4月相場は2万円に乗せたものの上回れず終わりました。やはり高値警戒していた5月GW前後は、処分売りも出て大きく下げました。週間で約500円も下落したので下降転換した可能性が高くなったと言えます。GW明けから本格的に2016年業績予想が出揃いますが、目先2万円を付けた事で業績予想を織り込んで下げに転じた可能性があります。
日経平均は、週間で約500円下げたこと。株価が25日移動平均線を下回った事で売り転換、下降転換した可能性が出てきたと見ます。連休明け、2016年業績予想が出揃ってから再度2万円に乗せてくるか。75日移動平均線(下値支持線・18700円)まで下げてくるか。このあたりが連休明けの動きです。
2016年度から-2.5%の法人税減税が実施されます。今期は減税分を含んだ業績予想であり、その分だけ増益予想が期待されます。日経平均が2万円を付けた事は、減税効果を先取りしたなら業績発表時期に売られます。減税期待が強まるなら、再度2万円に戻し、上昇相場は続くと考えます。どちらに動くかGW明け業績予想が出揃った後の動きをみて判断します。
4月末に「311」東証時価総額は、2007年に付けた581兆円のピークを上回ったところでした。何となく達成感を感じられます。次に残すは1989年の611兆円ですが、当時の日経平均株価は約4万円で現在は2万円です。当時の東証1部銘柄数は約1000銘柄で、現在は約1900銘柄(ETF除く・ETF含む2140銘柄)と約2倍です。2007年の時価総額を上回った事で強いと見るか、目先高値警戒と見るか。この点も連休明けの判断ポイントです。
国家が主導する「官製相場」は、長期トレンドは上昇トレンドは続くと見ています。短期では昨年10月(中間決算時期)14500円から半年で5000円以上値上がりし、2万円に達した事で高値警戒ゾーンと感じられます。業績発表を織り込んでいるかどうか、GW明けの決算発表後、上下どちらに動くか。大きく下げたら買い場です。
25日騰落レシオは92ポイントまで下がってきました。2013年末(16320円)も高値更新後、25日騰落レシオは100ポイントを下回ってから、株価は25日移動平均線を下回り、下げに転じました。この時は高値から約2500円幅下げました。4月に2万円に乗せた後も同じ動きをしています。25日移動平均線を下回った事で、5月連休明けの動きは下げに転ずる心配があります。
日経平均は週間で500円以上の上げ下げで転換と判断します。今週は1日で約500円も下落し、週間でも約500円下げた事で下降転換した可能性は高いと判断できます。どう動くか?連休明けの動きが心配されます。個別株は日経平均が下がれば、業績発表後、好業績株は買いになります。個別株は業績面から絞るか、テクニカル的に下げを待つか。5月GW明け以降、銘柄選びとタイミングです。
<NYダウ 日足チャート>
引き続き、NYダウは3月半ばから17500ドル~18000ドルの小幅ボックス相場を続けています。今週も18000ドルを挟んで小動きは続いています。チャート的には25日移動平均線が75日移動平均線を上回り、株価も上回っている上昇基調を維持しています。上昇状態は維持していてもボックス状態と言えます。ボックスの動きは日柄値調整の動きとも言います。このあたりが観察ポイントです。
下段の14日RSIは60ポイントから下向きに転じました。株価はボックス範囲で推移してりおり、ボックスを上放れるなら再上昇の強い動き。下放れると売り転換です。ボックスを上放れるか、下放れるか。ボックス相場を続けるか。上下どちらに動くか確認する動きです。
<ドル円 為替 日足チャート>
ドル円は118円~120円の小幅ボックスの動きを続けています。チャート的に25日移動平均線は、75日移動平均線を上回る円安基調を維持しています。118円~120円の小幅な動きですが、チャート的に75日移動平均線(下値支持線)を下回ると円高への動きです。25日移動平均線を上回ると円安基調に戻します。75日移動平均線を下回ると円高基調へ。価格幅的にはボックスのままですが、上下どちらに放れるか。小幅ボックスで推移が続くかです。
下段の14日RSIは40ポイント以下に下がってきました。短期的にはボトム接近か。75日移動平均線(下値支持線)を下回ると円高に振れる心配が出てきます。下がれば下げ渋りそうにも感じられます。25日移動平均線が75日移動平均線を下回ると円高の心配あり。
