日経平均株価の動き(2015年02月06日)

2月は2日新甫で始まりました。2日新甫は荒れると言われている通り、乱高下のスタートです。12月に18000円の高値を付けた後、1月は乱高下が激しく上値は売り物に押され、12月高値は上回れなかった。来週末は2月SQです。SQは幾らか?と言うところで来週も乱高下しそうです。

前週に株価は25日移動平均線を上回って引けました。今週も25日移動平均線を維持できるかどうかと言うところでしたが、上回って引けました。来週も25日移動平均線を維持するなら2月SQは17500円以上となり、25日移動平均線を下回るなら、17400円~17000円の範囲まで下げて乱高下すると見た方がよさそうです。短期的には25日移動平均線が下値メドです。

12月~1月の動きを見ても17700円以上に戻すと売られた事から、来週2月SQに向け17700円以上は戻りにくいように見えます。売られるようなら25日移動平均線を下回る可能性があります。1月の安値は75日移動平均線で下げ止まった事から、まだ2月相場も75日移動平均線を上回った水準で乱高下すると見ています。

2月SQ後、25日移動平均線を下回った場合、12月~1月高値で三尊型(変則)の高値が作られます。高値の形がハッキリしてくると、2月末から3月に向けて売られてくる可能性は高くなり、注意が必要でしょう。25日移動平均線を上回った状態は上昇持続か高値ボックスで、25日移動平均線を下回れば高値持ち合いか売り転換と見てください。来週SQに向けどう動くか観察です。

今週、NYダウは17000ドルまで売られた後から切り返し、3日間で17800ドル以上戻しました。下落から800ドル以上の急回復の切り返しとなりました。NYダウの急落~急回復から日経平均は17200円台まで下げた後、翌日に17700円まで急回復しました。NYダウの上値も伸び悩む中で日経平均の上値も戻り売りが控えています。来週もNYダウの動きに左右されそうです。

「507」裁定買い残は減少し続けています。外国人投資家は、日経平均の高値圏で解消売りから持ち高を減らしていると言うことになります。外国人投資家は買い水準と言うより、売り場と見ている事が分かる。2月SQが終われば次は3月SQに向けた動きに向かいます。2月SQが明けた後、25日移動平均線を下回ると売られる心配があります。

今週の25日騰落レシオは100ポイントを切りました。1月下旬に123ポイントの高値からから低くなりました。日経平均が下げない割に、個別株で売られている株が増加している事を意味します。短期的にはニュートラルであり、数値的には売られ過ぎ感あり。来週SQ後は3月SQに向けた動きに変わるので、もうしばらく乱高下は続く様に見えます。

今週は、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数(東証1部)は1000銘柄をキープしているが、銘柄数が1000銘柄以下に減ると売り銘柄の増加は戻り売り状態が増えている事です。引き続き強い株も残っていますが、弱い株は増加しています。強い株は25日~75日移動平均線が上向きで高値更新している株。好業績株でも25日~75日移動平均線を下回っている株は弱い株です。

<NYダウ 日足チャート>

今週のNYダウは200日移動平均線まで売られた後、一気に800ドル以上戻しました。チャート的には200日移動平均線まで下げてから一気に戻し、25日移動平均線を上回る回復です。12月以降の動きは一気に戻した後は売られています。2月も似たような動きになりそうです。この戻りきった後は売られそうです。

チャート的には200日移動平均線で下げ止まり反発したので、下値支持線は意識されています。12月から売られた後の戻りを見ると、下値を買い支えている様な動きに感じられます。今週は25日~75日移動平均線を回復したが、上値を切り下げているから戻り売りに転ずるか。来週も上昇相場は維持できるか。下段の14日RSIは低く上げ始めに見えますが、今週の戻り幅が大きかった事から上昇が続くかは分からないでしょう。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

「850」ドル円(為替)はジリジリ上値を切り下げています。チャート的には上値は25日移動平均線に押さえられ、もう少しで75日移動平均線を下回る円高に向かう心配ありです。75日移動平均線を下回らなければ、再度円安に戻しそうな状態。為替が円安に戻せなければ、日経平均の上値も重いと見ることができます。

来週SQに向けジリジリ上値を押さえられ、75日移動平均線に向かう円高は進むか。25日移動平均線に上値を押さえられている状態は、円安基調に戻せません。来週SQ週は、25日移動平均線を上値を押さえられ円高は進むか、円安に戻せるか。引き続きボックス相場か。観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

