今週も公的資金の一手買いが続いています。日経平均は続伸し、18800円台に乗せました。来週から3月相場入りします。目先は3月SQに向けて幾らか?目先高いこともあり、3月SQに向け短期調整も考えられる場面です。3月末はお化粧買いから高値も予想され、下げたら買われそうであり短期調整の可能性があります。3月SQに向け調整しても、SQ明けは下がらない可能性があります。
世界的に金融緩和状態にあり、米国の金利政策により株高状態は続いています。米国が金利上げを発表すれば売られる心配はあるが、0金利政策を続ける間は株式市場へ資金流入は続きそうです。国内では円安メリットに加え、2016年度から法人税減税します。減税は企業の増益と国内回帰に繋がり景気回復するでしょう。減税は株価対策になり、アベノミクス第三の矢となる先取り相場か。
ここに来てアナリストの株価予想は高くなっています。年末25000円まで出てきました。今年は前半調整後、年末に向け高くなると見ていたが、前半の調整は無くなり、年末に向け上昇は続くか。急激な値上がりは2013年5月の時の様に短期調整する可能性はあります。法人税減税を考慮する2016年3月期予想が出たら、先取りした株価は材料出尽くしで売られるか。調整無く株価上昇は続くか。今後の動きを見なければ掴めない株価水準です。目先は3月SQに向け短期調整を意識しておいた方が良いと思います。
日経平均株価の強弱を見るのは「月足チャート」の「NO1・月足基本」チャートで見ています。株価の強さを見るポイントとして、下段に表示している9ヶ月SRV-D(白・黒)を参考に見ています。9ヶ月SRV-D(白・黒)が80ポイントを上回れず下向きに転ずれば、株価は高値圏と判断します。80ポイント以上に高くなると株価は約20%値上がりします。
2013年の日経平均のチャートでは、5月~12月の水準は80ポイント以下でした。株価の高値は16500円で止まりました。、昨年12月~1月も80ポイント以下でしたから、株価は伸びないだろうと見ていましたが、今年2月に入り80ポイント以上に高くなったのて見て強気に修正しました。
2月末84ポイントで引けた事から、3月相場も値上がりする可能性は高くなったと見ています。17500円から80ポイントを上回りました。17500円から20%の上昇は21000円になりますから、3月に向け上げ余地を残しています。3月SQに向け短期調整しても3月末に向け再度値上がりする可能性はあります。
2月外人売りは止まり買いに転じました。現在の外国人投資家の保有率は30%以上と高く、日々の売買シェアは70%に迫っており、株式市場の主導権を握っています。12月~2月始めまで売っていたが、2月から売りは止まり買いに転じています。3月SQ(メジャーSQ)に向け売り仕掛けしてくる可能性は残すものの、SQ以降売ってこなければ、3月末に向け高くなる可能性があります。
個別株は機械、電機、重工など75日移動平均線を下回っています。今週も薬品株、調剤薬局、値ガサ株の京セラ、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、ファーストリテイリング、ソフトバンクなど日経平均を牽引しました。3月SQに向け株高を作っている感じはします。銀行株、証券株は日経平均より先に高値をつける性質があります。
引き続き、小型好業績株で上方修正の株は買われてます。ネットワークセキュリティー、水素関連、低位株の物色など、材料株も上げました。引き続き、業績上方修正株、10日~25日移動平均線は上向きで、10日~25日移動平均線を上回る強い上昇銘柄は上昇を続けています。引き続き、業績上方修正の株に注目です。
<NYダウ 日足チャート>
今週NYダウは高値更新中です。米国が0金利政策を続ける間は、25日~75日移動平均線を上回る高値更新相場は続きそうです。今年からEUまで金融緩和し、世界的な金融緩和状態では、お金の行き場が株式市場に集中しています。来週から3月相場入りします。引き続き、お金の行き場が無ければ、短期調整はあってもNYダウの上昇は続くと見るしかありません。
下段の14日RSIは76ポイントまで高くなり、高値ゾーンに近づきつつあります。この動きでは来週3月入りには80ポイント以上に高くなりそうです。短期的には高値警戒ゾーンに入りそうです。14日RSIが高くなり、株価が10日移動平均線を下回ると目先は高値形成の動きと見るしかありません。それでも金融緩和持続から高値更新相場は続くか。
<ドル円 日足チャート>
