日経平均株価の動き(2015年12月30日)

6月は15年ぶり2万円に乗せ、後半の相場は期待されたが、今年のピークとなってしまい後半は乱高下する相場展開でした。年末は19000円に乗せましたが、前月比-714円安。前年比では+1583円高19033円で今年を終えました。「山高ければ谷深し」の格言の如く、下落に転じてしまうか心配が残る引け方でした。

現在、株価が下げないのは為替が120円を維持しているからだと思います。年明けから上昇を維持できるか。下落に転じてしまうか。これも為替動向に左右される可能性あり。120円より円安を維持している状態はシッカリしています。120円より円高に向かうと下げ相場に転ずると見ています。

12月(12/30)末、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は890銘柄。225種では108銘柄です。800銘柄は維持したので上昇基調は維持しました。800銘柄以下に減少したら下降転換します。225種は113銘柄以下に減ると下降転換と判断します。1部銘柄は800銘柄を維持しましたが、225種では下回ったので弱いと感じます。

1月に入り800銘柄以下に減ったならば下降転換と判断できます。日経平均の6ヶ月移動平均線値は19100円です。19000円以下で引けたので、日経平均は6ヶ月移動平均線を下回って引けたので、1月も6ヶ月移動平均線を下回って始まる可能性は高くなります。

6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が1000銘柄以上に回復し、日経平均も6ヶ月移動平均線(19120円)を上回るなら上昇回復と見ることは出来ます。逆に6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が800銘柄以下に減少し、日経平均も6ヶ月移動平均線(19120円)を下回るなら下降相場に向かう心配あり。どちらに動くか年明けからの判断ポイントです。

月足チャートで見る下値支持線は、6ヶ月移動平均線(19120円・下回っている)、30年平均線(16700円)、20年平均線(13700円)、5年平均線(13400円)、10年平均線(13100円)、9月安値16900円は30年平均線(下値支持線)で下げ止まりました。1月以降、9月安値を下回る下げに転じた場合、30年平均線(下値支持線)を維持できるかどうか。維持できれば大幅な下げにはならず、下回ると次の下値支持線は14000円割れに集中しているので下げ幅は大きくなる心配があります。

<NYダウ 日足チャート>

NYダウは、75日移動平均線(下値支持線)で下げ止まり戻した状態から、クリスマス休暇明けは反発し、25日移動平均線を上回ってきました。まだ上値は上値抵抗線で押さえられた状態で小動きなボックスの動きを続けています。年明けには上値抵抗線を突破できるか、75日移動平均線まで下げるか。まだ方向感は出てません。

75日移動平均線(下値支持線)から25日移動平均線を上回った状態で推移しています。上下どちらかに放れる時期が来ます。まだ上値は重い感じがあります。下げに転じた時は良くありません。為替動向と合わせて観察ポイントです。

月足チャートでは、6ヶ月移動平均線(17260ドル)を上回っています。1月も6ヶ月移動平均線を上回って始まるか、推移するか。上昇を維持しているかを見る判断ポイントです。6ヶ月移動平均線を上回っていれば上昇基調は維持します。上昇基調を維持できるか。年明けの判断ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

ドル円相場は75日移動平均線を下回り円高にシフトしつつあり、価格的に120円台まで下げてきました。120円は心理的な下値支持線でもあります。120円をキープできていれば円安維持と判断されます。120円より円高となれば円高に転換したと判断されやすいでしょう。

75日移動平均線(上値抵抗線)を下回った事で、短期間には上値抵抗線を突破しにくく、円安に戻しにくい状態にあります。14日RSIはボトムにありますが、年明け円高に動くか、円安に戻せるか。株式市場の方向性を見る上で重要な指標です。

月足チャートでは2012年から続いたアベノミクス、日銀金融緩和で円安相場は続いてきましたが、今年は120円で始まり120円で終わりました。円安も息切れしつつあるのでしょうか。6ヶ月移動平均線(121円)を下回っていますし、また6ヶ月移動平均線は下向きになりつつあります。

