8月から続く暴落は、来週9月SQを過ぎれば落ち着くと見ていますが、まだ市場は不安定であり、9月SQ明けの動きを見ながら判断していくしかありません。相場がV字回復するかどうか?は「官製相場」+「日銀・円安買い」が前提になります。9月SQ以降、円安基調に戻すなら上昇に戻ります。
このまま円高に転ずるなら、さらに株価は売られます。9月SQ明け、ドル円相場が円安基調に戻せるかどうかが相場のカギを握っていると言えます。9月SQが明けて徐々に円安基調に戻すなら、日経平均は2万円台に戻すものと考えますが、120円以下の円高推移なら、日経平均の上値は重く、戻り売りとなります。
月足チャートでは、9月のローソク足が窓空けした事は少し不安が残ります。窓空けは続落線の心配があり、窓埋め出来なければ下げは続くと考えておく必要があります。東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は320銘柄まで減少、225種は27銘柄まで減少しています。過去の数値と比較してもボトムゾーンを示すものです。続落の心配を残しながら底入れの期待も強まっている数値です。
「507」裁定買い残動向は14億株まで減少中ですが、来週9月SQに向け、さらに減少は続くと見ています。さらに減少すれば、解消売り出尽くしからボトムとなり、SQ明けから増加に転ずるものと見ています。増加に転ずれば株価は上昇に転じます。
今週発表(8/28)「610」評価損率の数値は-10%と1%改善しましたが、今週の大幅下落をみれば、来週発表の今週の数値は、さらに悪化するものと考えます。数値的に-15%以下に悪化したら底値ゾーンであり、投げ売りは出尽くし、底入れから上昇に向かうと見る数値です。
NYダウは、乱高下を続けています。NYダウ、為替が落ち着かなければ、日本の株式市場は落ち着きません。今後の米国の経済政策、利上げ、NYダウ動向は目が離せません。今夜の雇用統計発表後、どう動くか注目です。
個別株を見ますと、この下げ相場の中で建設株は下げませんでした。また高値更新している銘柄も多くあります。内需関連株にシフトした動きと見ることができます。日経平均が下げ止まれば、さらに建設株、内需関連株の上昇は強まると見ています。建設株、内需関連株は注目ですが、大幅下落した株も注目です。
秋は中間決算を前に、今後良くなる株は先買いされます。上昇基調を維持している株は先買いされている可能性があります。好業績で上昇基調、下げ止まりから上げ始めた株、大幅に売られ過ぎて下げ止まった株など、SQ明け以降、注目株と言えます。
<NYダウ 日足チャート>
日足チャート的には、7月に200日移動平均線を下回り下降色は強まったところ、8月中旬過ぎ一気に暴落に発展しました。15370ドル(8/24)で下ヒゲを伸ばし、反発に転じたものの、10日移動平均線まで戻したところで戻り売りに転じました。株価は10日移動平均線を上回らないと下げ止まり確認は出来ません。
9月入りして、10日移動平均線を上回れず反落して始まりました。反発し、10日移動平均線を少し上回るところまで戻したところです。ハッキリ10日移動平均線を上回れなければ下げ止まり確認はできません。来週以降、10日移動平均線を上回ったら下げ止まりと見ることもできます。25日移動平均線を上回れば反発に転じます。このあたりの確認待ちです。
月足チャートでは8月に6ヶ月移動平均線(17500ドル)を下回り、9月も陰線で下降基調の状態です。月足チャートでは、6ヶ月移動平均線(17340ドル)を上回れなければ上昇基調に戻せません。下げ基調は続くか、9月~10月に向け、6ヶ月移動平均線を上回れるか確認ポイントです。6ヶ月移動平均線を下回る状態は下降基調が続くと見てください。
<ドル円 日経平均 日足チャート>
日足チャート的には、8月に一気に75日~200日移動平均線を下回る円高に発展しました。現在は200日移動平均線前後で下げ渋っています。短期的には10日移動平均線を上回らなければ、円高は止まらず円安に戻せません。10日移動平均線を下回る状態は円高基調を意味します。
短期的に10日移動平均線を上回れば下げ止まり、25日移動平均線を上回れば円安に戻します。10日移動平均線を下回る間は円高基調と見ておく必要はあります。来週9月SQまで円高が続く心配があります。
