3月も残すところ二日です。今週は米国の経済指標が悪く、NYダウが大幅安しました。日経平均もNYダウの下落に引っ張られ売られました。先物は前週比で約-500円売られる場面もありました。本日午前中はV字に切り返したが、午後から売られました。週間で500円以上下落すると下降転換、500円以上値上がりすると上昇転換しますが、今週は大きく動いたが戻した事で週間での下げ幅は-275円で止まり、上昇相場は持続中と判断できます。
昨年12月第2週に18000円台から週間で約550円下落し、下降転換しました。この下落は1月第3週に16500円台まで続きました。1月第4週に週間で約650円値上がりし、上昇転換しました。1月4週に上昇転換してから現在まで上昇基調は続いています。
今後も週間で500円以上、下落しなければ上昇相場は続いていると見ます。4月以降、週間で500円以上、下落すれば調整(下落)局面に転じたと判断します。その後、また週間で500円以上値上がりしたら再上昇転換と判断します。4月~5月にかけて、この様に乱高下する場面はありそうです。
今週の下落から2万円台乗せは4月に持ち越されたか。残り二日で乗せるか。4月に2万円台に乗せてくると達成感から利食い売りされそうです。4月は年度変わりと言うことから運用銘柄は入れ替わったり、4月中旬~5月GW明けは2016年業績予想発表時期と重なります。株価は業績を先取りし、上げたとなれば売り場時期になる可能性はあります。
2万円に乗せてから買うと高値掴みする心配があり、4月中旬~5月GW前後の調整明けを待ちたいところです。「山高ければ谷深し」の格言の如く。短期調整でも2000円幅くらい乱高下する可能性はあります。短期間の調整なら買い場と見ます。2016年業績予想発表後なら、好業績株、割安株、売られ過ぎ株など買い銘柄になります。
今週3月20日の評価損率が発表されました。日経平均は上昇中であっても評価損は-8%台と前週(3/13)より少し悪化したからビックリしました。日経平均株価が高値更新しても、評価損は改善されるどころか悪化した事に。日経平均が売られれば、評価損率は悪化するでしょう。評価損率-15%以下に悪化したら買い場接近です。来週から4月相場です。どう動くか観察です。
個別株では、さすがに値ガサ株も息切れしてきた感じがします。もう少し上昇は続くのでしょうか。4月入りから、2016年業績予想に期待できそうなところは買われるでしょう。ある程度、買われ過ぎて高くなった株は売られると見ています。上昇基調の押し目買い待ち。または大幅売られ過ぎ待ちです。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは、3月2日をピークに売られました。前週は切り返し25日移動平均線を上回ったが、今週は経済指標が悪く売られました。再度75日移動平均線を下回るまで売られたが、チャート的には17500ドル~18000ドルの幅でボックス相場となっています。12月から18000ドル前後の上値は重くなっています。
引き続き、25日~75日移動平均線は上向き状態を維持できるかどうかです。25日移動平均線を上回ってこなければ、再上昇に戻せません。今後発表される経済指標により、また売られたりする事もでてきそうですが、下げたら買い場になります。
下段の14日RSIは、45ポイントから再度下げに転じそうです。30ポイント以下に下げてきたらボトムと見ます。株価は、75日移動平均線から200日移動平均線前後まで下げてきたらボトムの水準に見えます。目先はボトム待ちか。25日移動平均線を上回らないと再上昇に転じません。
<ドル円 為替 日足チャート>
3月10日に122円まで円安に進んだ後、今週は米国経済指標悪化発表でドル高に118円まで円高となったが、75日移動平均線で下げ渋っています。75日移動平均線(119円)で下げ渋っている間は安定しているが、さらに円高に(75日移動平均線割れ)進むか。円高に進むと株は売られる心配あり。確認するポイントです。
来週から4月相場入りします。75日移動平均線をキープしている状態なら、株価への影響は小さいでしょう。25日移動平均線を上回る円安なら株価上昇。上下どちらに動くか。来週4月相場入りからの確認ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月間で2月は1000円以上値上がりしました。3月も1000円高まで迫ったが、今週末では480円高まで縮小しました。残す2日で2万円台に乗せられるか。4月以降に持ち越されるか。月足チャートでは、6ヶ月移動平均線からカイリ幅拡大する上昇局面です。4月入りから、さらに6ヶ月カイリ幅は拡大するので、4月~5月は高値警戒するところでしょう。
2013年4月~5月は、6ヶ月移動平均線からカイリ幅が拡大した事から売られました。4月~5月に向けカイリ幅が拡大すると、2013年4月~5月の様な売り場接近の可能性があります。下段の9ヶ月SRV-Dは80ポイント以上の数値で強い状態を維持しているので、売られても6ヶ月移動平均線を下値支持線に見る水準です。
6ヶ月移動平均線からカイリ幅が拡大する強い上昇局面では、強気と見ながら高値警戒する必要があります。4月以降も9ヶ月SRV-Dが80ポイント以上を維持するなら、強い上昇局面は持続であり、短期で切り返す可能性はありますが、4月~5月GWに向け高値警戒と見るのが観察ポイントです。
<日経平均 裁定買い残 週足チャート>
今週も「507」裁定買い残は20億株前後で横ばいです。目立った増加はないまま、日経平均は上昇しています。裁定買い残は増えずに、日経平均が上がる相場は今までにないパターンです。値ガサ株中心に日経平均を吊り上げた相場です。
4月相場入りから、裁定買い残の変化はなく、日経平均は動くか。裁定買い残は増加に転ずるか。日経平均が下落してから、裁定買い残は変化するか。観察ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
今週(3/20)の「610」評価損率は-8%と発表された。少し悪化していたからビックリです。日経平均は週間で300円以上値上がりし19500円台に乗せたのに、評価損は改善されなかった。個人投資家の持ち株は上がっていない。日経平均が上がっても、評価損率が改善されない時は高値現象と見ることができます。4月も日経平均だけ値上がりしたなら高値現象であり、さらに高値警戒です。
国策相場だから評価損に関係なく、日経平均を2万円に乗せたいという相場でしょうか。4月に統一地方選を控え、株は高くしておきたいと言う意志があるのでしょうか?一部の値ガサ株だけ吊り上げ、4月に2万円台に乗せてくるか。3月末で高値か。この状態で評価損が改善するなら、高値警戒ゾーンと見なければなりません。4月入りから高値警戒です。
<日経平均 日足チャート>
今週も国策相場から19700円台まで上げてきたが、NYダウの下落をキッカケに円高株安で売られています。チャート的には、下段の75日カイリ率で+10%を上回った水準で高値警戒感があり、売られました。昨年12月に売られたのも75日カイリ率で10%を上回った水準でした。
4月以降もチャート的に、75日移動平均線から+10%以上、高くなってくると強気相場ではあるが高値警戒の売り場と見なければなりません。4月以降、株価は75日移動平均線から+10%以上にカイリ幅拡大した後、25日移動平均線を下回る売られ方をしたら売り場と見て下さい。
4月入りから75日移動平均線(カイリ率)からカイリ幅が大きくなったら警戒です。また25日移動平均線を下回ると売り転換の心配有り。確認ポイントです。
世界的に金融緩和ジャブジャブ続く。ギリシャはユーロにとどまるのか。日本は新年度相場入り。新年度も官制相場は維持するか。統一地方選を前に日経平均は2万円に乗せるか。NYダウは高値更新に戻せるか。どう動く世界市場。
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