなります。
週足チャートでは、13週移動平均線を上回ってきました。まだ下向きの状態ですから戻り売り場にも見えますが、来週以降、13週移動平均線を上回る状態を維持するなら、下げ止まりから上昇に転じつつある動きと判断されます。4月中に維持できるかどうか判断ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
今週発表の「610」評価損率(4/8)は-14%台まで悪化しました。2月SQに向け、売られた事が分かります。今週反発の-14%の数値を見ますと売られ過ぎたから反発したと言えます。今週は1000円値上がりしたから、来週発表の評価損率は改善しているでしょう。
2月末から3月の評価損率は、-16%→-10%まで改善したところが戻り高値となりました。4月から5月に向けて-10%まで戻すと戻り高値形成の可能性ありと見ることが出来ます。4月から5月に-10%から-5%前後まで数値が改善したなら、戻り高値形成と見て下さい。チャート的には13週移動平均線が上向きに転じ、株価が上回った場合は上昇基調に戻すので、もう少し改善は続くと見て下さい。
<日経平均 日足チャート>
今週は一気に75日移動平均線まで戻す強い上昇局面となりました。来週以降も25日から75日移動平均線を上回る状態を維持するなら強い上昇は続いていると言えます。75日移動平均線を上回れず売られたら、戻り売り局面と言えます。
株価が下げずに横ばいに転ずると、25日移動平均線は75日移動平均線を上回り、底入れの動きに向かいます。株価が75日移動平均線を上回れば底入れの動き、25日移動平均線を下回れば戻り売りの動きと見てください。
25日騰落レシオは(3/18)129ポイントをピークに、4月11日は87ポイントまで下がりました。まだ高く感じましたが、今週の大幅高となりました。25日騰落レシオは115ポイントまで高くなりました。まだ上げ余地はありますが、125ポイント以上は高値警戒ゾーンになります。25日騰落レシオから見れば上値余地は低いように見えます。まだ判断は分かれるところにあります。
伊勢志摩サミットまで買い支えは続くか。景気対策が出たら材料出尽くしか。円安に戻せるか。NYダウは最高値更新するか。どう動く世界市場。
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