月足チャートでは、6ヶ月移動平均線(121円)を下回る円高に転換しました。9月が始まっても6ヶ月移動平均線を下回る円高基調の状態です。9月SQ以降、6ヶ月移動平均線(121円)を上回れるか確認ポイントです。円安基調に戻せないと、日経平均は上昇基調に戻せません。
<日経平均 月足チャート>
9月相場がスタートしました。チャート的には、8月に6ヶ月移動平均線(19700円)を下回り、暴落に発展しています。9月SQ以降、下げ止まれば、その後、下げ渋る可能性はあります。引き続き、6ヶ月移動平均線を下回る状態が続くなら下落基調は続くと見なければなりません。来週の下値メドは30年平均線(16700円)まで下げる心配があります。
月足チャートでは、8月から9月にかけて、ローソク足で窓空けしました。窓空けは続落のシグナルです。9月が終わって、8月(18890円)の終値を上回って引ければ切り返しであり、強い下値支持線の可能性はあります。9月SQ以降、株価は急激に戻すことは出来るか、出来なければ続落の心配は残ります。
<日経平均 裁定買い残動向 週足チャート>
今週の「507」裁定買い残は14億株まで減少してきました。来週は9月SQ週です。SQに向け10億株に向け減少が続くなら、解消売りの売り物出尽くしからボトム水準になります。解消売りが出尽くすと、SQ明けから増加に転ずる可能性あり。増加に転ずると日経平均は上昇に転じます。来週9月SQに向け、減少が続くなら、解消売り出尽くしの可能性があります。
9月SQ明けから「507」裁定買い残が増加に転ずるなら、ポジション整理が終わり、次は12月SQに向けて増加は続く可能性があります。増加に転ずれば、日経平均は上昇に転ずると見ています。SQ明け以降、週間で500円以上、値上がりしたら下げ止まり確認です。また本日(9/4)、大幅下落した日に値上がりしている株は強い株です。このあたりが確認ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
「610」評価損率(8/21)は-11%まで悪化し、今週発表(8/28)の評価損率は-10%と少し改善したものの、今週また大幅下落し、日経平均は17600円まで下落しました。今週の終値は前週より-1300円以上の大幅下落をしたことで、来週発表の評価損率は、大きく悪化している可能性はあります。
来週発表の「610」評価損率(9/4)の数値が-15%以下に悪化していたら、底値ゾーンと見ることができます。-20%以下に悪化する事もありますが、大底に近い数値です。9月SQ明けの観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
前週は17700円まで下落した後、19100円台まで急激に戻しました。チャート的には200日移動平均線まで戻したところで戻り売られ、今週は1300円以上の大幅下落となりました。チャート的には、10日移動平均線を上値抵抗線に戻り売られ続けました。来週も下落が続くなら、10日移動平均線に沿った下落となります。
来週はSQ週で荒れそうですが、10日移動平均線を上回れば下げ止まります。上回れなければ続落と見てください。25日移動平均線を上回れば反発に転じます。来週は、まず10日移動平均線を上回れなければ、週末SQに向け大幅下落は続くと見なければなりません。
9月SQ明けから、10日移動平均線を上回れば下げ止まり反発に転ずると見ます。まず10日移動平均線を上回れるか確認です。25日移動平均線を上回れば反発に転じますが、まだ株価とカイリ幅は大きく日柄はかかりそうです。10日移動平均線を下回る間は下げ続けると見てください。9月SQを転換ポイントと見ていますが、観察ポイントです。
中国の軍事パレードは旧ソ連の様で凄かった。1980年代前の再軍備の時代に逆戻りするのか。今週も投機筋の仕掛けは続いた。NYダウは乱高下している。米国経済指標発表後どう動くか。米国金利は上がるのか。どう動く世界市場。
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