今週は決算発表が集中しました。日経平均は、決算発表が集中する中で小幅反発に転じましたが、2週続けて下げた後と言うこともあり、下げ幅の半値戻しの動きでした。チャートでは25日移動平均線(上値抵抗線)を上回れず伸び悩みました。決算発表が集中する中で下げ渋っているが、上値は伸び悩んでいる状態です。この動きをどう見るかです。
決算発表が出揃ったあと上下どちらに放れるか。19500~19000円で下げ渋れば、下値はシッカリしていると見ることが出来るため、再度2万円に乗せてくると見ています。75日移動平均線を下回る下げ幅になっても買い場になるでしょう。ただ決算発表で材料出尽くしで売られた事から、しばらく調整が続く可能性はあります。どう動くかですが、官製相場は大きく下げさせないよう下支えは続く様に感じられます。
今年4月に2万円を付けるまで牽引してきた、明治HD、日本ハム、キッコーマン、三越伊勢丹、信越化学、アステラス製薬、ブリヂストン、京セラ、ファナック、オリンパス、東京エレクトロン、京成電鉄、JRなどは調整に転じており、75日移動平均線を下回っています。どう見ても上昇相場の後の調整局面に見えます。
今まで牽引してきた225種銘柄(値ガサ株)が調整局面に入っている中で、次に日経平均を牽引する225種(グループ)はあるのでしょうか?次はまだ上げてない中大型株にシフトするか。出遅れ株(225種)や非鉄金属、大型機械、重工、出遅れ商社株、電力株などが動き出すのでしょうか?でも業績面が良くなければ買われません。
上値は重く、いったん下げに転じた場合、投げ売りが出尽くせば底入れします。いったん売られるのを待つか。好業績銘柄を絞り込み、上げ余地のある銘柄を追うか。いままで出遅れていた主力株、優良株を買うか。2016年業績予想が出揃ったらタイミング待ちとなります。
基本的に、銀行~証券株の金融関連株は、日経平均に先行して動く性質があります。日経平均は4/28に高値を取った後、下げましたが三菱UFJ銀行、野村證券など、目先5/11に高値を取りました。日経平均が先に高値を付ける事はありません。この動きを見ると、日経平均は4月高値を、短期調整後に上回ってくると判断できます。
日経平均は、5月連休前に週間で約500円下落し、下降転換しました。またチャート的に25日移動平均線を下回り売り転換しました。その後、戻しても25日移動平均線を上回れずにいます。まだ調整局面は続いていると判断できますが、週間で500円以上値上がりするか、株価が25日移動平均線を上回れば調整は完了したと見ることができます。このあたりが上昇の判断ポイントです。
中小型株では、好業績予想を発表する銘柄が多く見受けられます。上げ余地のある業績予想を発表した銘柄も多くある様に感じます。業績予想が出揃った後は、大幅増収増益で上げ余地ある株、中小型好業績株、主力出遅れ株、上昇基調を持続の株などが買い銘柄と言えるでしょう。「銘柄選択・週足」NO3売上高変化率大順・NO5好業績割安株・「テーマ別」NO12有望銘柄などから選ぶことができます。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは18000ドルを回復し、もう少しで3月高値を上回りそうですが、引き続き17500ドル~18000ドルの小幅ボックスの範囲で推移しています。今週も18000ドルを挟んで小動きです。チャート的には25日移動平均線は75日移動平均線を上回り、株価は25日移動平均線を上回る上昇基調ではありますが、ボックスの範囲です。引き続き、上昇状態は維持しても18200ドル前後で上値を押さえられている感じです。ボックスは日柄値調整の動きと見ますが、上下どちらに放れるか今後の観察ポイントです。
下段の14日RSIは、株価の動きに合わせ50ポイント前後で小動きです。30ポイントまで下がれば下げ止まり感あり、株価はボックスで推移しているので、ボックスを上放れる様な強い動きが出ない間は、引き続き、ボックス相場は続くと見ます。引き続き、上下どちらに動くか確認する動きです。
<ドル円 為替 日足チャート>
4月以降、ドル円相場は118円~120円の小幅ボックスが続いています。今週はさらに値動き幅は小さくなっています。チャート的に25日移動平均線と75日移動平均線は収レンの状態で小動きです。引き続き118円~120円幅の動きでしょう。ボックス相場が続く間は、118円~120円のボックスを上下どちらに放れるか待ちです。
