本日、1時半過ぎ、日銀が金融機関への貸し出しにマイナス金利を適用することを検討しているという報道が流れ、銀行の調達コストがマイナスになればメガバンクの追い風材料となる連想買いで値上がりしました。為替は110円まで円安に動き、日経平均は17500円台まで急騰しました。こう言うニュースの後の株価の動きは難しい。昨年12月以降、日銀発表後は3日天下で終わっています。
今週は熊本、大分の大震災の影響を受け乱高下しました。月曜日は-500円安したが、火曜日から切り返し、17300円台まで戻しました。週末、日銀会合の発表から株価は急騰し、17500円台まで値上がりしました。4月は前月比-1000円安(15400円)まで下げたところから2000円以上戻しました。外国人投資家は日銀の発表を知っていたかのようだ。5月下旬の伊勢志摩サミットまで株価維持は続く可能性も出てきました。
4月SQ以降、株価は+2000円以上値上がりしたが、為替は107円から109円まで2円しか動かなかった。為替の動きに対して株価の上げ幅は大きかった。為替に連動し、円高で売られてきた株価ですが、4月SQ以降、外国人投資家は2週買い越しに転じていました。日銀の発表を知っていたかのような行動です。
月足チャートでは、30年平均線(16900円)を意識した動きは続くと見ていました。月足チャート的には上値抵抗線・30年平均線(16900円)を上回ってきました。次は6ヶ月移動平均線17700円を意識する上値メドですが、ここまで戻りにくいと見ています。日銀3日天下で終わるなら、また16900円を下回るか。6ヶ月移動平均線まで戻すか。5月GWを前にどう動くか観察するところです。
30年平均線(16900円)を維持すると、2月14800円で底入れ確認となります。30年平均線(16900円)を下回ると60ヶ月移動平均線(5年平均)に向けた底入れ確認に動くと考えます。今週は17500円台に乗せました。16900円以上は重いだろうと見ていましたが、17000円台で下げなくなれば上昇転換の可能性はあります。しばらく16900円を意識しながら、17000円台をキープできれば、上値の伸びがあるか見たいところです。
前週、週間で+1000円以上値上がりし上昇転換しました。今週も月曜日の-500円安を切り返し、安値から1200円以上値上がりしました。強い上昇転換の流れを続けています。週間で-500円以上下げない間は上昇転換の流れは続きます。しばらく16900円から17700円の範囲で推移するか。17700円以上で上値が伸びなければ、押されてくる可能性はあります。
今週、東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は(4/21)649銘柄(225種95)まで増加してきました。225種銘柄の増加割合が増えてきました。225種銘柄で牽引している様に感じられます。東証1部では、800銘柄以上に増加しなければ上昇基調に転換と判断しません。週末の上昇で800銘柄以上に増加する可能性も出てきました。今のところ本格的な上昇相場とは判断できません。
5月GWを前に高値を付けてきました。ここまで戻すと買い戻しも一巡する事から、いったん売り場形成か、日銀後押しで続伸するか。強い相場となり3週続伸するかは不明です。5月も17000円以上を維持するなら大きく下げにくくなります。昨年より為替は10円以上円高となっています。5月GW明けから2017年業績予想は出揃いますが、10円も円高の状態で良い業績予想は出せるのか。為替の影響はどうでるか。
個別株は、日経平均は下降トレンドですが、「107」東証マザース指数は高値更新しています。この様に新興市場の小型好業績株、小型成長株が買われています。引き続き、5月の業績発表後も新興市場は続くか。日経主力株にチェンジするか。チャート的には上昇基調の新興市場の小型好業績株、一部の小型好業績株が上げパターンです。また上昇基調をキープしている株は値上がりするパターンです。主力株は外国人比率が高く、少し高くなると売られます。2017年業績予想が出る前では上値は重いと見ています。
<NYダウ 日足チャート>
トランプ氏優勢。大統領選の年は株価は下げにくいか。今週もNYダウは上昇を続け、上昇基調に向かう動きです。月足では6ヶ月移動平均線を突破し、上昇基調を維持しています。後は昨年5月高値を上回り、新高値更新できるか。6ヶ月移動平均線を上回った事で、すぐに相場は下げなくなりますから上昇基調は続くと見る動きです。
75日移動平均線は上向きに転じました。あと1ヶ月くらいで200日移動平均線を上回る形になります。短期的には高値形成に見えますが、その後は押し目形成待ちとなります。25日移動平均線を上回る状態は上昇相場は続きます。押し目形成は5月GW過ぎに向け観察するところです。
<ドル円 日足チャート>
ドル円は、日銀のマイナス金利で銀行融資する発表で一気に円安に動きました。G7外相会議で、日本の為替介入、円安誘導が指摘され動けなくなっていたが、次なる手か。伊勢志摩サミットが終わるまで円安誘導は続くか。為替を円安に動かし株価を上げてきたが、為替介入を指摘され動けなくなっていたところに、次の一手マイナス金利融資の発表。為替が円安に動くことで、株式市場は動きやすくなった。さらに円安は続くか。為替はどう動くか。
