日経平均株価の動き(2015年09月11日)

今週は9月SQ週と言うこともあり、18000円を下回るまで大幅に売られ、8月安値に続き2番底形成の動きとなりました。水曜日は21年ぶり1300円以上値上がりし、底入れ感が出た上げ幅となりました。値動きは大きく難しい局面に見えますが、徐々に下値は切り上がり、日を追う毎に底入れ感は出てくると見ています。

1日で3%以上値上がりすると短期的に下げ止まる事が多くあり、目安となります。週間で500円以上、値上がりすると上昇転換する確率は約8割あります。今週は週間で500円以上、値上がりしたが、週末は470円高止まりで引けました。来週以降、再度500円以上の上昇確認です。

NYダウは、まだ不安定な動きをしており、これから下げ止まり確認をするところてす。10日~25日移動平均線を上回るまでは、下げ止まり確認は出来ません。ドル円相場は120円前後で推移しており、徐々に円安基調に戻すことを期待していますが、まだ200日移動平均線を下回っています。もう少し日柄確認が必要なところです。

日経平均は、2006年の2段上げの調整局面では、高値から3400円下げました。今回の2段上げの調整局面は、高値から約3500円下げました。よく似ています。これから3段上げに向かう事を期待しつつ、下げ止まりから上昇に向かうには、10日~25日移動平均線を上回った確認後になります。NYダウ、為替動向がカギと言えそうです。

世界的に株式市場は暴落したので、世界的に株式市場のテコ入れに動く可能性があることは期待できます。日本は「官製相場」+「日銀・円安買い」で相場を支えてきました。9月SQ明けから介入期待はあります。120円以上の円安に戻るなら上昇期待は強まります。

個別株は、8月からの下げ局面で下げ渋った建設株、上昇を続けている株は、相場全体が下げ止まれば、さらに上昇が続く可能性がある強い株です。逆に大幅下落の売られ過ぎた株は、投げ売り出尽くしから下げ止まれば反発が期待できます。大幅に売られた株が下げ止まれば、相場全体も底入れしたと判断できます。

引き続き、好業績で上昇基調の株、下げ止まりから上げ始めた株、大幅に売られ過ぎて下げ止まった株、来週以降、注目株と言えます。

<NYダウ 日足チャート>

日足チャート的は、8月24日の15370ドルを下値に下値は切り上げていますが、まだ10日移動平均線は上回ってません。10日移動平均線を上回ると下げ止まり確認です。短期的に10日移動平均線を上回れば下げ止まり、25日移動平均線を上回ってくれば反発します。まだ25日移動平均線を下回った状態であり、これから下げ止まり確認待ちです。

これから10日~25日移動平均線を上回れるか、10日移動平均線に沿って下値を切り上げるなら、下げ止まりから反発に転ずるのは日柄待ちとなります。このあたり来週の確認待ちです。

月足チャートでは、8月に6ヶ月移動平均線(17500ドル)を下回り、まだ9月も陰線のままの状態です。月足チャートでは、6ヶ月移動平均線(17330ドル)を下回る間は上昇基調に戻せません。下げ基調は続くか、陽線に戻し9月~10月に6ヶ月移動平均線を上回れるか確認ポイントです。6ヶ月移動平均線を下回る状態は、下降基調が続くと見てください。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日経平均 日足チャート>

日足チャート的には、8月一気に円高に崩れました。9月に入り120円前後でもみ合っている状態です。やっと10日移動平均線を上回ってきました。目先は10日移動平均線を上回っていれば、円安に戻す動きと言えます。今後は25日移動平均線を上回るまで、円安基調には戻せません。25日移動平均線を下回る状態は、まだ不安定です。

短期的に10日移動平均線を上回っており、円安に戻りつつ見えるが、まだ200日移動平均線を上回れずにいます。来週以降、200日移動平均線を上回れば円安に戻しやすくなります。来週9月SQ明けどう動くか観察です。