今週「850」ドル円(為替)は118円~119円の小幅な動きです。120円以上の急激な円安は輸入業の業績悪化、倒産増加する水準とも心配されています。急激はダメだが緩やかな円安ならOKなのか。チャート的に25日移動平均線と75日移動平均線は収斂しています。株価は25日~75移動平均線を上回り円安基調です。引き続き25日~75移動平均線を上回る状態は円安基調です。
引き続き118円~120円の小幅ボックスで推移か。ここにきて為替と株価は連動しなくなりました。25日移動平均線を下回ると円高です。25日~75移動平均線を上下どちらに動くか。観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートで株式市場の強弱局面を見る指標として、下段の9ヶ月SRV-KDを参考に見ています。1985年以降、9ヶ月SRV-Dが80ポイント以下でピークを付けると株価もピークを付けます。9ヶ月SRV-Dが80ポイント以上に高くなると、株価は約20%値上がりしてきました。また9ヶ月SRV-Dが80ポイント以下に下がらない間は株価の強気相場は続きます。
2月中旬から9ヶ月SRV-Dは80ポイント以上に高くなり、強気に修正しました。3月相場も9ヶ月SRV-Dが80ポイント以上をキープするなら、株価上昇は続きます。これから強気相場の持続期間を観察する相場となりました。引き続き、6ヶ月移動平均線(17320円)を上回る状態は上昇相場は続きます。
<90年代 日経平均 時価総額 月足チャート>
90年代の東証時価総額と現在の時価総額と見比べてみます。90年代は約4万円で600兆円です。現在は半額の2万円以下で540兆円の時価総額です。株価が2万円台に乗せるなら時価総額600兆円を上回るのも時間の問題でしょう。今年は時価総額600兆円を意識しそうです。
<日経平均 裁定買い残 週足チャート>
「507」裁定買い残は、1月16億株をボトムに少しずつ増加傾向は続き、今週に20億株に乗せてきました。来週から3月相場入りします。引き続き増加傾向が続くなら、株価上昇は続くと見ます。3月SQに向け減少に転ずると下落に転じます。裁定買い残は3月SQに向け増加か減少か。増加なら日経平均は高値更新続く。減少に転ずると売られます。
日経平均は高値更新し、19000円に迫る勢いです。裁定買い残は20億株以上に増加は続くか。目先減少に転ずるか。裁定買い残動向を見ることで株価傾向、下降転換など基調を掴むことができます。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
日経平均の高値更新は続いても「610」評価損率の数値の改善は目立ちません。2/20の評価損率は-7%と前週より1%の改善です。株価上昇しても儲かってないと言うことでしょうか。18000円台に乗せたのですから、来週発表(2/27)分の数値は改善していると期待しますが、「610」評価損率の数値が改善しなければ持ち株は上がってない事になります。3月SQに向け改善する(持ち株上昇)か。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートでは、12月高値18000円を上放れしてから高値更新相場は続いています。引き続き、10日~25日移動平均線を上回る状態は高値更新相場は続きます。目先高値から10日移動平均線を下回ると3月SQに向け、上げ止まりから売り転換しそうです。いったん調整待ちか。来週から3月相場入りします。3月SQに向け、10日~25日移動平均線を維持なら上昇は続くと見ます。
下段の25日騰落レシオは141ポイントまで高くなり、高値警戒ゾーンを示しています。25日騰落レシオの数値を無視する上昇は続くか。3月SQに向け売り場となり下げに転ずるか。25日騰落レシオの数値が高いところは高値警戒ゾーンです。141ポイントまで高くなっており、株価が10日~25日移動平均線を下回れば売り場と見てください。10日~25日移動平均線をキープできれば上昇維持です。このあたりが確認ポイントです。
世界的な金融緩和でお金の行き場は無くなり、株式市場に集中しています。日経平均は今年前半は高値更新は続くか。ギリシャ問題先延ばしの影響は?米国の0金利政策継続はNY市場への資金流入が続くダウは高値更新続くか。どう動く世界市場。
臨時コメントについて
相場が急変したり基調が変わるようなときには、その都度臨時コメントが掲載されます。
臨時コメントは株の達人ユーザーのみのサービスです。
↓ブログでは日経平均や先物、ミニ先物などの分析を掲載しております。ほぼ毎日更新!ぜひご覧ください。
本日の市況と個別株徹底解説
https://www.sevendata.co.jp/user_blog/