2月相場入りしたが、1月に続き乱高下して始まりました。2月に入り6ヶ月移動平均線は17100円台まで上がってきました。2月相場は、6ヶ月移動平均線(17100円)をキープしている状態は上昇相場が続きます。6ヶ月移動平均線を下回ると下降転換の心配があります。月足チャートでは6ヶ月移動平均線(17100円)、30年平均線(16600円)の2本の下値支持線があります。

この2本の下値支持線を上回る状態は、強い上昇基調を維持してます。6ヶ月移動平均線(17100円)を下回ると30年平均線(16600円)まで売られます。30年平均線(16600円)を下回ると下落相場に転換する心配があります。2月相場がどう動くかは、下値支持線を維持しているかどうかが判断ポイントです。

東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は1000銘柄以上をキープしているが、12月始めの1300銘柄からみれば減少傾向にあります。2月相場入りしても減少傾向であり、数値から上値は重いと感じられます。減少傾向にあると言う事は、6ヶ月移動平均線を下回る銘柄の増加から、何れ日経平均も下回る心配があると言うことです。下値支持線はキープされるか。2月相場の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<新興市場 東証マザーズ JASDAQ指数 日足チャート>

市場は新興市場から先にピークをつける性質があります。「107」東証マザーズ指数は、200日移動平均線を下回っています。新興市場は下げ相場に入った事を意味し、「105」JASDAQ指数が25日移動平均線を下回ってきた事は、売り転換の心配が出たということです。どちらも弱い動きが出てきています。今後、「105」JASDAQ指数が75日移動平均線を下回ると新興市場は下降相場に転換するでしょう。

相場の流れは、新興市場からピークを付ける性質があります。次は「125」東証2部指数、「124」東証小型株指数、「123」東証中型株指数の動きが気になるところです。「124」東証小型株指数、「123」東証中型株指数まで25日移動平均線を下回ったり、75日移動平均線を下回るなら相場は天井圏であり、次は日経平均が売られると連想してください。

新興市場 東証マザーズ JASDAQ指数 日足チャート

<日経平均 裁定買い残 月足チャート>

「507」裁定買い残の減少傾向は続いています。日経平均が17500円以上で減少している事から、解消売りは進んでいるようです。来週2月SQに向け裁定買い残は減少を続けるか。さらに15億株以下に減少すると投げ売り、現物売りが出てくる心配があります。裁定買い残が増加しなければ日経平均は上がりません。2月SQ後も増えなければ、3月SQに向けた動きと考えられます。

2月SQ以降も増えなければ、3月SQに向け売られる心配があり、崩れる可能性も否定できません。月足チャートでリーマンショック時と現在を比較すると裁定買い残動向は似ています。似ていても比較できない場合もありますが、2月SQが終わった後、次の3月SQに向けて注意が必要です。裁定買い残動向を見ることで株価傾向、下降転換など基調を掴むことができます。相場の確認ポイントです。

日経平均 裁定買い残 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

日足チャート的には、12月以降、高値ボックスで推移し乱高下しています。1月末は25日移動平均線を上回って引けました。今週は、一気に25日移動平均線まで売られて始まったが、NYダウの反発から戻し、25日移動平均線を上回りました。来週は2月SQ週です。25日移動平均線を上回る状態は、上昇基調でありキープ出来るか?下回ると売り転換します。

今週は10日~25日移動平均線をキープしました。来週2月SQ週も、10日~25日移動平均線を維持できるかどうか。25日移動平均線を下回ると売り転換します。来週2月SQが終われば、次は3月SQに向けた動きに変わります。3月はメジャーSQであり乱高下しそうです。日経平均の上値はボックス圏で切り下げている事から、売られる心配は強まりそうです。

今週は10日移動平均線を下回り、上げ止まりの動きが見られます。また下段の25日騰落レシオは100ポイントを下回りました。数値的には戻り高値形成から売られて、数値は低くなりました。来週も10日~25日移動平均線を上回る状態を維持できれば上昇維持。下回るか上値が抜けなければ、上値は売り物に押さえられた状態です。来週も株価は25日移動平均線をキープできるか。下回ると売り転換します。このあたりが確認ポイントです。

日経平均 日足チャート

イスラム国はメディア向けはテロ国家、本当のところは?EUへのギリシャとロシアの影響は?NYダウは大幅反発に転じたのは官制相場か。どう動く世界市場。

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