日経平均株価の動き(2015年10月30日)

10月末(本日)、日銀金融政策決定会合で現状維持が発表された。現状維持発表で、午後の寄り付きは一時売られたが、すぐ戻し19200円台まで上げました。前月比+1800円高まで上げてきました。9月の下げ幅(-1502円)を上回るまで戻して引けた事は強い戻りと言えます。

19000円台に戻した事は強い戻りを意味しています。日銀の発表後、為替は121円→120円→121円と乱高下したが、株価は値上がりしたので好材料と受け止められます。日経平均が19000円台に乗せて引けた事は11月も上昇相場が期待されます。3段上げに向けた相場が期待できそうです。引き続き、120円以上の円安基調を維持するなら日経平均は回復すると見ています。

今週の日経平均は300円以上の上げ幅まで伸ばしました。前週に500円以上値上がりした翌週ということもあり、続伸した事は売り物を消化し、高値更新した強い上げ幅と言えます。来週から11月相場入りしますが、引き続き戻り相場は続くと見ています。郵政上場で弾みがつけばと期待されている方は多いのではと思います。

前週は東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は586銘柄(225種銘柄は72銘柄)。今週(10/29)は699銘柄(225種92銘柄)で増加基調は続いています。東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が800銘柄以上に増加すると基調は上昇転換と判断できます。

9月安値の時は160銘柄まで減少した事を見れば回復の強さ、早さが分かります。相場基調の回復の早さが分かりますが、800銘柄以上に増加すると回復スピードは強まる傾向があり上昇の期待は強まります。

個別株は、材料が出た株は値上がりしました。9月中間決算で上方修正した小型優良株、好業績値ガサ株は買われました。建設株、ソフトウェアなど内需関連株は買われました。11月に業績発表が出揃いますので、上方修正した株で、底値圏から上げ始めた株、上昇基調を維持している株なども注目株です。

<NYダウ 日足チャート>

今週もNYダウは100ドル以上、上昇しました。5週続けて株価は上昇しています。5月高値まで約600ドルに迫るまで戻しています。今週は200日移動平均線を上回る戻りから、日足チャートでは上昇基調に戻す動きと見ることができます。引き続き、10日~25日移動平均線に沿って上昇を続ける状態は上昇基調は強まります。

来週も200日移動平均線を上回る上昇なら6週連続となり、18000ドルに迫る上昇基調へと向かいますから、強い上昇が続いていると判断できます。10日~25日移動平均線に沿って上昇が続くなら18000ドル台に乗せてくると見ています。11月相場も上昇が続く事が期待されます。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

今週のドル円相場は、日銀金融政策決定会合の発表待ちでした。中国金利自由化、米国利上げ期待から121円まで円安に戻していたところ、日銀の現状維持発表で一気に120円台まで円高に振れたが、またすぐ121円台に戻しました。チャート的には200日移動平均線を上回ってきたところ円高に振れたが、また200日移動平均線はキープしました。来週は75日移動平均線を上回るまで戻す円安基調を期待したいところです。チャート的には10日~25日移動平均線を上回る状態は円安基調を維持しています。

日銀発表後に121円→120円まで円高→121円に戻す乱高下でした。来週から11月相場はボックスで推移するか。10日~25日移動平均線を下値支持線に、200日~75日移動平均線(上値抵抗線)を上回る円安基調は期待されるものの、10日~25日移動平均線を下回ると円高へ。25日移動平均線を下回らなければ円安基調を維持しています。引き続き、為替動向は確認ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

10月の月足チャートでは、9月の下げ幅を取り戻し大陽線で引けた事は強い戻り基調で引けたと言えます。大陽線は11月相場も上昇に繋がる上げ幅です。11月相場は6ヶ月移動平均線(19500円)を上回れるかどうか。上回れば3段上げに向けた相場展開を連想させます。

10月相場が1800円高まで値上がりして引けた事は、強い戻りを示しています。当面は6ヶ月移動平均線(19500円)に向けて戻す上げ幅と見る事ができます。引き続き、11月~12月は6ヶ月移動平均線(19500円)を上回る上昇を期待したいところです。11月以降、6ヶ月移動平均線を上回れば再上昇転換します。

日経平均 月足チャート

<日経平均 評価損率 週足チャート>

今週発表(10/23)の「610」評価損率の数値は、-10%と前週に比べ1ポイント改善しました。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は増加しているので、評価損率の数値は改善するとみていました。まだ数値的に低く、相場全体的に上げ余地を残しています。

東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が800銘柄以上に増加すれば、相場は上昇転換したと見ますので、「610」評価損率の数値の改善は続くと見ています。引き続き、11月~12月に向け改善傾向は続くものと見ています。数値的に-5%前後まで上げ余地を残していると見ることができますが、ここまで戻すと高値警戒感は出てきます。

日経平均 評価損率 週足チャート

<日経平均 日足チャート>

前週に75日移動平均線まで接近するまで戻しました。今週は75日移動平均線を上回れるか期待されたが、75日~200日移動平均線で上げ渋って上回れませんでした。しかし、続伸した事は強い相場と言えます。来週は75日~200日移動平均線を突破できるかどうか期待されます。

チャート的には、10日~25日移動平均線に沿って75日移動平均線まで値上がりしてきました。引き続き、10日~25日移動平均線を下回らなければ上昇は続き、75日~200日移動平均線を突破してくると見ています。チャート的に10日~25日移動平均線を下回ると再下落の心配はあります。その点は注意ポイントです。

下段の25日騰落レシオは、9月68ポイント(ボトム)→今週137ポイントまで高くなりました。25日平均の値上がり銘柄数は、値下がり銘柄数より37%増加した事を示しています。137ポイントまで高くなった事は、短期的に高値警戒感が出てきたと感じます。今後は10日~25日移動平均線を上回る状態を維持できるか。25日騰落レシオの数値が高い事で高値警戒から売られるか。観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

日銀会合は据え置きでも円安続く。南沙諸島は面子の出来レースか。NYダウの上昇は続くか。どう動く世界市場。

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