ギリシャは、6月末の返済が出来ずに5日の国民投票でNOが過半数を取りました。広場に集まり、勝利宣言で沸いている市民映像を見て違和感がありました。お金は返せませんが、また追加で貸してください。ギリシャ国民は年金生活で働かず、また使ってしまえば貸してください。今後EUはギリシャとどの様に付き合っていけば良いのか?出てってくれ!と言わないのか。
ギリシャより中国株の大幅下落と中国市場の売買停止処分のニュースから、日経平均は下げに転じました。7月の日経平均は、21000円台乗せを期待したが、2000年高値20830円を上回った事で達成感が出ていました。また昨年6月に6ヶ月移動平均線を上回り14ヶ月経ち、高値警戒感があった。この様な高値圏で中国市場の大幅下落、取引停止のニュースをキッカケに売りに転じました。
中国は株式市場の大幅下落を食い止めるため、何度も金利を下げたり、融資枠を拡大したり手を打ってきましたが、株式市場の下落を止める事は出来なかった。今日の追加策が売買停止となった事から、日本市場も一先ず売っておけと言う動きとなり大幅安に転じました。
日本株は中国経済の影響を受けています。中国経済が減速する事は、日本企業にとってもマイナス要因です。中国関連株など、一先ず売っておけとなります。それに連鎖して関連銘柄、関連業種、金融株などは売り対象になります。いつまで売買停止が続くかにもかかっています。
今週は7月SQ週でした。SQ値が7月始値(20291円)を上回るかどうか見ていました。中国株の下落を受け、大幅下落になった事でポジション整理をしなければならず、先物オプションからも売り要因になります。中国市場が売買停止している間は売られ続けそうです。今晩のNY市場も売られそうです。
今週、週間で500円以上、下落すると下降転換しますので、連鎖的に来週いっぱいくらいまで売られる心配があります。週間で500円以上の下落幅、25日移動平均線を下回り、75日移動平均線を下回る大幅下落に転じたこと。テクニカル的には売り転換です。
どんな理由であれ、いったん需給が崩れた株式市場では、需給整理が整うまで短くても2ヶ月~3ヶ月かかります。このまま7月に下落転換した場合、9月~10月まで調整局面が続く心配があります。株価の整理が終わったかどうかは、75日移動平均線を維持できているかどうかにかかっています。
いったん下落転換した場合の下値メドは6ヶ月移動平均線(19700円)を下回ると、次は26週移動平均線(19300円)、次は200日移動平均線(18200円)、次は30年平均線(16700円)が下値支持線です。大幅下落に転じた場合、30年平均線(16700円)まで見ておく必要があります。
<日経平均 月足チャート>
<日経平均 日足チャート>
ギリシャより中国の影響が恐ろしい。連鎖してNYダウまで下落転換すると、下げが下げを呼ぶ。中国市場の売買停止解除はいつか。どう動く世界市場。
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