日経平均株価の動き・臨時版(2015年07月14日)

週明け、ギリシャがEUに留まる意思を示したこと、中国市場の下落は止まり反発に転じたこと、NYダウが反発に転じたこと、為替が120円から123円台に円安に動いたことなどから、日経平均は続伸しました。為替が円安に動いた事が大きい。為替が1円動くと日経平均は300円~350円動きます。

2日間で為替は2円以上、円安に動きました。日経平均の2日間の高値は600円以上値上がりしました。週末までこの上げ幅を維持できれば再上昇に転換と判断を見直します。週末まで値上がりするかどうかは、為替動向によります。6月に為替は125円を付けました。現在は123円まで戻しています。

125円が当面の上値メドになっていますので、短期的な上げ余地は小さい様に見えます。125円以上の円安に向かうなら、21000円に乗せる可能性は残しています。123円代を上回る円安に向かわなければ21000円台は難しくなります。円安基調は米国経済が好調で経済が牽引しているから株価は値上がりしていると言うことになり、引き続き為替動向に注目です。

今週末に週間の上げ幅が500円以下に萎んでしまった場合は、円高に戻す事が理由になります。その時は戻り売り基調は続いていると判断します。今週の為替動向に注目です。

東京市場は、日銀による為替介入買い支え、政府資金の株買いなど「官製相場」です。前週の中国市場の大幅安を受けて日経平均は一時、前週比で1000円以上下落しました。中国株の下落の影響、売買停止の処置などによる影響が心配され、週明けの売買再開は投げ売りが心配され、東京市場への影響も心配されました。

為替が円安に動いた事は、日銀の買い支えがあったのではないか。株式市場は225種の値がさ株中心に買われており、買い支えられたと感じたでしょう。為替と日経平均の動きを見ても「官製相場」国策に売り無しか。さらに円安に進むなら上げ余地あり、123円前後で止まるなら上げ余地は小さいと見ています。

日経平均の月足チャートでは、7月始値20291円を上回り、陰線から陽線に変わりました。下値から1300円以上、値上がりしていますが、7月始値から今週の高値は約140円の上げ幅です。7月相場の強弱ポイントは7月始値20291円を上回っているか、下回ってしまうかがポイントです。7月始値20291円と為替動向に注目です。今週末に週間で500円以上、値上がりしたら再上昇転換、500円以下に上げ幅縮小したら戻り売りと見てください。

<ドル円 為替 日足チャート>

ドル円 為替 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

日経平均 日足チャート

まだ続くか「官製相場」。国策相場に売り無しか。為替が円安維持なら相場は下がらない。NYダウは上昇相場に戻せるか。いつまで続く中国市場の反発。どう動く世界市場。

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