日経平均株価の動き(2015年08月07日)

8月に入り、日経500種平均、TOPIXは6月高値を抜き、高値更新しました。次は日経平均が高値更新する強い動きに向かいそうです。6月以降、高値圏で推移していますが、中国市場の暴落の影響などから乱高下していて、8月中も乱高下が予想されます。高値に迫っているのは、ドル円が125円台まで円安に進み、円安を維持しているからです。逆に円高に振れたら売られていたと思います。来週も円安水準を維持できるなら高値更新の可能性もりあり、円高に振れると目先は売られます。

第一四半期決算が発表され、前年同期比より悪い株は大幅に売られました。上方修正し、好決算予想を発表したところは値上がりしています。四半期決算が発表される様になり、株価は昔にはなかった荒い動きをする様になりました。今後も業績発表時期は神経質な動きが予想されます。

中国株式市場の大幅下落を受け、中国経済の先行き不透明から、中国の売上比率の高い大型株、値ガサ株は売られています。引き続き、中国関連株の戻り売りは続きそうです。中国関連株の大型株がダメだと言うことから、日経500種平均、日経400種平均、小型株指数、中型株指数は高値更新しました。JASDAQ指数は高値更新か、高値を保っています。流れは建設株に始まる内需関連、小型成長株、小型好業績株に移っています。

引き続き、中国経済の不透明が続き、ドル円相場が円安基調を維持する間は、内需関連、小型成長株、小型好業績株は上昇基調を続けそうです。内需関連、小型好業績は上昇持続であり押し目待ちです。中国関連株は大きく売られ、底入れを待たなければ買えそうにありません。

「507」裁定買い残は16億株まで減少し、今週は17億株で推移しています。日経平均は高値水準を維持してますが、裁定買い残が減少する理由が分からず観察していました。中国関連株など解消売りから、裁定買い残の減少は続いたものと見ています。

現在の17億株で減少は止まった感じがします。8月SQ~9月SQに向け解消売りが止まると、9月SQを過ぎれば、この様な解消売りは止まり、増加に転ずると見ています。裁定買い残が増加に転ずるなら、日経平均の上昇は強まると見ています。

個別株は、内需関連、小型好業績株、新興市場で2ケタ増収増益銘柄が注目されます。チャート的には上昇基調を維持している好業績株です。上昇基調を維持しているものは押し目待ちです。売られて崩れているものは、上げ相場が終わったので見送りましょう。

<NYダウ 日足チャート>

NYダウは、25日移動平均線は200日移動平均線を下回ってきました。5月をピークに株価の上値は切り下がり、75日移動平均線は下向きに転じ、200日移動平均線との幅を狭めています。このまま進むと、75日移動平均線と200日移動平均線はDクロスします。

チャート的には戻り売り相場になっています。8月相場は200日移動平均線を上回るまで戻せないと崩れる心配があります。14日RSIは30ポイント以下まで下がり、ボトムを示しているので、今後下げ止まりか観察するところです。

月足では8月は6ヶ月移動平均線(17700ドル)を下回って始まりました。6ヶ月移動平均線を下回る状態は、下降相場に向かう動きです。このまま8月を引ける弱気に転じそうです。9月以降、6ヶ月移動平均線を上回れなければ、戻り売り相場は長引きます。

8月相場は、200日~75日移動平均線を下回り続けるなら下降ボックス相場に転じたと言えます。200日移動平均線を下回る状態は戻れば売り、下がれば買いの戻り売り相場です。75日移動平均線を上回ると再上昇相場、200日移動平均線を上回れなければ戻り売り相場は続くと見て下さい。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日経平均 日足チャート>

ドル円は125円を付けました。現在は124円台の円安基調のトレンドを示しています。ドル円相場が円安基調を維持している状態は、日経平均は下げません。ドル円チャートは25日~75日移動平均線は上向きで、25日移動平均線を上回る円安基調を維持しています。

引き続き、25日~75日移動平均線(下値支持線・122円)を上回る状態を維持するなら、株式相場は上昇基調を維持します。チャート的に75日移動平均線を下回る円高に転換する時は日経平均は売られます。引き続き、円安基調を維持し、125円以上に向かうか観察ポイントです。

ドル円 日経平均 日足チャート

<日経500種平均 TOPIX 日足チャート>

「102」日経500種平均 「104」TOPIX、「113」日経400種平均は高値更新しました。相場の主力株の交代から、まだ日経平均は高値更新してませんが、日柄の問題で高値更新してくるでしょう。日足チャートでは、25日移動平均線と75日移動平均線は上向き、株価は25日移動平均線に沿って上昇基調、高値更新してきました。