月足チャートでは、6ヶ月移動平均線(121円)を下回る円高状態です。9月中に6ヶ月移動平均線を上回れるかどうか。9月SQ明けから10月に向けて、6ヶ月移動平均線(121円)を上回れるか確認ポイントです。円安基調に戻せないと、日経平均は上昇基調に戻せません。

ドル円 日経平均 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

9月相場も大荒れのスタートです。チャート的には、8月に6ヶ月移動平均線を下回り、暴落に発展した動きは、9月SQに向け大きく売り込まれた形です。2006年の2段上げ後の調整に似てきました。今週は1300円高と急反発し、下ヒゲを伸ばし下げ止まり感がでたところも似ています。下げ止まる動きに見えますが、今後、下ヒゲを伸ばす戻りとなれば、下げ止まりの可能性はあります。

引き続き、6ヶ月移動平均線を下回る状態は下落基調の状態ですが、安値を下回らなければ戻りの動きに入っています。2006年の2段上げ後の調整になぞるならば、10月以降、さらに下値を切り上げてくる可能性は高くなります。月足チャートでは、6ヶ月移動平均線(19700円)を上回れば上昇転換します。

日経平均 月足チャート

<日経平均 裁定買い残動向 週足チャート>

今週9月SQ週に向け、「507」裁定買い残は13億株まで減少しました。ここまで減少したので、来週9月SQ明けから増加に転ずるなら上昇期待はあります。SQ明けからに向け、10億株に向け減少が続くなら、解消売りの売り物出尽くしまで上げません。解消売りが出尽くすと、SQ明けから増加に転ずる可能性あり。増加に転ずると日経平均は上昇に転じます。来週9月SQに向け、減少が続くなら、解消売り出尽くし待ち、増加なら上昇期待です。

9月SQ明けから「507」裁定買い残が増加に転ずるなら、ポジション整理は終わり、次は12月SQに向けて増加は続く可能性があります。増加に転ずれば、日経平均は上昇に転ずると見ています。今週、週間で約500円まで値上がりしたので、来週は下げ止まり反発に転ずるか確認です。このあたりが確認ポイントです。

日経平均 裁定買い残動向 週足チャート

<日経平均 評価損率 週足チャート>

「610」評価損率(8/21)は-11%まで悪化し、今週発表(9/4)の評価損率は-16%まで悪化し、底値ゾーンの数値です。今週も乱高下したので悪化している可能性はありますが、日経平均は17400円まで下落したので底入れの可能性は強まった感じです。今週の安値は、前週の安値を下回ってから切り返しました。今週、週間で約500円値上がりしたので、来週は下げ止まり、反発に転ずるか確認です。このあたりが確認ポイントです。

来週発表の「610」評価損率(9/11)の数値も、-15%以下に悪化していたら底値ゾーンと見ることができます。-20%以下に悪化する事もありますが、大底に近い数値です。数値的には底入れしました。9月SQ明けの観察ポイントです。

日経平均 評価損率 週足チャート

<日経平均 日足チャート>

前週は17700円まで下落しました。今週は17400円まで続落した翌日に、1300円以上急伸しました。久し振り(21年ぶり)の大幅高を見ました。チャート的には、まだ200日移動平均線を下回っており弱い状態ですが、10日移動平均線を上回ってきたので下げ止まり感は出てきました。

来週はSQ明け相場となります。9月11日週末を終値を上回って推移するなら、上昇相場に向かうと言えます。チャート的に10日移動平均線を上回れば下げ止まり、25日移動平均線を上回れば反発に転じます。このあたりは今後の確認ポイントです。

来週SQ明けは、投げ売り出尽くしから反発に転ずる事を期待したい。まず10日移動平均線を上回って推移するか確認です。上回っていれば、次は25日移動平均線を上回る動きになります。来週は、まず10日移動平均線に沿って上昇が続くか確認です。

日経平均 日足チャート

世界的に株価対策は始まるか。米国の金利は上がるのか。投機筋の仕掛けは続くか。来週の米国はどう動くか。どう動く世界市場。

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