今週は2月SQ週でした。昨年2月は、SQに向け安値→3月SQに向け戻り高値でした。今年は1月SQに向け安値→2月SQに向け高値となった。次は3月SQに向け売られるか、続伸か。昨年12月~今年1月をピークに高値形成し3月以降、下落に転ずると述べてきましたが、1月~2月の外人売りは峠を越し、3月~4月の大幅下落と見ていた弱気目線から中立に見方を変えました。
外人売りが遠のいたことで、月足で見る30年平均線(16600円)を下回る様な下げ相場に発展する可能性は薄れた可能性があり、弱気から中立に見方を変更します。それでも18000円以上の上値は重いので、18000円台に乗せても戻り売りの消化に日柄はかかる様に見えます。2月~3月は18000円~16500円のボックス相場の可能性があります。
上値が重ければ、次の3月SQに向け売られる可能性はあります。30年平均線(16600円)を下回れば大幅下落に向かう心配は残っていますが、当面は外人売りの縮小からボックス相場へと見方を変えました。急な金融不安、ウクライナなどの不安が増してNYダウが売られるなどが無ければ下げにくい状況です。
今週は為替が118円から120円に動きました。為替が1円動くと日経平均は200円~300円動きます。円安に動いたことから日経平均は週間で値上がりし、18000円に乗せました。次は3月SQに向け120円以上の円安に進むなら、株価は18000円に乗せ上昇する可能性があります。逆に円高に戻すと18000円前後は売り場となるか、伸び悩み高値形成します。来週は為替動向に注目です。
日経平均は18000円に乗せました。個別株で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は1150銘柄と小幅な増加で止まっています。下げている銘柄も目立つ中で、TOPIXは高値更新しました。日経平均も高値更新する可能性は出てきました。来週は日経平均が高値更新できるか観察ですが、日経平均の上昇には円安がセットとなる条件です。
「507」裁定買い残は、1月の16億株をボトムに徐々に増加傾向を示しています。裁定買い残の解消売りは止まり、買いに変わりつつあり、日経平均売りの縮小要因です。来週以降3月SQに向け増加に転ずるか、減少は続くか。減少は止まりつつあり、増加に転ずる様にも見えます。20億株以上に増加するなら、日経平均は18000円台に乗せてきます。3月SQに向けた裁定買い残動向は注目です。
今週の25日騰落レシオは117ポイントまで高くなりました。120ポイント以上に高くなると買われ過ぎから高値警戒ゾーン接近です。来週25日騰落レシオの数値が高くなれば、高値形成する可能性があります。来週25日騰落レシオが120ポイント以上高くなれば高値注意です。
今週もまた6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数(東証1部)は1000銘柄以上をキープし、強い状態でした。来週以降も1000銘柄以上をキープなら上昇持続です。1000銘柄~800銘柄以下に減ると、売り銘柄の増加から売りに流れが変わる可能性があります。
個別株は円安・原油安メリットも含め、上方修正する株は買われます。引き続き、強い株は25日~75日移動平均線は上向きで、10日~25日移動平均線を上回り高値更新している株です。上方修正して買われた株は好業績株になります。引き続き、好業績の上昇銘柄に注目です。
<NYダウ 日足チャート>
今週もNYダウは25日移動平均線を上回り上昇基調で、18000ドルに乗せそうな勢いです。2月始めに200日移動平均線まで下げてから一気に900ドル以上値上がりし、10日~25日移動平均線を上回り上昇基調に戻しました。チャート的には200日~75日移動平均線は上向き、株価は25日~75日移動平均線を上回る上昇状態ですが、株価は12月~2月まで17000ドル~18000ドルのボックスで推移しています。
25日~75日移動平均線を上回る状態は上値基調が続きますが、上値18000ドルを上回れないと17000ドルのボックスは続く可能性もあります。下段の14日RSIは上げ始めから上げ余地を残しています。14日RSIでは高値更新を示しています。25日移動平均線を上下どちらに動くかで見るしかありません。
<ドル円 日足チャート>
今週「850」ドル円(為替)は、チャート的に25日移動平均線を突破し上放れしました。10日~25日移動平均線を上回ったので円安基調に戻した形です。引き続き、10日~25日移動平均線を下回らなければ円安は続くと見ますが、12月8日につけた121円は意識されそうです。来週は121円を突破する円安に向かうか観察です。
来週から株式市場は3月SQに向けた動きになりますが、為替は連動してどう動くか。25日移動平均線を下回らない限り円高に戻しません。円安持続なら株価上昇か、円高に戻すと売り要因か。25日移動平均線を上下どちらに動くか。観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
2月SQに向けて18000円を付けました。引き続き、6ヶ月移動平均線(17180円)を上回る上昇相場は続いています。3月以降、30年平均線(16600円)を下回る下落相場に発展する可能性があると述べてきましたが、1月から2月始めの外人売りは吸収され、売り物は減りました。大きく売られて下げる要因が薄れたことで弱気から中立に変わりました。
引き続き、6ヶ月移動平均線(17180円)、30年平均線(16600円)の2本の下値支持線を上回る状態を維持するなら、下落相場に向かわないでしょう。30年平均線(16600円)を下回ると下落相場に転換する心配は残すものの、今年前半の大幅下落は薄れたと見方を変えました。それでも2月相場は下値支持線を維持出来るか、引き続き判断ポイントです。
<日経平均 裁定買い残 月足チャート>
「507」裁定買い残は、1月16億株をボトムに減少は止まった感じです。日経平均が17500円以上で減少が止まり、少しずつ増加傾向に転じたことで、解消売りは止まった感じです。次は3月SQに向け、裁定買い残が増加に転ずるなら日経平均は上昇持続です。
減少に転ずると投げ売り、現物売りが出る売り要因ですが、裁定買い残は20億株以下に減少しており、日経平均の売り要因は縮小しました。3月SQに向け増加に転ずるか、減少に転ずるか。3月SQに向けた動きは観察ポイントです。裁定買い残動向を見ることで株価傾向、下降転換など基調を掴むことができます。
<日経平均 日足チャート>
日足チャート的には上昇基調ですが、12月から18000円~16500円のボックスの状態です。3月SQに向け、12月高値18000円を上回る相場展開に向かうか。18000円を上値とするボックス相場は続くか。3月SQに向けた相場は、10日~25日移動平均線を上回るなら上昇持続から18000円を突破しそうです。10日~25日移動平均線を下回れば売り転換となり、再度16500円のボックス下限に向かうか。18000円を上回れなければボックス相場です。
短期的には、25日移動平均線からのカイリ幅は大きくなり高値警戒感は出つつあります。来週SQ明けも10日~25日移動平均線を維持できるかどうか。18000円台に乗せてくるか。逆に25日移動平均線を下回り、売り転換するか。3月SQに向け、乱高下しそうです。
下段の25日騰落レシオは117ポイントまで高くなりました。来週には高値警戒感は出つつあります。120ポイント以上に高くなった後、株価が10日~25日移動平均線を下回れば売り場、10日~25日移動平均線をキープできれば上昇維持です。このあたりが確認ポイントです。
ギリシャ、ウクライナの影響は。EUとロシアの交渉は合意。為替は120円以上の円安に向かうか。NYダウは高値更新できるか。どう動く世界市場。
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