25日移動平均線を上回る状態は上昇基調ですが、6月以降、中国市場の大幅下落を受けて乱高下しています。今後も上昇基調は維持するものの、高値の乱高下相場は続く可能性があります。高値追いは高値つかみしそうです。押し目を待ちましょう。日経225の主力株、大型株から、内需株、小型好業績株、小型成長株にシフトしている事を意味します。

日経500種平均 TOPIX 日足チャート

<東1部小型株平均 東1部中型株平均 日足チャート>

資本金別指数では、「124」東1部小型株平均 「123」東1部中型株平均は高値更新しました。日経平均も日柄の問題で高値更新してくるでしょう。日足チャートでは、25日移動平均線と75日移動平均線は上向きで、株価は25日移動平均線に沿って上昇基調を続けています。

また「122」大型株指数は高値更新できていません。中国関連株の大幅下落から、中国の売上比率の高い、主力株、大型株が下落に転じた事から、大型株指数、日経平均は高値更新できていません。引き続き、「124」東1部小型株平均 「123」東1部中型株の高値更新が続く間は、内需株、小型好業績株、小型成長株投資にシフトは続いている事です。

東1部小型株平均 東1部中型株平均 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、6ヶ月移動平均線を上回ってから、8月で15ヶ月目になります。高値警戒と強い上昇の両面から見ていました。8月は6ヶ月移動平均線を上回る強い上昇基調を維持しています。5月以降、20500円~20900円で上値は伸び悩んできましたが、8月も6ヶ月移動平均線を上回る状態は、高値更新が近づいてきたと言えそうです。

引き続き、8月も6ヶ月移動平均線を上回る状態は、強い上昇相場を維持していると判断できます。このまま6ヶ月移動平均線を上回れば新記録であり、強い上昇局面と判断できます。次は21000円台に乗せてくるのも日柄の問題になってきました。

東証1部の個別株で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は1150銘柄以上あります。800銘柄以上であれば上昇基調、1100銘柄以上は強い上昇基調を維持していると見る数です。引き続き、強い上昇基調は続いています。

日経平均 月足チャート

<日経平均 裁定買い残動向 週足チャート>

「507」裁定買い残動向は、6月SQに24億株をピークに減少に転じました。6月以降、裁定買い残は減少しているにも関わらず、日経平均は高値更新しました。今まで増加と上昇、減少と下落と連動して動いてきたが、6月以降、動きが合わなくなった事に疑問を感じていました。

裁定取引のメインは主力株の組み入れでしたが、6月から中国株が暴落した事で、主力株を処分売りせざるを得ず、裁定買い残は減少を続けています。市場の流れは中国関連の主力株から内需株、小型好業績株にシフトした事で、裁定買い残の減少は銘柄入れ替えの解消売りが続いたからです。

裁定取引はSQからSQにむけて動く性質のものですから、8月SQから9月SQまでに入れ替えと処分売りは終わり、9月SQ以降、入れ替え銘柄の買い増しから増加に転ずる可能性があります。9月SQ以降、増加に転ずると、日経平均は21000円台に乗せて高値更新を強めるのではないかと期待して見ています。

日経平均 裁定買い残動向 週足チャート

<日経平均 日足チャート>

日経平均は、8月も強い上昇基調を維持していますが、高値警戒の心配をしていましたが、日経500種平均からTOPIXまで高値更新してきました。主力株から内需株へシフトした事で、他の指数は高値更新しています。次は日経平均の番でしょう。チャート的に25日~75日移動平均線は上向きで、株価は25日移動平均線を上回る状態を維持し、高値更新も目前に迫ってきた感じです。

8月相場も、25日~75日移動平均線を上回っている状態は強い上昇基調は続きますが、6月以降、高値で乱高下しています。東1部小型株平均、東1部中型株平均指数は高値更新している動きを見ても、主力大型株から小型株にシフトし、次は日経平均の高値更新の順番になっています。

8月相場も25日移動平均線を維持できれば、引き続き、高値更新する動きと見ます。チャート的には、株価は25日~75日移動平均線を上回り、25日移動平均線(下値支持線)を上回る上昇基調です。25日移動平均線が75日移動平均線を下回ると高値ボックス相場に転じたと判断します。次は9月相場に向けた動きになりそうです。

日経平均 日足チャート

7月は中国市場の影響で乱高下しました。8月も不安定な動きの心配あり。NYダウの弱含みは続くのか。8月中国市場は下落は止められるか。どう動く夏相場。どう動く世界市場。

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