6ヶ月移動平均線が下向きに転じ、6ヶ月移動平均線が上値抵抗線になれば円高にシフトする動きです。中長期的なトレンドは円安の可能性は高いが、どこかで調整に動きやすい様に感じられます。この点も観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、12月は高値から1500円幅下がりましたが、-714円幅まで戻して陰線で引けました。終値は6ヶ月移動平均線(19120円)を下回って引けました。年明け以降、上値抵抗線(2万円)を上回れない状態は下向きトレンドと見なければなりません。2万円を突破するなら再上昇転換と判断できます。

12月末は19000円で引けましたが、6ヶ月移動平均線(下値支持線)を下回って引けたことで、来年1月以降、6ヶ月移動平均線(19120円)を下回って始まり上回れなければ下降転換する可能性は高くなります。年明け以降、上値抵抗線を上回れなければ下落相場に向かう形になります。

東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は(12/29)890銘柄で終えました。丁度上げ下げ中立のところで引けた形です。1月は800銘柄以下に減って始まると下降転換します。800銘柄以上で推移するなら辛うじて上昇基調は維持しています。日経平均が6ヶ月移動平均線(19120円)を上回れなければ上値は重いと判断され、下降相場に転じやすくなります。上下の動きは基調判断のポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 裁定買い残動向 週足チャート>

「507」裁定買い残は、12月1週の約23億株をピークに減少は続き、今週は19億株まで減少しました。裁定買い残が減少傾向の間は、日経平均は売られやすい状態です。年明けの増減は日経平均の方向性を見る観察ポイントです。

日経平均は13週移動平均線(下値支持線・19130円)を下回っています。また26週移動平均線と50週移動平均線はDクロスしました。どちらも下降転換の動きです。年明けも13週から26週移動平均線を下回るなら下降基調へ向かう心配あり。年明けには戻せるか、下回り下げ幅拡大するか。観察ポイントです。

日経平均 裁定買い残動向 週足チャート

<日経平均 評価損率 週足チャート>

「610」評価損率は9月-16.71ボトムに-9.82%(10/30)→-8.60(11/27)→7.74%(12/4)と改善したところでピークとなりました。前週-10.27(12/18)まで悪化したが、今後も悪化傾向は続くと感じられます。ジリジリと上値は切り下げ、-15%以下(底値ゾーン)まで悪化しなければ下げ止まらないと思われます。

今後は評価損率が-15%以下に悪化したら買い場と見ましょう。評価損率が悪化する時は、投げ売りが増加する下落局面の時です。株価が下げながら出来高は増加する局面です。年明け以降、下げながら出来高が増加し、-15%以下に悪化したら底値圏と見ることができます。年明けの観察ポイントです。

日経平均 評価損率 週足チャート

<日経平均 日足チャート>

今週の日経平均は75日移動平均線(下値支持線)で下げ止まりました。辛うじて75日移動平均線はキープしています。75日移動平均線を維持していれば、年明けから上がる可能性は残すものの、目先の上値抵抗線は25日移動平均線です。25日移動平均線を上回れば上昇基調に戻しますが、売られるか、上回れるか。この点も観察ポイントです。

年内、75日移動平均線をキープした事は大きい。10日移動平均線を上回ってきました。次は25日移動平均線に向けた戻りがあるかどうか。この点が戻りの目安になります。25日移動平均線を上回れば上昇に戻せる可能性は残しますが、25日移動平均線と75日移動平均線は200日移動平均線を下回っており、下げパターンです。この状態で75日移動平均線を下回ると下降転換します。

25日移動平均線を上回ったとしても、トレンドライン(上下の抵抗線)を上回れるか試されます。下値は75日移動平均線(下値トレンドライン)で下げ止まっています。年明け以降、上下どちらかの抵抗線を放れた方に動くと見る点です。年明け以降の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

経済鈍化で悲鳴の韓国、慰安婦カードはプラスかマイナスか。中国経済鈍化で誘致条件緩和の誘いはマイナスか。アベノミクス第三の矢の効果はいつ頃から。為替の円高にシフトする時期はいつか。倒産増加の中国の2段下げは近いか。どう動く世界市場。

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