日経平均株価の動き(2015年01月30日)

今週はNYダウが下落する中で、日経平均は17800円台まで戻すシッカリした動きでした。シカゴでは売られて、東京市場では寄り付きから戻す動きが続いたのは、日経400投信を買い増した官制相場と感じさせました。1月は何で買い支えするのだろうかと?12月から外国人の売り越し続きで、外国人に高値の売り場を提供したのでしょうか?1月は12月高値18000円に迫りました。やはり12月~1月は天井形成の動きと感じられた。

12月の18000円を1月に上回れなかった事で、2月以降も上回れなければ、戻れば売られる乱高下相場は続くと見ています。2月に入ってから日経平均が下落調整に向かうのは、75日移動平均線を下回ってからです。1月末は25日移動平均線を上回って引けました。短期的に、25日移動平均線を上回る状態は上昇基調を維持してます。売り転換の確認は25日移動平均線を下回ってから、次に75日移動平均線を維持するか下回るか観察です。

NYダウは75日移動平均線を下回りました。昨日反発しましたが、今後上回れなければ調整に向かいそうな動きに入りそうです。2月相場は25日~75日移動平均線を上回れるかどうか観察です。上回れなく下回り続けると、下降相場に向かうと判断します。2月は200日移動平均線は下回らず反発に転ずるか、下回ってしまうか。逆に2月は戻して75日移動平均線を上回るまで戻すか観察です。

NYダウは下げ渋った後戻しても、25日~75日移動平均線で上値を押さえられてしまうと下落色が強まる可能性があります。一気に200日移動平均線を下回る様な下落に転じない限り、この様な確認が出来るのは2週間くらい日柄観察が必要に感じます。NYダウは世界のマーケット指標です。NYダウの動きの影響は大きいと言えます。

市場の過熱圏、ボトム圏を見るデータとして東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、1月半ばの800銘柄から1000銘柄以上に増加してきました。東証1部平均PBRは18800円台で1.6倍。17500円では1.5倍と割高感があります。原油安、円安分を先買いして割高になっているか。水準的に割高なのかは2月の動きでハッキリします。

日経平均の日足チャートでは、12月8日18030円高値、12月29日17914円高値、今週の戻り17850円の高値の形は三尊型天井になりつつあります。来週以降、25日移動平均線を下回り17000円以下に下げてると三尊型になります。2月も30年平均線(16600円)を上回る状態を維持なら、下げても長期の上昇基調は維持します。30年平均線(16600円)を下回ると下降転換(底割れ)に向かいます。2月~3月に30年平均線を下回れば、3月~4月に向け大幅下落へ向かう心配ありです。

今週の25日騰落レシオは、123ポイントの高値警戒ゾーンまで高くなりました。短期的に買われ過ぎの売り場接近と見ます。25日騰落レシオは4日~10日先行性があり、来週は買われ過ぎから売り場になる可能性が出てきました。2月相場は2日新甫で始まります。25日騰落レシオは先行して高くなり、売り場は近づいています。

今週の個別株は戻しました。高値更新した株も200銘柄以上に増加しました。弱い株は増えて下げてますが、強い株も残っています。引き続き、弱い株は下げると見た方が良いでしょう。強い株は25日~75日移動平均線が上向きで、高値更新している株です。好業績株でも25日~75日移動平均線を下回っている株は、上昇相場が終わり下降転換した株と見て下さい。

1月はボロ株の急騰が目立ちました。上昇相場の終盤に見られるパターンです。2月相場も強い上昇銘柄、空売り銘柄と上昇銘柄、下降銘柄の両面の銘柄選びとなりそうです。注意しながら売り・買いのタイミングを見てください。

<NYダウ 日足チャート>

今週のNYダウは75日移動平均線を下回ってきました。昨日は反発しましたが、下回った状態です。このまま75日移動平均線を上回れなくなれば、下降転換の心配が出てきます。2月相場は75日移動平均線を下回り、高値形成から下降相場に転ずるか。来週は25日移動平均線を上回るまで戻すか。75日移動平均線を上回れず、上値を切り下げると200日移動平均線を下回り、下降相場に向かう動きとなるか。来週の確認ポイントです。

チャート的には200日移動平均線は上向き、75日移動平均線は上向きの状態ですから、まだハッキリしない状態です。このあたりの確認には少し日柄が必要です。下段の14日RSIは40ポイント以下に下がり、株価の戻りが弱い事を示していますが、大きく下げると、30ポイントのボトムです。下がったら買い場接近になりますから、売られると下げ止まり反発に転じそうです。来週以降も上昇維持できるか確認ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

今週の「850」ドル円(為替)は、117~118円台と小動きだった。チャート的には上値は25日移動平均線に押さえられています。25日移動平均線に上値を押さえられている状態は、円安の上値が押さえられている状態です。25日移動平均線を突破して、円安に向かわないと株は連動して上がらないでしょう。

