日経平均株価の動き(2015年04月03日)

2015年度入りから法人税減税(2.51%引き下げて32.11%)が実施されます。2年で-3.29%下がります。4月相場入りからザラ場で19000円を下回って始まりました。今月半ば~5月GW明けには2016年業績予想が発表されます。今年度からの減税で、今までより企業の利益が増えることが予想されます。

今年1月の法人税減税案発表から株価は上げに転じ、2万円に迫るまで値上がりしました。3月29日に法人税減税決定から株価は売られたから、減税を先取りした値上がりであったのか?と考える面もあった。また7月から出国税の導入まで決まった様です。日本の株式を保有したまま海外移住するときに、含み益に課税すると言う税制です。

国内居住者が売買した分には問題ありません。金持ちの海外移住に税金をかけると言うことですが、株式市場に影響は出るでしょうか?海外に持ち出されたお金は60兆円とも言われてる様です。3月、2万円に乗せられなかったがピークを付けたか?それとも2万円は4月に持ち越されたか?今週の動きでは上昇持続中と判断されます。

日経平均は週間で500円以上、下落したら下降転換と見ることができます。前週の様(-275円安)に500円以内の下げ幅なら上昇は持続していると判断できます。今週も小幅プラスであり、上昇相場は持続中と言えます。週足チャートでは9週RCI、13週RCIはDクロスしてきました。週足では調整色が出てきた感じはしますが、週間では調整に転じておらず、2万円を目指していると見る事は維持しています。来週以降、週間で500円以上下げたら調整に転じたと見て下さい。

4月は統一地方選があります。選挙の勝敗でアベノミクスの評価は分かるでしょう。結果次第で株価は売られたりする事もあるか。4月は業績予想と選挙結果で上げること、織り込み済みで売られること。どちらも乱高下する可能性はあります。4月中に2万円に届くか。2万円台に乗せてきたら売り場待ちになりそうです。

中国はアジアインフラ投資銀行(AIIB)の創立メンバーに3月末と言う期限を設けました。一党独裁国家ですから、参加しないと中国でのビジネスに冷遇されるか?そう言う事がなければ、中国関連株が売られる心配は小さいと言えるでしょうか。中国は日本が主導するアジア開発銀行(ADB)の最大融資先で最大の融資残高があります。返済しないで銀行設立だから参加見送りか?何と言っても一党独裁国家ですから。。

今日の日経では、外国人投資家を抜いて公的資金が一番の買い手となりました。今までの様な外国人投資家が動かす相場から、公的資金に変わりました。これからも買い続けるのか。高くなれば売ってくるのか。経済効果が出るまでは売らないか。国策相場は下げさせない感じは伝わります。

個別株は2016年業績発表待ちです。減税効果は表れるか。一株利益予想が伸びれば、株価の上値追いもあるかも知れません。4月半ば~5月GW明けに向け業績予想が出るまでは、下げなければ買いにくい。先に上がれば売り場となるかも知れません。業績発表まで待ちたいところです。

<NYダウ 日足チャート>

NYダウは、3月中は17500ドル~18000ドルの小幅ボックス相場でした。経済指標が悪いと売られ、良いと反発する繰り返しでした。18000ドル台を意識した動きと言えそうです。株価は75日移動平均線前後で行ったり来たり、4月相場はどう動くか。200日移動平均線まで下がれば、押し目買い場になりそうです。

25日移動平均線は下向きになり、上値抵抗線になっている状態から、徐々に上値は切り下がっています。200日移動平均線を割り込む事があれば調整に転じた可能性もあり、乱高下する可能性は含んでいます。25日移動平均線が75日移動平均線を下回り調整局面に向かう動きをしても、200日移動平均線を上回っている間は上昇相場は維持しています。

下段の14日RSIは50ポイントで横ばいです。30ポイント以下に下げたらボトムですが、そのときは、株価が200日移動平均線前後まで下げる可能性があります。再度、25日移動平均線を上回らないと再上昇に戻せません。戻り売りは続くか、切り返すか。確認する動きです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 為替 日足チャート>

