相場とは関係ありませんが、5月17日は「大阪都構想」を問う選挙でした。具体的には、あまり詳しくありませんが。「2重行政のムダを省き行政を効率化させ大阪を発展させる」最初はこんな事を言っていた様に記憶しています。大阪市の人口260万人=職員3万6000人。横浜市の人口370万人=職員1万9000人。札幌市の人口190万人=職員1万4000人。福岡市の人口150万人=職員7800人。
どう見ても大阪市職員は多すぎる様に見えます。この選挙では自民党~共産党まで大反対で一致を繰り返した。自民党と共産党が一緒になったのは初めて見たように思います。職員、議員にとって「大阪市」は「大既得権」の固まりと言うことでしょう。大阪市「役人天国」と呼ばれている由縁でしょう。自民党はムダを無くすと戦っていた様に思っていたが、方便だったのか。
この選挙が正しかったかどうか分かりません。自らが削減される「改革」は反対だ。ただ選挙結果を見て「ギリシャ」を思い出し、将来を見た様に感じました。ギリシャ=観光国家。日本=観光国家を目指している。ギリシャは改革が出来ない事を理由に富裕層は海外へ。日本の行政のムダを減らす改革は誰がやるのでしょうか。
自ら血を流す改革を多数決したら、みんな反対に決まっている。日本は改革は出来ないが増税はすぐ出来る。日本の年金はギリシャの道を歩むのか。将来、年金大幅削減、自分の身は自分で守らねばならないか。そんな時代が迫っていると感じた次第です。
5月20日を過ぎて、ほぼ2016年業績予想は出揃いました。好業績と円安を背景に、日経平均は2万円を回復しました。6月は2万1000円に乗せてくるかどうか?先ずは2万円をキープできれば高値更新へ向かうと見ていますが、為替の円安キープが条件となりそうです。まず来週5月末を2万円キープできるか観察です。
調整が短ければ強いと判断され、短期で2万円回復も強いと判断されます。また2万円キープは高値更新する事を意味します。2万円を下回ると上値は重い。25日移動平均線を下回ると売り転換する。75日移動平均線を下回らなければ押し目形成と見ます。来週以降、このあたりが判断ポイントになります。
個別株では、好業績を発表しても、25日~75日移動平均線を下回ったまま回復しない動きは、好材料出尽くしと見る動きです。好業績を発表し、上昇基調を維持している株は、引き続き高値更新が期待できそうです。25日移動平均線を下回らない株は、引き続き上昇基調は続くと見る状態です。
為替は2ヶ月ぶりに121円台に戻しました。ジリジリと円安基調は続く感じがあります。5月GW明け、日経平均は19250円まで下げたとき、為替は118円で今週は121円です。為替は3円動き、日経平均は約1000円幅動きました。1円円安で日経平均は約300円動いた事になります。6月以降、さらに円安が進む様なら1円に対し300円動くと見ることが出来ます。
2016年業績予想は出揃いました。中小型株では、好業績予想を発表した株は上放れています。業績を好感した動きであり、好業績を発表した銘柄から、上げ余地のある株を選びましょう。または主力株で上昇基調を維持している株、「テーマ別・有望銘柄」に好業績を発表し、上げ余地のある株が選別されています。「銘柄選択・週足」NO3売上高変化率大順・NO5好業績割安株・「テーマ別」NO12有望銘柄 などからも選ぶことができます。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは18350ドルをつけ、高値更新してきました。NYダウの高値更新は世界の市場不安を払拭し、株式市場への影響力は大きいでしょう。チャート的にボックスを上放れた状態で、25日移動平均線は75日移動平均線を上回り、株価は25日移動平均線(下値支持線)を上回る上昇基調を回復しました。高値更新した後であり、25日移動平均線を下回らなければ高値更新相場は続くと見ます。
下段の14日RSIは、株価の動きに合わせ60ポイントまで上げてきました。80ポイントまで高くなれば高値感が出ます。14日RSIは低く、25日移動平均線を上回る状態は、しばらく上昇相場が続くでしょう。引き続き、上昇相場は続くか観察する相場です。
<ドル円 為替 日足チャート>
4月以降、ドル円相場は118円~120円の小幅ボックスを続けてきました。今週は、120円を上放れ121円の円安に動き出した感じです。これから円安基調に動くのでしょうか。それとも昨年12月からの121円の上値ボックスの範囲でしょうか。チャート的に25日移動平均線と75日移動平均線は収レンの状態から上放れました。