為替が円高にならなければ、日経平均は大きく下げる心配はないと見ていますが、円高に振れるようなら売られます。どちらに動くか、引き続き5月連休明けの確認ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
4月は2万円に乗せたものの、高値から700円以上も下げて引けました。高値警戒感と5月GWを前に処分売りが出た動きです。2万円はチャート的に、6ヶ月移動平均線からカイリ幅拡大した高値警戒感が出た水準でした。2013年5月の様に、カイリ幅が大きくなったので売られた可能性はあります。引き続き5月GW明けの動きに注目です。
決算発表時期に株価が売られると言うことは、業績予想を先取りしたからだ。と言う見方をするのも相場の考え方です。引き続き、5月相場も下段の9ヶ月SRV-Dは80ポイント以上(88)の強い状態を維持するでしょうか。80ポイント以上を維持するなら、下げても強い相場は続く。80ポイント以下に下げると天井形成の可能性もある。大きく下げたら買い場になります。5月GW明け、高値警戒と業績発表期待に合わせて観察ポイントです。
<日経平均 裁定買い残 週足チャート>
「507」裁定買い残は、23億から少し増えています。5月連休明け、25億株以上に増加したら高値警戒の売り場になる心配があります。5月GW明けも増加は続くか観察です。今週は日経平均が約500円も大きく下げた事で、裁定買い残は解消売りに転ずる心配はあります。連休明け減少に転じたなら日経平均は売られます。
5月GW明けはどう動くか。連休明け5月SQに向け、裁定買い残が25億株以上に増加した場合は高値警戒の売り場接近です。減少に転じたら売りに転じた可能性あり。5月SQに向け裁定買い残の増加は続くか。減少に転ずるか。どちらか観察ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
今週発表の「610」評価損率は7.87%と少し改善しました。今週は週間で約500円も下げました。5月連休明けの評価損率の数値は悪化しそうです。「610」評価損率は、-9%→-8%→7%と改善しましたが、株価は2万円割れから来週発表の数値は悪化してそうです。-15%以下に悪化すると底値ゾーンから買い場接近です。
5月GW明けて、2万円を回復するか。下げに転ずるか。下げに転ずるようなら評価損率の数値は悪化します。2万円を回復するなら改善しそうです。どう動く5月GW明けの動き。評価損率は-15%以下で底値ゾーン。-8%~-5%で高値ゾーン。-5%~0%以上で高値警戒ゾーンです。
<日経平均 日足チャート>
日経平均は2万円に乗せたが、今週は1日で500円以上、下落した事で売り転換した可能性は高くなりました。また株価は25日移動平均線を下回った事で売り転換と見ます。再度25日移動平均線を上回れなければ上昇相場に戻せません。国策相場は長期的なトレンドは上昇トレンドでも、短期は業績と需給によって株価は形成される。
チャート的に25日移動平均線を下回った事で、上昇基調の売り場の可能性があります。また25日移動平均線を上回って来なければ、上昇相場に戻せず戻り売りになります。5月GW明け2016年業績予想の発表が出るまでは見送りでしょう。25日移動平均線を下回った事で、次は75日移動平均線(18780円)が下値支持線です。
下段の25日騰落レシオは92ポイントまで下がってきました。日経平均は高値圏で25日騰落レシオは100ポイント以下に下がってました。高値で値下がり銘柄数が増えていた事を示す動きで、やはり売られてきました。25日騰落レシオは80ポイント以下に下がるとボトムです。もう少し下げたら買い場接近です。
引き続き、国策相場は下げたら買い場と見ていますが、5月GW明けから2016年業績予想は出揃ってきます。業績発表後、どっちに動くか。反発か、下げに転ずるか。確認ポイントです。
2万円を付けた事で、地方選挙までに役割は終わったか。安倍首相、米国議会で演説後、株価が大幅下落したのは予定通りなのか。5月GW中、ギリシャのデフォルト不安残る。NYダウは高値更新に戻せるか。どう動く世界市場。
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