今週は5月高値を上回り、2000年高値20830円も上回った。デフレ脱却を印象づける年初来高値更新中です。前週に20000円割れしたところから短期間に約1000円値上がりした事になります。2000年高値20830円を上回った事で、強気相場へと見方が増えそうです。また今週は5月4週に続き週間で500円以上値上がりし、強い上昇転換を示しました。
来週7月相場入りから20830円以上を維持できるかどうか。今週は週間で500円以上値上がりし、強い上昇転換を示したので21000円台に乗せてくる勢いです。7月も勢いは続くのか。21000円台に乗せてくると、さらに強気ムードになりそうです。昨年6月に6ヶ月移動平均線を上回って7月で14ヶ月になります。1985年以降から最長は14ヶ月ですが、14ヶ月目に高値を付けてきました。8月も上回れば新記録になりますが、7月は高値更新しそうです。
強い上昇局面は、調整期間が短いのが特徴です。7月14ヶ月のあと8月に新記録達成できなければ、8月~9月は調整に転ずる可能性はありますが、8月~9月は売られたら買い場と見ています。8月新記録を更新すれば9月~10月に調整はズレる可能性があります。14ヶ月最長と言うことから、7月に高値を付けたら売り場と見ておいた方が安全に思われます。
「国策相場に売り無し」の相場格言の如く。アベノミクス、黒田バズーカ相場恐るべし。20830円を上回った事で、まず21000円台乗せ、次の目標は1996年高値22750円です。このまま休まず目指すか、いったん調整してから目指すか。調整しないで目指したら非常に強い相場ですが買い場がありません。8月~9月小幅調整した後、向かうと買い場があります。
アベノミクス、黒田バズーカは、年金資金をサポートし、ETF、REIT、小型好業績株、主力株買いであり、ドル高・円安への国策相場です。株価は高くなっても円安が続く間は下げない可能性はあります。下がる時は一時的に円高に向かうと見ていますが、下げない場合もあるので為替動向にも注目です。
日経平均と銀行株の関係の相場観察は、先に銀行株が高値形成すると言うものです。6月高値の銀行株の動きから、やはり日経平均は高値更新してきました。銀行株が高値更新してきたら、さらに日経平均に先高感あり、更新できなければ、日経平均は7月に高値形成に向かう可能性があります。この点は7月の銀行株の動きに注目です。
個別株は、全体的に高くなっているので、好業績割安株や出遅れ株を中心に見た方が安全でしょう。短期狙いでは「短期上昇銘柄」です。好業績割安株は押し目を待つのが良いと思います。高値圏の銘柄選びは、短期売買になりやすいでしょう。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは、200日移動平均線(17600ドル・下値支持線)に接近するまで下げた後に反発しました。25日~75日移動平均線を上回ったが、また25日~75日移動平均線を下回ってきました。昨年12月以降から続いている18000ドルを挟んだボックス相場とも見えます。200日移動平均線を下回ると弱気転換の心配ありです。
7月に入り5月高値を上回っても、昨年10月以降の高値ボックス相場の範囲でしょう。チャート的に25日移動平均線~75日移動平均線の2線幅が上向きに拡大しないと上昇相場に向かいません。しばらくボックス状態は続きそうです。上値を切り下げてきたから、200日移動平均線で下げ止まるかどうか確認ポイントです。
下段の14日RSIは、まだ51ポイントと数値的に低く上げ余地を残していますが、上値が重い様にも見えます。25日~75日移動平均線を上回らない限り上昇基調に戻せません。14日RSIは80ポイントまで戻すか、再度30ポイントに下がるか。来週以降、25日~75日移動平均線を上回れるか確認ポイントです。
<ドル円 為替 日足チャート>
6月始め、黒田日銀総裁の発言から円安基調にブレーキはかかったものの、25日移動平均線で下げ止まっています。まだ円安基調を維持しています。25日移動平均線をキープできれば、来週のドル円相場は123円→126円に向けて円安は進むか確認するところです。円安に進めば、日経平均は上昇し、高値更新します。来週125円以上の円安に向かうか。逆に円高になるか。25日移動平均線を下回る円高に振れると日経平均は売られる可能性があります。
チャート的に、25日移動平均線(123円)で下げ渋っていることも円安基調を維持しています。下回れば75日移動平均線(120円)まで円高に振れる心配はあります。25日移動平均線を上下どちらに動くか来週の観察ポイントです。
下段の14日RSIは、125円を付けたとき87ポイントのピークを付けました。今週は33ポイントまで下げました。ボトムから切り返す動きであり、再度円安に向かいそうな動きをしています。25日移動平均線をキープできるなら、14日RSIは、ボトムから円安に向かう動きです。25日移動平均線を下回らない動きも円安に向かう動きです。引き続き観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
6月前週(18日)では前月比500円以上、下がっていました。今週は切り返し、5月高値を上回り、さらに2000年高値20830円を上回り、安値~高値幅で約1000円動き、前月比で400円までプラスに転じました。この動きを見ても非常に強い相場と言う事が伝わります。2000年高値を上回ると次は21000円乗せ、次は1996年22750円に向けた相場展開です。来週から7月相場入りします。20000円をキープして21000円に乗せてくるか。