3月末に、75日移動平均線まで下げました。75日移動平均線を下回るなら円高に向かう心配あり。今週は119円~120円の小幅な動きでキープしました。75日移動平均線で下げ渋っているが、25日移動平均線(120円)を上回らないと円安に戻せません。

前週は米国指標の悪化で、円高に(75日移動平均線割れ)に動きました。現在、75日移動平均線で下げ渋っていると言うことは、あまり米国指標は気にしなくて良いと言うことか。75日移動平均線で下げ渋っています。25日移動平均線を上回らないと円安に戻せない。上下どちらに動くか。下段の14日RSIは30ポイントに接近し、ボトムに近づいてます。75日移動平均線を下回らなければ円安に戻すか。4月相場の確認ポイントです。

ドル円為替日足チャート

<日経平均 月足チャート>

3月半ば、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数(東証1部)は1450銘柄以上に増加していた。3月末では1300銘柄を下回りました。今週から4月相場入りし、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は1280銘柄(4/2)と減少傾向です。3月半ばをピークに、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は減少し始めた様に感じられます。

4月入りし、6ヶ月移動平均線(18300円)からカイリ幅は大きくなっています。3月に2万円に接近した時、カイリ幅が大きくなったから売られた。4月もカイリ幅が大きくなり、2万円に近づくか、上回れば高値警戒から売られると見ています。4月相場は2016年業績予想が出るころから、高値警戒の心配が出そうです。

下段の9ヶ月SRV-Dは、引き続き80ポイント以上(88)の強い状態を維持しています。高値警戒であっても9ヶ月SRV-Dが80ポイント以上を維持している状態は、強い上昇局面は持続であり、下げても買い場と見ます。4月~5月GWに向け高値警戒と合わせて観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 裁定買い残 週足チャート>

「507」裁定買い残は、20億株前後で横ばいです。目立った増加はありません。1月以降、値ガサ株で日経平均を牽引してきました。その頃から裁定買い残は増えなくなりました。値ガサ株に高値感が出てきました。値ガサ株が買われなくなれば、4月以降、裁定買い残は増加するか、どう動くか。引き続き、値ガサ株で日経平均を吊り上げるか。平常に戻り、裁定買い残は増えるか。

4月相場から、裁定買い残の増加と日経平均は連動して動く様に戻るか。そうなれば、値ガサ株から幅広い銘柄に買いが戻る可能性はあります。裁定買い残が増えなければ値ガサ株で吊り上げのままか。この当たりも観察ポイントです。

日経平均 裁定買い残 週足チャート

<日経平均 評価損率 週足チャート>

今週(3/27)の「610」評価損率は、-8%→-9%に悪化しました。日経平均は、19700円台まで高値を付けた週であったが、評価損率の数値は悪化しました。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数も減少。高値現象と言えそうです。4月相場入りしてからどう動くか。日経平均は上げても、評価損の悪化が続くなら買い疲れの危険信号です。

公的資金が一番の買い手となった国策相場です。国策相場だから、日経平均を2万円にもっていくでしょうか。4月には統一地方選を控えています。2016年業績発表も控えています。目先-10%に接近していることから反発に転ずるか。どう動くか観察です。

日経平均 評価損率 週足チャート

<日経平均 日足チャート>

今週から4月相場入りし、ザラ場で19000円を割れる場面がありました。チャートでは25日移動平均線を割ったが、反発し上回ってきました。再度10日移動平均線を上回り、上昇相場に戻せるか。また25日移動平均線を下回り、売り転換するか。2016年業績予想の発表が出るまでは動きにくいと見られます。しばらく様子見か。

下段の25日騰落レシオは100ポイント以下に下がってきました。まだ買い場水準ではないが、調整は進みつつあります。国策相場は下げさせないか。来週以降、どう動くか確認ポイントです。

日経平均 日足チャート

日本は中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に不参加。吉か凶と出るか。日本株は2016年業績予想待ち。4月に日経平均は2万円に乗せるか。NYダウは高値更新に戻せるか。どう動く世界市場。

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