7月はギリシャ、中国株安などあり乱高下したが、前月比350円高で6ヶ月移動平均線を上回って引けました。昨年6月に6ヶ月移動平均線を上回り14ヶ月目は過ぎた。来週から8月相場入りします。6ヶ月移動平均線を上回って引ければ15ヶ月目達成となりますが、1985年以降、14ヶ月が最長期間でした。また2012年11月~2014年12月までも14ヶ月でした。
8月は15ヶ月目の更新は出来るか。買い疲れムードから、6ヶ月移動平均線を下回る心配有りです。また下回れば8月~9月は調整に転じます。維持できるか、下回るか8月の観察ポイントです。
中国市場の下落の影響は、中国の売り上げ比率が15%以上ある主力株、値ガサ優良株に影響が出ています。中国関連の主力株、値ガサ優良株は上昇基調は崩れ、下降基調に転じています。8月も中国市場が悪化すれば、主力株、値ガサ優良株の株価は大きく崩れる心配があります。又は長期化すると不安は大きくなります。
「121」東証1部単純平均、「122」東証1部大型単純平均指数の日足チャートでは、25日移動平均線と75日移動平均線がDクロスしました。中国市場の影響で主力大型株が崩れてきたからです。逆に「105」JASDAQ指数は7月に高値更新しました。主力株から新興市場、小型内需株にシフトしてきた事がわかります。
主力株から新興市場、小型内需株に流れは変わり、8月相場も続くか。この点が銘柄選びのポイントになります。下げたから買いではなく、中国関連株の主力株、値ガサ優良株は下げ余地を残している様に見えます。8月の中国市場の動きに連動しそうです。好業績優良株は地合に関係なく上昇基調を維持すると見ています。
日経平均は、ドル円相場が122円(75日移動平均線)以上の円安を維持している間は、2万円以上を維持すると見ています。ドル円相場が円高に振れた場合、2万円以下に売られる心配があります。8月はドル円相場が円安を維持できるか。中国市場は下値支持線を維持できるか。この点が日経平均が高値維持する条件になりそうです。
7月末から第一四半期決算が発表されます。売り上げ予想を上方修正した株、利益予想を上方修正した株、上期進捗率が高い銘柄は買われます。逆に下方修正した株は売られます。売られた主力株ではなく新興市場、小型内需株で、売り上げ予想、利益予想を上方修正した株は買われます。この様な株は高値更新している株から絞り込むことができます。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは、もう少しで25日移動平均線と200日移動平均線がDクロスしそうです。5月をピークに6月以降、75日移動平均線を上回ったところが戻り売りとなり、75日移動平均線は下向きに転じました。5月をピークに6月以降、75日移動平均線を上回ったところが戻り売りとなり、上値を切り下げてきました。チャート的に弱くなってきています。8月相場は75日移動平均線を上回るまで戻せるかどうかで、弱い相場か強い相場に戻せたか確認できます。
月足では6ヶ月移動平均線(17854ドル)を下回っています。このまま7月を引けると8月は下降転換のパターンに転じそうです。8月以降、6ヶ月移動平均線を上回れなければ戻り売り相場に転じます。NYダウの動きが弱まれば、日経平均にも影響は出そうです。
8月相場は、200日~75日移動平均線を下回る相場なら下降ボックス相場に転じたと言えます。200日移動平均線を下回ると弱気相場です。75日移動平均線を上回ると再上昇相場、200日移動平均線を下回ると戻り売り相場に向かいます。このあたりのチャート観察は続くでしょう。
<上海総合 日足チャート>
今週の上海指数は、チャート的に25日移動平均線まで戻した後、売られています。今は25日移動平均線が上値抵抗線となり戻り売られています。また200日移動平均線を下回りそうな水準まで下げて弱い状態です。25日移動平均線を上回れなければ戻り売りは続きます。25日移動平均線を上回れば反発に転じます。今は下げ止まり確認待ちの状態です。
中国は株式市場の売買停止策を取り、チャート的には下げ止まりはしたものの、また25日移動平均線を上回れなければ下げ止まり確認は取れず、再度200日移動平均線を下回りそうな状態です。下回ると市場心理から、中国関連株は売られそうです。8月の中国市場の動きに注目です。売られると世界的に影響は大きいでしょう。