昨年6月に6ヶ月移動平均線を上回り、上昇に転じてから7月で14ヶ月になります。1985年以降から見ても最長で14ヶ月ですが、最後に高値を付ける事が多いので7月高値か。8月も上回れば新記録となりますが、7月の14ヶ月目は高値警戒しなければなりません。チャート的に6ヶ月移動平均線からカイリ幅は大きくなり、高値警戒感は強まります。
チャート的には、6ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回る間は強い上昇基調ですが、6ヶ月カイリ幅が拡大すると高値警戒から売り目線に変わります。7月の14ヶ月目とカイリ幅拡大の条件が揃うと、いったん売っておこうと言う投資家心理は強まる可能性はあります。
下段の9ヶ月SRV-Dは、80ポイント以上(90)の強い局面が続いてます。7月も80ポイント以上を維持する状態は、下げにくい強い相場は続いていると見ます。80ポイント以下に下げると天井形成から売り転換の心配あり。引き続き、7月相場は下げても6ヶ月移動平均線を上回っていれば強い相場です。
<日経平均 裁定買い残 週足チャート>
6月SQで「507」裁定買い残は、解消売りから18億株まで減りました。2014年以降を見ると20億株以下に減少したところはボトムとなっています。今週の値上がりを見てもボトムを付け、上げていると言えます。裁定買い残は17億株まで減少した事でボトム感は強まった。今週の値上がりを見れば、解消売りは整理され、反発に転じたと見ることができます。
7月相場も25億株に増加したら高値警戒です。2014年以降、裁定買い残は25億株以上に増加したところは売られています。25億株以上に増加する事は、解消売りから市場への売り圧力が強くなるからです。来週から7月相場入りします。日経平均の動きと合わせて観察ポイントです。
次に日経平均はどちらを目指すか。上値は押さえられるか。裁定買い残通り動くか。裁定買い残は20億株以下に減少した事で増加余地はあります。裁定買い残が増加する事は、日経平均は上昇します。7月相場は2万円キープ出来るか。裁定買い残は増加に転ずるかどうか。週足チャートでは13週移動平均線をキープしている状態は上昇基調続くでしょう。この点が観察ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
前週発表(6/12)の数値は-6.16%まで改善しました。今週発表(6/19)の評価損率の数値は-7%と若干悪化です。評価損の数値が-5%~0%に改善する事は高値ゾーンに近づいていると見ます。前週は2万円まで下げたので、今週発表の評価損の数値は少し悪化しましたが、今週は高値更新したので、来週発表の数値は改善しているでしょう。日経平均が21000円に乗せるなら、さらに改善する方向です。0%に接近することは高値ゾーンです。
評価損率は-15%以下に悪化すると底値ゾーンの買い場です。-8%~-5%で高値ゾーン。-5%~0%以上で高値警戒ゾーンです。7月相場の水準を計る目安です。
<日経平均 日足チャート>
6月SQ週明け相場は2万円まで調整し、25日移動平均線を下回ったところから反発に転じ、高値更新しました。来週も25日移動平均線を上回る状態は高値更新相場は続きます。25日移動平均線を下回ると売り転換しますが、今週は週間で500円以上値上がりし、強い上昇転換を示したので、まだ下げにくいでしょう。月足で見る上昇期間は7月で14ヶ月になります。日足チャートから動きが現れますから、7月相場は25日移動平均線を維持できている間が上昇・下降転換の判断ポイントでしょう。
日経平均は5月28日に高値をつけ、大手銀行株は6月1日に高値をつけました。来週以降、銀行株が高値更新したら、日経平均に先高感ありと判断できます。銀行株が高値更新しなければ、来週~7月の高値が日経平均の高値と言う事になります。この金融株の関係から、日経平均が25日移動平均線を下回れば売り転換の可能性があります。来週7月相場は、銀行株は高値更新できるか、できないか観察ポイントです。
チャート的には、25日移動平均線を上回る状態は高値更新相場。下回ると売り転換です。今週は週間で500円以上値上がりし、25日移動平均線を上回ったので再上昇転換です。来週以降、25日移動平均線(20440円)を上回る状態は上昇相場が続くでしょう。次は21000円に乗せてくると強気と高値警戒の両面があります。
下段の25日騰落レシオは、日経平均が高値更新の中で、逆に100ポイントまで下がりました。25日騰落レシオの数値が下がる事は、少ない値上がり銘柄数で日経平均は高値更新したと言うことです。数値的には上げ余地を残している様に見えます。125ポイント以上に高くなると高値警戒ゾーンです。25日騰落レシオも株価に対し、先行性を見る指標です。日経平均の高値より後にピークを付ける事はありません。まだ低く先高感を残しています。
25日騰落レシオは、日経平均に先行して動く性質(先にピーク)があります。25日騰落レシオが125ポイント以上でピークを付けてから、4日~10日過ぎから日経平均は高値を付けると見る指標です。そのあと株価が25日移動平均線を下回ってきたら売り場です。25日騰落レシオは上げ余地を残していると見ていますが、7月相場の動きに注目です。
NYダウの乱高下はどっちに動くか。ギリシャ6月末支払い迫る。デフォルトか。何れ公務員もギリシャと同じ選択か。ギリシャで為替どう動く。ECBの判断はどうか。日韓銘柄は動くか。どう動く世界市場。
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