前週は、週間で500円以上値上がりした事で上昇に転換と判断しました。今週も続伸が期待されましたが、週前半で-600円以上下落しました。このままでは再下落に転換する心配がありましたが、木曜日から切り返し、前週比-150円まで戻して引けました。
-500円以上の下げ幅は、再下落に転換してしまいます。-500円以下なら、前週の500円以上値上がりし、上昇転換した動きが効いています。下落した時、25日移動平均線を下回った事は、再下落の弱い動きにも見えましたが、10月5日の窓埋めの動きに見えました。
下値を切り上げたので、窓埋めしてから反発に転じた動きとも取れます。安値を切っていたら下げに転換する心配も出ました。来週は横ばいか、安値を切る再下落か、上値をチャレンジする上昇か。観察ポイントです。
為替は118円まで円高になりましたが、119円~120円で推移しています。円安にならない事も株価が上がらない理由になっています。このあたりは日銀サプライズ待ちです。10月末~11月まで待たなければならないか。来週以降の為替動向によっても株価の動きは決まります。為替が動かなければ株価も動きにくいでしょう。
前週(10/8)、東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は415銘柄(225種銘柄は33銘柄)でした。今週(10/15)は520銘柄(225種50銘柄)と増加傾向です。増加している状態は相場(個別株)は改善傾向にある事を示しています。来週も増加傾向なら相場(個別株)は改善傾向であると言えるでしょう。
NYダウは25日移動平均線を上回り、反発に転じ、75日移動平均線まで戻してきました。また25日移動平均線まで戻り売られるか、10日移動平均線で切り返すか。75日移動平均線を上回る上昇は続くか。10日~25日移動平均線を上回る状態は、戻り基調は続いていると見ます。また25日移動平均線を下回ってしまうと再下落の心配は出ます。
個別株は、大幅に売られた株は徐々に戻しています。10日~25日移動平均線を上回り、下げ止まり確認が出来てから戻している銘柄は増加しています。大幅下落した後に10日~25日移動平均線を上回り、底入れ確認が出来た銘柄は徐々に上げてくると見ています。
また唯一、建設株は上昇基調銘柄が増加している業種です。大成建設から銭高組まで、10日~25日移動平均線を上回り、高値更新して上昇基調です。上昇基調の建設株は押し目狙いになりそうですが、しばらく買われそうです。
<NYダウ 日足チャート>
日足チャートでは、前週に25日移動平均線を上回り、上昇転換した動きです。今週は75日移動平均線(上値抵抗線)を上回る戻りは、強い戻りと感じられます。これから戻り売られるのか、200日移動平均線まで戻りは続くか。来週は75日移動平均線で戻り売られてしまうか、200日移動平均線に向け上昇は続くか。
チャートの形は戻り相場であり、75日移動平均線を下回ってしまうと戻り売られる心配があります。25日移動平均線を下回る下げに転ずると、再下落の心配はあります。来週以降、再度200日移動平均線に向け上昇は続くか。戻り売られてしまうか。確認ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
今週のドル円相場は、118円まで円高となりました。下放れ円高に向かう動きにも感じますが、118円前後で止まっているなら心配はありませんが、118円以下の円高に進む時は株価は売られる心配が出てきます。日足チャートでは、200日移動平均線(上値抵抗線)を下回って推移し、10日~25日移動平均線(上値抵抗線)を上回れず売られた形です。円高基調の心配があります。
来週も118円~120円を挟んで様子見相場は続きそうです。ドル円相場は、25日~200日移動平均線を下回る状態は円高基調ですから株価の上値を重くします。25日~200日移動平均線(上値抵抗線)を下回ったままか、上回り円安基調に向かえば株価上昇に繋がります。引き続き、為替動向は確認ポイントです。日銀サプライズはあるか注目が続くでしょう。
<日経平均 月足チャート>
前週は700円以上値上がりし、10月の上げ幅は1000円以上値上がりしました。今週は水曜日までに-600円以上下落し、再下落するか心配されましたが、木~金で下げ幅を取り戻し、前週に続き10月の上げ幅をほぼ維持しました。来週も維持するか、上げ幅を伸ばせるか。上げ幅を伸ばせるなら、上昇転換後の戻り相場は続いていると判断できます。
当面は、6ヶ月移動平均線(19600円)に向けて戻していると見ていますが、まだ1000円以上あるので、10月中だけではムリでしょう。引き続き、11月~12月に向けて6ヶ月移動平均線(19600円)に向けた戻り相場は続いていると見ています。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
今週発表(10/9)の「610」評価損率の数値は、-10%まで改善しました。(10/2)の「610」評価損率は-14%と底値ゾーンでしたが、今週、-10%まで改善した事で底離れの動きに感じられます。今週も株価が18000円台をキープしている事も、評価損率の数値は改善傾向と思われます。
今週は、下げた後の上げ幅から戻り基調を示しています。引き続き、11月~12月に向け改善傾向が続くなら、株価の戻りも続くと見ます。数値的に-5%前後まで上げ余地を残していると見ることができますが、ここまで戻すと高値警戒感は出てきます。週間で500円以上、下落したら再下落に転換します。それ以下なら前週に+500円以上値上がりし、上昇転換した動きは続いていると見ています。
<日経平均 日足チャート>
前週に週間で+500円以上値上がりし、上昇転換したと判断しています。今週は一時、前週の上げ幅を帳消しするまで下げましたが、木~金曜日に反発して取り戻しました。一時、大幅に売られた水曜日には、25日移動平均線を下回ってしまいました。木曜日の反発で再度10日~25日移動平均線を上回り、現状を維持しています。
チャート的には、10日~25日移動平均線を上回っている状態は戻り基調を示しています。来週以降も10日~25日移動平均線を下回らなければ、上昇は続いていると見ます。再度25日移動平均線を下回ると再下落に転じます。チャート的に10日~25日移動平均線を上回る状態は、200日~75日移動平均線まで戻す動きは続いています。
下段の25日騰落レシオは68ポイント(ボトム)→今週118ポイントまで高くなりました。値上がり銘柄数が、値下がり銘柄数より20%増加している事を示しています。125ポイント以上に高くなると短期的に高値警戒感が出ますが、まだ上げ余地は残しています。今後も10日~25日移動平均線を上回る状態を維持できるか確認ポイントです。
10月中に日銀サプライズはあるか。中国問題は長引くか、悪化か沈静化か。どう動く世界市場。
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