25日移動平均線を上回る状態は、円安基調が続きます。75日移動平均線を下回ると円高基調へ。また118円~121円のボックスは続くのか。円安に動けば、日経平均の高値更新は続くと見ています。1円で300円前後動きます。さらに円安に動くか、引き続きボックスか上放れか観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
4月に2万円に乗せて、5月GW明けに19250円まで下げたものの、今週は2万円を回復し、強い動きと感じます。来週5月末を2万円を上回って引けるか観察ポイントです。チャート的に6ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回る上昇相場です。6月に売られても6ヶ月移動平均線(19000円)で下げ渋ると見ています。決算発表が出揃ったところで6ヶ月移動平均線をキープできていれば上昇相場は続く。
株価上昇から6ヶ月移動平均線からカイリ幅は大きくなりつつあります。カイリ幅が大きくなると高値警戒感がでます。短期調整があっても不思議ではないと言う事に注意しなければなりません。この点も引き続き観察ポイントです。下段の9ヶ月SRV-Dは80ポイント以上(88)の強い状態を続けています。6月も80ポイント以上を維持なら、強い相場は続いている状態と見ます。80ポイント以下に下げると天井形成の心配あり。来週も株価の動きに注目です。
<日経平均 時価総額 月足チャート>
「311」東証時価総額は2007年の580兆円を上回り、590兆円まで増加してきました。後は1989年の600兆円を上回るまで増加するかです。当時と今では銘柄数は約2倍ほど違いはありますが、600兆円も日柄の問題で上回るか。2012年以降、日経平均が1000円値上がりすると時価総額は30兆円増加してきました。あと日経平均は1000円(2万1000円)値上がりすると時価総額は600兆円に達します。
2012年11月以降、現在まで32ヶ月かかっています。月間平均上げ幅は約340円です。今年は1月以降、約5ヶ月で3000円値上がりし、時価総額は90兆円も増加しました。今のペースは速すぎる感じはしますが、平均では2~3ヶ月で1000円値上がりする可能性はあります。早いペースで増加を続けるか。市場の過熱度を見る上で観察ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
今週発表(5/1)の「610」評価損率は-9%に悪化→今週発表(5/15)は-8%に改善した。4月に2万円に乗せた後、週間で約500円下げた後、評価損率の数値は悪化したが、再度戻した動きです。「610」評価損率は-9%→-8%→7%→-9%→-8%に戻したが横ばいにも見えます。株価が2万円に戻したので、来週の数値は改善してそうです。
今年は株価が高くなっても評価損率の数値は思ったほど過熱しません。昨年からの相場の特徴です。4月まで牽引した値ガサ株は下げて、他の株が値上がりしても、評価損の数値は改善するのかどうか。個別株物色となります。評価損率は-15%以下に悪化すると底値ゾーンの買い場です。-8%~-5%で高値ゾーン。-5%~0%以上で高値警戒ゾーンです。
<日経平均 日足チャート>
2016年業績予想は出揃いました。日経平均は2万円を回復しました。25日移動平均線を上回り、再上昇に転換しました。来週~6月始めも2万円をキープするなら2万1000円に向かう動きと見ることが出来ます。再度2万円を下回るか、25日移動平均線を下回ると戻り売りの心配は残ります。25日移動平均線(19800円)を上回った事で下値支持線に変わり、チャート的に25日移動平均線を上回った事で再上昇に転換したと見ます。
来週も25日移動平均線(下値支持線)を上回るなら上昇基調は続く、高値更新相場は続くと見ることができます。25日移動平均線を下回ると戻り売りに転換と見ます。25日移動平均線を上回るか、下回るか。基調の判断ポイントです。
下段の25日騰落レシオは109→96→101→104ポイントと高くなりました。値上がり銘柄数が増えてきた事を意味します。125ポイント以上から高値警戒感は出ますが、まだ数値的に低く、上げ余地を残していると見ることができます。
25日移動平均線を上回っている状態は、25日騰落レシオは高くなると見ています。
橋本市長は潔かったが、また官僚出身市長誕生か。イエレン議長の警戒発言でもNYダウの高値更新は続く。突然ギリシャデフォルトと言う事はあるか。どう動く世界市場。
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