25日移動平均線を上回ると円安基調は続きます。75日移動平均線を下回ると円高基調へ。また118円~120円のボックスが続く状態では上下どちらに放れるか観察するところです。為替が円高に大きく振れなければ、日経平均が大きく下げる心配はないと見ています。円高に振れるようなら1円で300円前後動きます。どっらに動くか、引き続き観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
4月に2万円に乗せてから売られたものの、5月はプラスで推移しています。チャート的に6ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回る上昇相場は維持しています。もし売られても、6ヶ月移動平均線(18700円)で下げ渋ると見ています。6ヶ月移動平均線をキープできていれば強気相場続く。引き続き観察ポイントです。
下段の9ヶ月SRV-Dは80ポイント以上(87)の強い状態を維持、6月も80ポイント以上を維持なら、下げたら買い場の強い相場は続いていると見ます。80ポイント以下に下げると天井形成の心配があります。大きく下げたら買い場になりますが、強い状態を維持では、あまり下げないか。来週も株価の動きに注目です。
<日経平均 裁定買い残 週足チャート>
「507」裁定買い残は22~23億株で推移が続いています。増加が続くなら上昇続く、現在は持ち合いで横ばいの小動きです。株価も同じように19500円前後で推移しています。25億株以上に増加する時は、株価は上昇するが高値警戒の売り場接近となります。来週以降も横ばいか、増加か観察です。裁定買い残が25億株以上に増加した場合は、上昇では強い局面であるが高値警戒です。ここから減少に転じたら株価は売られます。裁定買い残の増加は続くか。減少に転ずるか。観察ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
今週発表(5/1)の「610」評価損率は、-9%と少し悪化しました。4月に日経平均は2万円に乗せた後、週間で約500円下げたことで評価損率の数値は悪化しました。「610」評価損率は-9%→-8%→7%→-9%と悪化しました。また株価が2万円に戻せないと数値は改善しそうにありません。
今年は株価が高くなっても評価損率の数値は改善しません。昨年からの相場の特徴です。これから4月まで牽引した値ガサ株が下げるなら、評価損の数値は改善しそうにありません。個別株物色となります。評価損率は-15%以下に悪化すると底値ゾーンの買い場です。-8%~-5%で高値ゾーン。-5%~0%以上で高値警戒ゾーンです。
<日経平均 日足チャート>
日経平均は2万円に乗せた後に下げました。前週に25日移動平均線を下回った事で売り転換と見ています。再上昇に戻すには、再度25日移動平均線を上回る必要があります。今週は25日移動平均線(19700円)が上値抵抗線として重かった感じがしました。来週、業績予想が出揃った後どう動くか。チャート的に25日移動平均線を下回った事で、いったん売り場と見ますが、出揃ったら突破するか、しばらく上回れないか。
今週は25日移動平均線(半値戻し)まで戻しましたが、上回れず25日移動平均線で伸び悩みました。25日移動平均線を下回っている間は調整局面と見ます。25日移動平均線(19770円)を上回れないと、75日移動平均線(19000円・下値支持線)まで売られる可能性はあります。
75日移動平均線を上回る状態で反発に転ずれば、強い上昇相場の切り返しと見ることができます。25日移動平均線を上回れなければ調整局面は続くと見てください。来週以降、75日移動平均線(19000円)まで下げるか、25日移動平均線を上回り再上昇に転ずるか確認です。
下段の25日騰落レシオは91→109→96→101ポイントと100ポイント前後でいったりきたりです。80ポイント前後まで下がれば売られ過ぎの買いゾーンです。25日騰落レシオは80ポイント前後まで下がればボトムの買い場と見ることはできます。もう少し下がるまで様子見か。
安全保障法成立か。防衛関連の連想相場はあるか。ギリシャデフォルトは燻ぶり続ける。他にもシャープショックは残っているか。NYダウは高値更新するか。どう動く世界市場。
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