チャート的には200日移動平均線は下向き、75日移動平均線は下向き、25日移動平均線は下向き。強い円高基調の状態です。目先は107円から110円で推移しています。75日移動平均線から-カイリ状態は円安に戻しやすい状態でした。このタイミングでマイナス金利を発表しました。110円以上の円安に向かうか。材料出尽くしとなるか。
<日経平均 月足チャート>
今週も続伸し、4月に入り2000円以上値上がりし、上値を伸ばしてきました。6ヶ月移動平均線(17700円)は下向きの状態であり、下降相場の戻りと言う状態は変わってません。30年平均線(16900円)を上回った事で、6ヶ月移動平均線(17700円)前後の戻り相場に上値メドを切り上げてきました。
2月安値を基準に、6ヶ月移動平均線を上回り上昇相場に戻せるか。今のところ分かりませんが、2017年業績予想が出る前に上昇に転ずるとは思えませんが、日銀政策で円安に戻せれば株価は上がります。アベノミクス相場は、2012年8500円→2015年20952円まで上昇しました。為替は80円→2015年125円=45円円安に動きました。
ドル円1円=約300円動く相場でした。2012年8500円→2015年20952円=約12500円上昇。為替45円×300円=13500円幅です。ほぼ為替1円で約280円から300円動いた上げ幅です。現在は110円前後です。125円-110円=-15円。-15円×300円=4500円です。20950円-4500円=約16450円になります。現在は17500円まで高くなり、為替水準より+1000円以上高くなり割高です。何れ為替水準に収レンするか、為替が株価水準に収レンするか。どちらかになります。今後の観察するところです。
<東証マザース指数 週足チャート>
「107」東証マザース指数は高値更新を続けています。東証1部市場から資金が新興市場・マザースに流れている事がわかります。2月SQを安値にV字回復し、高値更新を続けてきました。2013年5月にピークを付けた時、26週カイリ率は高くなり、ピークを付けました。現在も26週カイリ率は37%と高く、高値警戒ゾーンに見えます。ここからの上げ余地は小さい様に見えます。マザーズ指数が下げ始めると、新興市場の個別株も売られるかもしれません。また流れは変わるかもしれません。
<日経平均 外国人投資家動向 週足チャート>
外国人投資家動向は、4月SQ週から2週買い越しが続いています。過去の外国人投資家動向を見ると、一番売り越ししたところが相場のボトムになっています。今年3月SQで最大(12兆円)の売り越しをしました。もしかしたら3月で底入れするのかと言う事も考えました。4月から買い越しに転じた事は、買い越しの流れが続く可能性はあります。今後の外国人動向に注目です。
2014年3月も約10兆円売り越したところボトム。2015年9月10兆円売り越しでボトム。今年3月約12兆円売り越しました。どこもSQに絡んでいます。2014年3月約10兆円売り越した後は、あまり動いていません。過去の動きを参考にすると、今後しばらく買い越しが続く様なら株価は下げにくくなった。また上昇は続く可能性あり。今後の外国人投資家動向も注目です。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
前週発表の「610」評価損率(4/8)は、-14%まで悪化→今週発表の評価損率(4/15)-10%まで改善しました。今週の続伸を考えると、来週さらに改善と考えます。-10%から-5%の範囲まで改善すると戻り高値ゾーンまで戻した事になります。2週で1800円以上戻したので、短期的には利食い場接近に見えます。
今週も前週比で+500円以上値上がりました。安値からは+1000円以上の上げ幅です。来週発表の数値が-10%から-5%の範囲なら高値ゾーンと見る水準です。売り場接近と見てください。日銀マイナス金利発表で続伸するか、材料出尽くしとなるか。来週観察するところです。
<日経平均 日足チャート>
今週は熊本大震災のニュースから月曜日-500円安して始まり、火曜日から一気に上昇に転じました。2週続伸となり、75日移動平均線を上回る強い上昇局面となりました。日銀発表で続伸したものの、短期的に上げ過ぎに見えますが、75日移動平均線を上回った事で、今後は75日移動平均線を上回る状態を維持するなら底入れの動きに向かいます。下回れば戻り売りに転じます。来週以降、底入れか、材料出尽くしの売り場か。短期的には、10日移動平均線を上回る間は上昇は続くでしょう。下回ると売り場です。基調確認するポイントです。
日足標準条件NO9・18.22RCIでは、RCIは高くなり伸び余地は残すものの小さくなっています。来週は18.22RCIが70ポイント以上になれば高値ゾーンと見ることができます。来週は高値ゾーンの水準に入ります。その後も上値を伸ばすか観察するところです。
次の日銀一手はマイナス金利貸し、効果はあるか。伊勢志摩サミットまで買い支えは続くか。熊本復興対策が出たら材料出尽くしか。日銀は円安に戻せるか。NYダウは最高値更新出来るか。中国はハードランディングか。どう動く世界市場。
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