2月に入ってからも25日移動平均線を上回らなければ、円安基調に戻せません。来週2月相場入りは25日移動平均線を上回る円安に動くか。上回れず円高に進むか。引き続きボックス相場か観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

1月相場は乱高下したものの下旬に入ってから買い戻されて、一時300円以上プラスとなりました。月足チャートでは1月に6ヶ月移動平均線、30年平均線(16600円)は上回って引けました。東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、1000銘柄以上に戻して引けました。東証1部平均PBRは18800円台で1.6倍、17500円では1.5倍と高く、割高感は残ります。

2月相場も月足チャートで30年移動平均線(16600円)を上回る状態は、長期上昇相場の維持です。2月も30年移動平均線を上回っていれば大崩れしないと見ますが、東証1部平均PBRは17500円で1.5倍と高く、割高感があり上値は重そうです。

2月以降も、30年平均線(16600円)を上回る間は下げ渋ると見て下さい。また6ヶ月移動平均線(16750円)もキープしていれば下げ渋り、下回れば下降相場に転換します。6ヶ月移動平均線、30年平均線を上回る状態維持できるか。下回れば下降基調に向かうと見てください。

日経平均 月足チャート

<日経平均 評価損率 週足チャート>

前週発表の「610」評価損率(1/16)の数値は-9%に悪化。前週は戻したので、今週発表(1/23)の数値は-8%台に改善しました。今週も戻したので、来週発表(1/30)の数値も少し改善してる可能性あり。水準的には-10%~-5%の範囲は戻り売り局面と見ますので、上値は重いと考えます。-10%以下の追い証が発生する水準では売り物は増えます。

評価損率は、-15%以下に悪化すると投げ売りで尽くしからボトムゾーン。上値は-8%~-5%前後で高値ゾーン。-3%~0%以上で買われ過ぎの高値警戒ゾーンと見ます。来週も日経平均は25日移動平均線をキープ出来るか。評価損率は-15%以下に悪化するまでは、調整は続きそうです。

日経平均 評価損率 週足チャート

<日経平均 裁定買い残 週足チャート>

今週は、前週より2.4億株増えました。日経平均は裁定買い残1億株で約200円~300円動きます。2.4億株増加したので、400円~600円くらい動く数量です。今週の安値は17285円で、高値は17850円ですから、裁定買い残の増減で動く範囲でした。20億株以下で増えないのは、目立った買いは入っていないからでしょう。12月中旬から外国人投資家の売り越し続きを見ても、日経平均の上値は、戻り高値の可能性が高いと言えます。

2月の裁定買い残動向も増加しなければ、日経平均の上値は重いと言えます。強い上昇局面に向かうなら、20億株以上に増加しなければ18000円以上は難しいと考えます。2月相場も裁定買い残は20億株以下なら、戻り相場は続くと考えます。

来週以降、裁定買い残は増加に転ずるか。20億株以下続きなら日経平均の上値は重く、減少が止まれば下げ渋り、増加に転ずれば上昇に転じます。16億株から18億まで増加し、株価は少し戻したものの、裁定買い残の5億株の増減で日経平均は約1000円幅動きます。裁定買い残動向を見ることで株価傾向、下降転換など基調を掴むことができます。相場の確認ポイントです。

日経平均 裁定買い残 週足チャート

<日経平均 日足チャート>

日足チャート的には、前週に25日移動平均線を上回り、今週も25日移動平均線を維持して引けました。来週も25日移動平均線をキープできるか。25日移動平均線を上回る状態は上昇基調は維持しますが、上値が伸びなければ売られます。

今週は25日移動平均線は維持しましたが、12月高値は上回ることは出来ずに引けました。12月8日18030円、12月29日17914円、今週の17850円を結ぶと三尊型形成に見えます。この状態から、25日移動平均線を下回ると三尊型天井になりそうです。

下段の25日騰落レシオは、日経平均より4日~10日早くピークを付ける性質があります。今週123ポイントまで高くなり、株価に4日以上先行して戻り、高値形成の数値です。25日騰落レシオは、120ポイント以上で高値感はありと見る数値です。来週2月相場入りから25日騰落レシオは4日~10日先行した分、遅れて株価は戻り、高値形成すると見ます。25日騰落レシオは、120ポイント以上に高くなると株価より先行してピークを付ける指標です。

今週25日騰落レシオがピークを付けたなら、株価が動き始めるのは来週以降になります。25日騰落レシオは相場の繁閑度を見る指標です。来週以降、25日騰落レシオのピークから株価は25日移動平均線をキープできるか、遅れてピークとなり下回るか。確認ポイントです。

日経平均 日足チャート

イスラムテロの人質解放はいつか。ECB金融緩和の影響、ギリシャの影響は為替相場に出るか。ウクライナ、ロシアの影響は?NYダウは下落に転ずるか、持ち直すか。石油価格下落の影響は大きくなるか?どう動く世界市場。

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