2016年業績予想が出揃ったところ、前週に日経平均は週間で500円以上値上がりし、再上昇転換しました。2016年業績予想発表後、前週に続き今週も高値更新は続いています。昨日で27年ぶりの10連騰(今日で11連騰)です。14連騰が最長記録だそうです。今のところ業績評価と円安効果で株価上昇の材料となっています。為替は124円まで円安は進み、株価上昇を後押ししています。来週は最長連騰記録を更新できるか。
日経平均は次の上値目標に移った様に見えます。銀行、証券株の金融株は日経平均より先に底入れ、先に高値形成する先行して動く性質があります。今週も主力銀行株、証券株の動きを見ますと高値更新している状態です。金融株が高値更新や高値を維持している状態は、日経平均の先高感を示す動きです。
今週は2万600円まで高値更新しました。日経平均の次の目標は2000年20830円。ここを上回ると次は2万1000円です。その次は1996年22750円が上値目標になります。先ずは6月SQに向け、2000年20830円を目指す展開です。金融株の高値更新が続けば、この上値目標は突破します。次は2万1000円乗せであり、次は1996年22750円を目指す展開へ。
その前に金融株が高値を付けて25日移動平均線を下回り下げに転じたら、次は日経平均の高値形成を意味します。2000年20830円を上回ってから高値形成するか。上回れず高値形成するか。金融株の動きを観察する事で日経平均の動きを知ることが出来ます。銀行、証券株が10日~25日移動平均線を上回っていれば、日経平均は上昇持続と見ます。
為替は123~124円まで円安は進みました。1円円安で日経平均は約300円値上がりし、逆に1円円高なら約300円値下がりします。5月は119円~124円まで円安が進んだことで、月間上げ幅は1000円以上です。円安キープなら日経平均の上昇は続くと見ています。ドルは世界の緊急事態や米国経済指標で買われたり売られたりします。123~124円まで進んだ後、6月の為替の動きは注目です。
個別株は、2016年業績予想が出揃った事で割安株、好業績株は買われています。また日経平均の上昇から、主力株、銀行株、証券株は値上がりを続けています。「テーマ別・有望銘柄」には好業績を発表し、上げ余地のある株が選別されています。「銘柄選択・週足」NO3売上高変化率大順・NO5好業績割安株からも絞り込むことができます。
地銀株、商社株、電力株などが上昇しています。また低位株、出遅れ株も動き出しています。上昇基調を維持している株には乗っても良いかも知れませんが、ある程度高くなった後は押し目待ちになりますので、これからは押し目を待ちましょう。上昇基調維持か押し目待ちかです。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは3月高値を更新し、18350ドルをつけました。小幅なボックスを繰り返す動きで上昇基調を続けています。チャート的に25日移動平均線は75日移動平均線を上回り、株価は25日移動平均線(下値支持線)を上回る状態を維持している上昇基調です。引き続き、25日~75日移動平均線を上回る状態は、高値更新相場が続くと見ます。
下段の14日RSIは、株価の動きに合わせ60ポイント前後で弱い動きです。80ポイント以上高くなれば高値感は出ますが、弱い感じの動きです。株価が25日移動平均線を上回る状態は上昇相場は続くでしょう。引き続き、高値更新、上昇相場は続くか観察する相場です。
<ドル円 為替 日足チャート>
4月以降、ドル円相場は118円~120円の小幅ボックスを続けてきました。前週から上放れて121円まで円安に動き出し、今週は124円まで動きました。2013年以降、年間20円幅動いています。今年は120円から動き出しましたが、これから円安基調に動き出した感じはします。123円台~さらに円安なら株価上昇へ。テクニカルでは2002年135円を目指すか。チャート的に25日移動平均線と75日移動平均線収レンの状態から上放れ拡大中です。
10日~25日移動平均線を上回る状態は円安基調が続きます。目先は25日移動平均線からカイリ幅拡大してきました。短期的には調整局面か。下段の14日RSIは80ポイントまで高くなり、少し円高に調整の心配もあり。75日移動平均線を下回ると短期では円高だが、円安基調が強まる動き。引き続き観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
5月の上げ幅は1000円以上に伸ばしてきました。3円以上円安になった事に加え、2016年業績予想発表では、増収増益が増えた事もあり、相場は2万円に乗せてから強くなってきました。来週から6月相場入りします。まず2000年の高値20830円を上回れるか。2万1000円に迫ると6ヶ月移動平均線からカイリ幅は拡大し、高値警戒感は出そうです。強気と高値警戒の両面の相場観察続く。
6月入りすると、チャート的に6ヶ月移動平均線(下値支持線)からカイリ幅拡大する強い上昇相場ですが、売られた場合でも6ヶ月移動平均線(18800円)で下げ止まると見ています。引き続き、6ヶ月移動平均線を上回る状態は、上昇相場は続くと見ます。下段の9ヶ月SRV-Dは80ポイント以上(89)の強い状態を続けています。6月も80ポイント以上を維持なら、強い相場は続くと見ます。80ポイント以下に下げると天井形成の心配あり。6月相場の観察ポイントです。
<日経平均 裁定買い残 週足チャート>
「507」裁定買い残は23億株前後での推移が続きます。23億株前後で推移する間は過熱感はありません。来週から6月相場入りします。6月SQに向け、25億株以上に増加してきたら高値警戒感は出ます。逆に大きく減少しても売られます。6月はどう動くか。観察ポイントです。
日経平均が20800円~21000円に乗せてきて、6月SQに向け25億株以上に増加してきたら高値警戒感は出るでしょう。6月SQに向けた観察ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
今週発表(5/15)の「610」評価損率は-9%→-8%に改善し、今週発表(5/22)の数値は-6.9%まで改善しました。日経平均の上昇の割に改善していないが、改善してきています。6月も改善が期待されるが、株価は2万800円~2万1000円まで高くなったら、評価損の数値でも高値ゾーンの数値に入ります。6月の数値は改善してそうです。
評価損率が-15%以下に悪化すると底値ゾーンの買い場です。-8%~-5%で高値ゾーン。-5%~0%以上で高値警戒ゾーンです。6月相場の水準を計る目安です。
<日経平均 日足チャート>
5月の日経平均は2万円台をキープして引けました。まず6月は2000年高値20830円を上値目標に高値更新できるか観察ポイントです。チャート的に上昇基調を維持している状態は高値更新相場は続きますから、20830円は通過点になりそうです。25日移動平均線を下回ると売り転換しますが、25日移動平均線を上回る状態は高値更新相場と判断できます。
来週は2000年高値20830円を上回れるかどうか。クリアすると次は2万1000円相場です。その次は1996年22750円が上値目標になります。引き続き、チャート的に25日~75日移動平均線を上回る状態は、高値更新相場は続くと見ますが、高値圏にあるので、25日移動平均線を上回っている状態か、下回ったか。基調の判断ポイントです。
下段の25日騰落レシオは5月始め91→5月末→114ポイントまで高くなりました。徐々に値上がり銘柄数が増えている事を意味します。125ポイント以上から高値警戒感は出ます。まだ数値的に低く上げ余地を残していると見ることができます。6月に入り25日騰落レシオが125ポイント以上に高くなる事は、上昇相場から高値警戒ゾーンに入ってきたと警戒しながら観察が必要と見て下さい。
6月もギリシャデフォルト不安続く。NYダウ高値更新続く。いつまで円安相場は続くか。突然短期の円高と言うこともあり得る。どう動く世界市場。
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