<ドル円 日経平均 日足チャート>
ドル円は124円台まで戻してきました。中国市場が暴落した時、ドル円は120円まで円高となり、日経平均は19100円台まで下げました。ドル円相場が円高に動くとき、1円に対して日経平均は300円~350円下がります。ドル円は124円まで戻したので、日経平均は20500円台で推移しています。
8月相場は、チャート的には、25日~75日移動平均線を上回る状態は円安基調を維持しています。株価上昇には、75日移動平均線(下値支持線・122円)を上回っている事が条件です。チャート的に75日移動平均線を下回る円高に転換する時は、日経平均は売られます。引き続き、円安基調を維持しているか観察ポイントです。
<東1部単純平均 東1部単純大型平均 日足チャート>
東1部単純平均 東1部単純大型平均の日足チャートでは、25日移動平均線と75日移動平均線がDクロスしてきました。中国関連株の大幅下落から、大型株指数は下がりました。大型株から新興市場へシフトする動きです。株価が75日移動平均線を下回り、上回れなくなれば徐々に売られてくる事を意味します。
8月に入っても、東1部単純平均 東1部単純大型平均の日足チャートは、株価が下回る状態で推移するか。再度上回ってくるか。このあたりが観察ポイントです。
<JASDAQ指数 日足チャート>
JASDAQ指数は、東1部単純平均 東1部単純大型平均指数と対象的に、日足チャートでは、25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線は上向きで、株価は25日移動平均線を上回る上昇基調です。中国関連株の下落から大型株指数は下がり、新興市場へシフトしていると判断できます。
引き続き、株価が25日~75日移動平均線を上回る状態は上昇基調であり、東証1部株からシフトしている動きです。8月も東1部単純平均より、JASDAQ指数が上昇基調を維持することは 東1部単純平均が弱い事を意味します。このあたりが確認ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、7月は6ヶ月移動平均線を上回り、7月始値も上回り、陽線で引けました。昨年6月に6ヶ月移動平均線を上回り、14ヶ月が過ぎました。8月も6ヶ月移動平均線を上回って推移できるかどうか。このあたりが基調判断のポイントになりそうです。
8月も6ヶ月移動平均線を上回れば15ヶ月目となり、強い相場を維持していると判断できます。6ヶ月移動平均線を下回れば調整局面入りです。1985年以降、6ヶ月移動平均線を上回る最長期間は14ヶ月でしたので、15ヶ月目に入れば新記録になります。
8月相場もチャート的には、8月始値を上回って推移できれば強い状態です。6ヶ月移動平均線(19800円)下回ると弱い相場に転換です。中国市場の影響はあるか。引き続き、6ヶ月移動平均線を上回って推移できるか。下回ると調整局面入りします。基調判断のポイントです。
<日経平均 日足チャート>
今週で7月相場は終わりました。チャート的に25日~75日移動平均線は上向きで、株価は25日移動平均線を上回って引けました。8月相場も25日~75日移動平均線を上回っている状態なら上昇基調は続きます。東1部単純平均、東1部単純大型平均指数は75日移動平均線を下回ってきたから、次は日経平均かと言う心配はあります。
8月相場も25日移動平均線を維持できれば、引き続き、6月高値を上回る動きは続いていると見ます。チャート的には、株価は25日~75日移動平均線を上回り、25日移動平均線(下値支持線)を上回る上昇基調です。25日移動平均線が75日移動平均線を下回ると6月高値を上回るのは難しくなり、高値ボックス相場に転じたと判断します。8月は高値維持できるか、横ばいか、下げに転ずるか。どう動くか観察です。
7月は中国市場の影響が大きかった。不安定な動きになった中国市場の影響はあるか。どう動く夏相場。どう動く世界市場。
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