今週火曜日(9月末に向け)17000円割れまで大幅下落しました。1日700円安の下落幅でダメ押しが入った感じでした。チャート的にミニ3段下げの形になり、底入れ感が出た感じはします。水曜日から反発に転じ、株価は下落幅を取り戻す大幅続伸となり、17700円以上に回復しました。
今週の17000円割れで底入れしたか?底入れ確認はもう少し日柄がかかります。テクニカル的に10日~25日移動平均線(18000円)を上回れば、下げ止まり底入れ確認と言えそうです。いったん9月SQ後、17500円前後で底入れかと見られたが、中国の経済指標の悪化や、VW社の排ガス不正操作を嫌気して売られました。
今週の17000円割れの下落で中国、VWの悪材料は織り込まれたのか?今後の発表内容によっては、さらに売り込まれるでしょうか。このあたりは、まだ何とも言えませんが、株価水準的には底入れ感は強まっていると見ています。
今週は為替の変動は120円前後で小幅であったが、株価は大きく乱高下しました。120円前後で推移していますが、日足チャートでは200日移動平均線を下回る状態です。200日移動平均線を上回れなければ円安基調に向かいません。円安基調に転じなければ、株価は高くなりそうにありません。来週以降の為替動向が注目です。
9月末、東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は310銘柄(225種銘柄は17銘柄)。数値的には160銘柄(9/9)でボトムを付け、月末に向け少し戻した様に見えます。10月入りし、330銘柄(1日)とまだ数値的にボトムです。今後は徐々に増加するなら底入れから立ち上がりと見ることができます。
9月に反発に転ずると期待したが、中国、VWでダメ押しが入った。下げ止まり確認が出来れば、年末~年始に向け、3段上げ形成に向けた上昇相場と見ていますが、まず底入れ確認ができないと上昇に転じない。このあたりが10月相場の確認ポイントです。
個別株は、引き続き、上昇を続けている内需関連株、好業績株など右肩上がりの株です。底入れから大幅に売られ過ぎた株は、投げ売り出尽くしから底入れします。短期的には10日~25日移動平均線を上回れば、下げ止まりから反発に転じたと見ることができます。25日移動平均線を上回れないと弱いので確認ポイントです。
<NYダウ 日足チャート>
日足チャートでは、25日移動平均線を上値抵抗線に上値を押さえられています。再度25日移動平均線を上回れば、下げ止まりから上昇転換です。NYダウは、10日~25日移動平均線を上回らないと戻り売りに転じてしまう心配は残ります。10日~25日移動平均線を上回れるか確認ポイントです。
月足チャートでは下げ渋っているものの、6ヶ月移動平均線(17060ドル)を下回る状態は上値抵抗線であり、下降基調の状態です。10月に6ヶ月移動平均線(17060ドル)を上回れば上昇転換ですが、6ヶ月移動平均線を下回る状態は下げ止まり確認からです。まず日足チャートで25日移動平均線を上回れるか確認です。
<ドル円 日足チャート>
9月から日足チャートでは、200日移動平均線を上値抵抗線に、120円前後で推移しています。25日~200日移動平均線を上回れないと円安に戻せません。ドル円相場は25日移動平均線を上回る円安に戻せれば、株価は値上がりに転ずると見ています。
引き続きドル円は25日~200日移動平均線を上値抵抗線に下回ったまま推移か、いつ頃から上回ってくるか確認待ちです。また200日移動平均線を上回れなければ、円安基調には戻せません。10月にサプライズはあるか注目です。
<日経平均 月足チャート>
9月は大幅下落(1500円安)で引けました。10月は陽線に転じ、プラスで始まりましたが、チャート的に30年平均線(下値支持線)まで下げた形で、思った以上下げました。上値は6ヶ月移動平均線(19200円)には、まだ1500円も下回っています。10月は陽線から底入れ確認が出来て、戻り相場から6ヶ月移動平均線(19200円)まで戻せるか確認です。
引き続き、6ヶ月移動平均線を下回る状態は下落基調の状態です。再下落に転じても、30年平均線(下値支持線)は下回りにくい。6ヶ月移動平均線(19200円)に向け戻せるか。上昇確認待ちの状態です。
<日経平均 外国人動向 週足チャート>
9月SQ週は、「624」投資主体別・海外投資家は、アベノミクス以降で最大に売り越しをしました。9月29日も大幅売り越した可能性はあります。過去の状況と比較すると、大幅売り越ししたあと、下げ止まっている事が多いです。9月の大幅売り越しで、売り物出尽くしした可能性はあります。
今後、買い越しに転ずるなら、9月の大幅売り越しで売り物出尽くしから買い越しに転じたと見ることはできます。来週以降、買い越しに転ずるか。売りもの出尽くしと見るか。週間で500円以上の値上がりすれば、下げ止まり確認と投げ売り出尽くしと見ることはできます。500円以下の上げ幅は、弱い戻り局面と判断できます。
<日経平均 日足チャート>
今週9月末~10月相場入りする週でした。火曜日は大幅に売られ17000円割れとなった事で、ダメ押し感は強まりました。週末に向け、下げ幅の殆どを取り戻したので、これで底入れ感は出たが、チャート的には10日~25日移動平均線を上放れるまで確認待ちとなります。
昨年10月に日銀のサプライズ発表から上昇に転じたが、今年は期待できないか?チャート的には、10日~25日移動平均線を上回るまで下げ止まり確認は不十分と見ます。来週以降、下げ止まりの確認待ちです。
下段の25日騰落レシオは、前週の68ポイントから今週101ポイントまで高くなってきた。数値的には底入れから反発に転じた感はします。まず来週は、10日~25日移動平均線を上回れるか確認です。
中国、米国、EUなど、どこでも日本市場は影響を受けやすい。まだ中国は色々と出てくるか。VW問題は長引くか広がるか。どう動く世界市場。
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