日経平均株価の動き(2015年11月27日)

今週は2万円を目前に足踏みした動き(先物は2万円付け売られた)です。為替は122円で一服感があり、株価の伸びを抑えた感じがしました。一服が終わり再度123円→124円台に乗せてくれば、12月SQに向け、株価は2万円台に乗せてくると見ています。

東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、前週1150銘柄→今週(11/26)1150銘柄と現状維持が続いています。強い上昇基調を維持しています。12月SQに向け1000銘柄以上を維持することは、強い上昇基調が続くと判断できます。800銘柄以下に減少した時は下降転換です。

225種銘柄140銘柄以上、6ヶ月移動平均線を上回るまで増加してきました。113銘柄(半数)以上を維持していれば、上昇相場は維持します。225種銘柄でも6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は強い状態を維持していることから、12月SQに向け、上昇基調は続くと見ています。

「507」裁定買い残は急増し、11月だけでも約6億株増加した。今週は22億株まで急増しました。裁定買い残の増加局面では、日経平均の上昇は続きます。この増加傾向は12月SQに向け増加は続くと見ていますが、12月SQ以降も増加が続かなければ、日経平均の上昇は止まってしまいます。SQ以降も上昇が続くには増加持続がカギで、12月SQ以降の裁定買い残動向は注目されます。

今週も日経平均は、9月安値(16900円)から約18%(19990円)の上げ幅で推移している。東証1部銘柄は、9月安値から平均で約20%から22%まで値上がりしました。日経平均の上げ率より個別株が少し上回っていました。日経平均が2万円台に乗せてくるのも射程圏内に入りました。

個別株は、新高値銘柄数も増加しており、強い上昇銘柄が増えてきました。12月に向け新高値銘柄数も増加してくると見ていますが、株価位置が高い株より、底入れから立ち上がりの銘柄は高値不安が小さいので良いと思います。引き続き、底値立ち上がりか、出遅れ株狙いは続きます。

<NYダウ 日足チャート>

今週のNYダウは、18000ドル手前で伸び悩んでます。12月クリスマス相場に向け18000ドル台に乗せてくると見ています。引き続き、25日移動平均線を上回る状態は上昇相場です。上昇相場を維持している事は、25日移動平均線を下回らなければ、再度18000ドル台に向け上昇基調です。

月足チャートでは11月から6ヶ月移動平均線を上回り、上昇転換しました。12月も6ヶ月移動平均線を上回って始まれば、上昇相場は続くと見る状態です。6ヶ月移動平均線を下回れば再下落です。クリスマス相場に向け、高値更新の期待は高めか観察ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

12月の米国利上げを先取りする様に123円後半まで円安は進みましたが、今週は122円で足踏みしています。チャート的には25日移動平均線を上回る円安基調を維持していますが、短期的に10日移動平均線を下回る状態です。再度10日移動平均線を上回れば2円から4円くらい円安は進み、日経平均は高値更新してきます。

25日移動平均線は75日移動平均線を上回る円安基調となり、これから円安基調は強まるパターンです。短期的に10日移動平均線を下回ったので円安は足踏みしていますが、25日移動平均線は上回っており、また10日移動平均線を上回れば円安基調は強まります。25日移動平均線を下回ると短期的に円高に転じ、売り要因となります。引き続き為替動向は観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

残すところ11月も1日となりました。前月比700円以上の値上がりで引けそうです。また来週から12月相場入りしますが、12月SQに向け2万円に乗せる勢いです。月足チャートでは、12月は6ヶ月移動平均線を上回って始まる状態で再上昇基調に戻したと言えます。12月も6ヶ月移動平均線を上回って引ければ、年明けも上昇基調持続と判断できます。

今週も東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数(11/25)は1150銘柄まで増加、225種140銘柄以上を維持し、上昇状態を強めています。12月も1000銘柄以上を維持するなら強い上昇基調を維持します。日経平均も6ヶ月移動平均線を上回っており、上昇は続くと見る事が出来ます。引き続き、6ヶ月移動平均線(19300円)を上回って推移するか、下回ってしまうか。基調判断のポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 裁定買い残動向 週足チャート>

「507」裁定買い残は9月13億株をボトムに増加に転じてから、今週は22億株まで増加してきました。裁定買い残の増加する間は日経平均は上昇します。減少に転ずると売り転換します。目先は12月SQに向け増加は続くと見ていますが、問題は12月SQ以降も増加は続くか。増加が続くなら年末高と見ることが出来ます。

過去15年間、裁定買い残は25億から30億株の水準でピークを付けてきました。あと3億株以上増えると25億株の水準に達し、高値警戒ゾーン入りするので、高値警戒と強気の両面の観察が必要となります。裁定買い残がピークを付けた後、減少に転ずると、日経平均は売られてくる心配があります。SQ以降、年末年始の裁定買い残動向に注目です。

日経平均 裁定買い残動向 週足チャート

<日経平均 評価損率 週足チャート>

今週発表(11/20)の「610」評価損率の数値は-9.32%と前週より少し改善し、改善傾向は続いています。11月も改善傾向は続き、相場は改善しています。今週は横ばいで推移しましたがシッカリしており、来週も現状維持程度の数値と見ています。引き続き、評価損率の改善は続くと見ています。12月SQに向け、上げ余地を残しています。

週足チャートは13週移動平均線を上回り、上昇転換してから5週移動平均線に沿って上昇を続けています。来週から12月相場入りします。12月も5週移動平均線に沿って上昇維持する間は高値更新相場です。評価損率は-7%から-5%前後まで上げ余地を残しています。-5%以上は高値警戒ゾーンの売り場と見てください。

日経平均 評価損率 週足チャート

<日経平均 日足チャート>

もう少しで25日移動平均線と200日移動平均線はGクロスします。再上昇相場に転ずる形です。10日移動平均線から25日移動平均線に沿って上昇基調を維持しているので、強い上昇基調です。短期的に10日移動平均線を下回らない間は強い状態です。引き続き、10日移動平均線を上回る状態は2万円台に乗せる動きです。

9月末の安値から約18%(19990円)値上がりしてきましたが、三段上げ相場の上げ幅は安値から25%から35%が上げ幅の目安です。16900円→20%(20280円)→25%(21125円)から35%(22815円)が上値目標の範囲と見ています。12月SQから年末か、年明け1月から2月SQくらいの可能性があります。10日から25日移動平均線を下回ると売り転換しますが、75日移動平均線を上回る状態は上昇基調は維持していると見ます。

日経平均 日足チャート

中東不安から回避する資金は日本市場へ。村上ファンド銘柄から飛び火する銘柄はあるか。円安続くか。クリスマス相場でNYダウは高値更新するか。中国は金が無くなると融和策に変更か。どう動く世界市場。

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