日経平均株価の動き(2015年06月05日)

5月の日経平均の連騰は、今週12連騰で止まったが、バブル時と同じ連騰記録を残しました。バブル時1986年3月1日~3月15日(12連騰)、8月7日~8月20日(10連騰)、1988年2月10日~2月27日(13連騰)の記録が残っています。1986年8月7日~8月20日(10連騰)の後9月~10月の2ヶ月調整したが、その他の記録後は上昇は続いていました。12連騰したからと言っても高値圏とは言えなかった。

相場格言に「まだはもうなり・もうはまだなり?」とあります。今は高値警戒・強気入り交じっています。前週に続き、銀行株や証券株には高値更新が見られます。または上昇基調で高値を維持しています。銀行株は日経平均に対して先行性があります。銀行株が上昇基調を維持している間は、日経平均は下げずに上昇相場は続きます。

先行性と言うのは、銀行株が10日~25日移動平均線を下回ると、次は日経平均が下がると言う先行指標になる事です。今週は上昇基調を維持しても2000年高値20830円を上回れなかったが、来週6月SQに向けて20830円を上回って引けるか。上回れず戻り売りに転じてしまうか。引き続き、強い上昇基調と高値警戒しながらの相場観察は続きます。

20800円~21000円に乗せてくる事ができれば、次は1996年高値22750円を目指す展開へギアチェンジする可能性あり。2000年高値20830円を上回れないと高値警戒感から売られる心配はありますが、20000円をキープしていれば上昇基調は持続していると見る事ができるので、20000円を維持できるかどうかが判断ポイントです。

6月SQに向け20830円を目指すか。またSQ明けてどう動くか。20830円を上回れば強い局面に向かうと判断される節目です。上回れるか、上回れないか。観察のポイントです。2000年高値20830円を上回れば、次は1996年高値22750円を上値目標とする上昇へ。1996年22750円を上回ると事実上、青空天井相場となります。いつかこういう相場局面が来る事に期待したい。

相場を牽引しているのは、日米中経済であり為替動向です。国内はアベノミクス成長戦略、日銀の異次元金融緩和の継続政策。米国はNYダウの高値更新が指標となり、米国経済の好調と金利政策です。引き続き、この状況が変わらない間は下げたところは買い場になりそうです。

5月末で2016年業績予想は出揃いました。個別株は円安メリット・好業績割安株・底値立ち上がり・上昇基調の押し目待ち・有望銘柄の中から押し目狙い。こんな感じが絞り込み条件でしょうか。人気ある株は上昇基調で時価総額が高い株です。日経平均の上昇相場を確認しながら個別株の動きを観察しながらの判断です。

<NYダウ 日足チャート>

NYダウは5月に高値を更新したあと伸び悩み、今週は75日移動平均線を下回ってきました。高値更新する上昇相場と言うより、高値のボックス状態と言う動きです。いまは小動き状態で上昇基調は維持している。18000ドルを挟んで下げ渋る状態です。引き続き、この状態を維持している間は上昇基調です。

チャート的に25日移動平均線は75日移動平均線を上回っています。株価は25日~75日移動平均線を下回ってきました。25日~75日移動平均線を下回ると短期調整局面に入りそうです。

下段の14日RSIは、60ポイント→30ポイントに下げてボトム感が出てきました。80ポイント以上高くなれば高値警戒感。30ポイントでボトムですから、目先はボトムに接近しつつあります。短期的には、上昇相場の押し目待ちになりそうです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 為替 日足チャート>

昨年12月~4月までドル円相場は118円~122円のボックスを続けていました。チャート的には収レンした状態となり、5月から収レンの上放れた動きです。今週は125円まで円安は進みました。5月は1ヶ月で5円以上動いたので、短期的に、さらに円安には進みにくい感じはします。6月以降、しばらくは122円~126円くらいで推移するか。さらに円安は進むか?

急激に円安が進むと少し円高に戻りやすさを心理的に残しますが、122円以上で推移するなら強い円安基調を維持していると言えるでしょう。どこまで円安は進むのか?2007年の124円まで進んだので、次は2002年の135円へ向かうか。引き続き、チャート的に25日移動平均線と75日移動平均線を上回る状態は円安は進行中の見方から判断します。

下段の14日RSIは85ポイントまで高くなり、短期では25日~75日移動平均線まで円高になりそうな感じはします。短期では10日~25日移動平均線を上回る状態を維持なら円安基調強は維持しています。引き続き観察ポイントです。

ドル円為替日足チャート

<日経平均 月足チャート>

5月は1000円以上の値上がりで引けたが、今のところ6月はマイナスです。2000年高値20830円に迫ったこと、21000円に迫ると6ヶ月移動平均線からカイリ幅は拡大し、高値警戒感もあるからでしょう。引き続き、強気と高値警戒の両面の相場観察続く。

チャート的に6ヶ月移動平均線(下値支持線)からカイリ幅は拡大しており、強い上昇相場ですが、高値警戒感もあります。昨年6月に6ヶ月移動平均線を上回ってから13ヶ月目になり上昇期間からも高値警戒感はあります。売られた場合は6ヶ月移動平均線(19300円)が下値支持線です。引き続き、6ヶ月移動平均線を上回る状態は上昇相場は続くと見ます。

下段の9ヶ月SRV-Dは80ポイント以上(90)の強い状態を続けています。6月も80ポイント以上を維持するなら、強い相場は続くと見ます。80ポイント以下に下げると天井形成の心配あり。引き続き、6月相場の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 裁定買い残 週足チャート>

「507」裁定買い残は24億株まで増加してきました。25億株以上に増加すると高値警戒感があります。来週は6月SQ週です。6月SQに向け25億株以上に増加したら高値警戒感が出ます。日経平均が20800円~21000円に乗せてきたり、6月SQに向け25億株以上に増加したら高値警戒感が出るでしょう。6月SQに向けた観察ポイントです。

日経平均 裁定買い残 週足チャート

<日経平均 評価損率 週足チャート>

今週発表(5/29)の「610」評価損率は-6%に改善しました。前週発表(5/22)の数値-6.9%→-6.56と少し改善しました。-5%以上に改善すると高値感がでます。6月SQに向け、株価が20800円~21000円まで高くなったり、評価損の数値が-5%まで改善したら高値ゾーンと見た方が良いでしょう。

評価損率は-15%以下に悪化すると底値ゾーンの買い場です。-8%~-5%で高値ゾーン、-5%~0%以上で高値警戒ゾーンです。6月相場の水準を計る目安です。

日経平均 評価損率 週足チャート

<日経平均 日足チャート>

5月に日経平均は2万円台で引けて、6月に「311」東証時価総額は600兆円に乗せた。6月相場も強い状態と言えます。目先の上値目標は、2000年高値20830円です。この上値目標を高値更新できるか観察ポイントです。チャート的に上昇基調を維持している状態は高値更新相場は続きますから20830円は通過点になりそうですが、上回れず25日移動平均線を下回ると売り転換します。25日移動平均線を上回る状態は高値更新相場は続くと判断できます。

来週6月SQ週は2000年高値20830円を上回れるかどうか。クリアすると次は21000円相場です。その次は1996年22750円が上値目標になります。チャート的に25日~75日移動平均線を上回る状態は高値更新相場が続くでしょう。25日移動平均線を下回ると短期売り転換します。来週6月SQ週は25日移動平均線を上回っているか、下回り売り転換するか。基調の判断ポイントです。

下段の25日騰落レシオは5月始め91→5月末→114ポイント→今週109ポイントです。まだ数値的に低く高値感は出てません。125ポイント以上から高値警戒感は出ますが、まだ数値的に上げ余地を残していると見ることができます。25日騰落レシオは125ポイント以上に高くなったら高値警戒ゾーンに入ってきたと警戒目線も必要と見て下さい。

また銀行株は日経平均に先行して動く性質があります。主力銀行株が10日~25日移動平均線を上回っている間は、日経平均は上昇持続と判断できます。銀行株が25日移動平均線を下回ってきたら高値警戒感がでますので観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

ギリシャデフォルト不安は続く。南シナ海の緊張状態も続く。雇用統計の発表からNYダウは高値更新出来るか。いつまで続く円安相場。どう動く世界市場。

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