「山高ければ谷深し」の相場格言のごとく、昨年末(19033円)から3000円以上も下落しました。今週は1000円以上下げ、940円戻しました。乱高下が大きく、リーマン暴落パターンよりキツイ動きでした。1ヶ月の高値から安値の幅が約-2000円の下げは、その後、大暴落に発展しています。戻り終わると、また売られそうです。この様な弱い相場は中期下落相場が続くと見る動きです。
当面の下値支持線と見ていた9月安値(30年平均線・下値支持線)を下回った事で、底割れから二段下げに向かうパターンです。9月安値を下回った事で二段下げの下げ止まりメドを探る動きです。裁定買い残15億株前後の水準、-20%以下の評価損率、75日カイリ率-15%以下、30億株以上の出来高。売られ過ぎの条件は揃いつつあります。
チャートでは10日移動平均線を上回らなければ、下げ止まり確認は出来ません。水準的に売られ過ぎに感じても、10日移動平均線下回る間は下げ相場は続き、下げ止まり確認は出来ていないと見なければなりません。今年の相場はリーマン暴落局面より悪化しているので、底値確認は慎重さが必要です。
各指標は数値的に、さらに悪化が続く心配はあります。今までにない中期大幅下落に発展しそうな雰囲気です。目先は30億株以上の出来高に増えており、投げ売り出尽くサインと見ることができます。本日(1/22)発表の投資家別売買動向では、1月の下げ局面は2週外人売りに対し、個人投資家は買い越ししています。利食える場面が無いときは、再度投げ売りが出てくる可能性ありです。
今週も大暴落の局面から、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は910銘柄(12月末)→287銘柄(1/14)→97銘柄(1/21)、225種106銘柄(12月末)→25銘柄(1/14)→6銘柄(1/21)まで大幅減少しました。もう売る物が無いくらい売られ過ぎ感は出ています。リバウンドに転じやすい水準です。それでも底入れ確認できるまで手は出ません。
ここまで6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が減るとリバウンドが続く様に見えますが、戻り銘柄が増加し続けないと弱い可能性あり。少ない銘柄数で下落は続く心配はあります。投げ売り出尽くしの時は、株価下落に出来高は増加します。出来高が増加しないとリバウンドは弱いと言えます。
1/22は約941円高と大幅高で引けました。東証一部銘柄(ETF除く)では、値下がりした銘柄数は9銘柄と、ほぼ全面高しました。値上がり銘柄数は1920銘柄。こう言う切り返しもあるのか。1700銘柄以上の値上がり銘柄数の後、続伸するのは底値圏が多い。値上がり銘柄数が多かったので、単発で終わってしまうか、来週も続伸するか微妙ですが、底値ゾーンに近い事は分かります。
<NYダウ 日足チャート>
1月スタートから下落は続き、下値メドと意識していた8月安値(15370ドル)に迫ってきました。下回るのも時間の問題と感じられます。短期的に10日移動平均線から-カイリ幅が大きくなっているので、一時的に下げ渋る可能性はあっても、戻っても戻り売りから8月安値を下回ると二段下げに向かいます。
8月安値(15370ドル)を下回ると、次は60ヶ月移動平均線(5年平均・14970ドル)が下値メドになります。60ヶ月移動平均線(5年平均・14970ドル)を下回ると10年平均線(13000ドル)が下値メドになります。リーマン暴落の時、大した戻りが無かったので、今回の暴落も戻りは弱いか。観察ポイントです。
日足チャートでは、75日移動平均線から約-10%まで大幅下落してきたところでリバウンドしました。また8月の安値と下げ幅に近づきました。8月は反発したが、今回は8月安値を下回ってから反発に転ずるか。下回らず反発するか。下回らない状態での反発は弱いと思います。
短期的には10日移動平均線を上回らないと下げ止まり確認できませんが、10日移動平均線から-カイリ幅は大きく売られ過ぎ状態です。一時的なリバウンドに転じやすい水準ではあります。8月安値を下回ると二段下げに向かいます。来週の確認ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
今週、株価暴落に、為替は115円まで円高は進んだ。8月116円を上回る円高となり、円高基調は進んだが、10日移動平均線(上値抵抗線)を上回ってきました。いったん円高は止まりそうになっています。200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線は下向き状態であるから円高基調は続いているが、10日移動平均線を上回ってきた事から、来週は少しはリバウンドの可能性はあります。
ただ目先118円は円安に戻る心理的なフシメ。25日移動平均線は119円、75日移動平均線は120円と上値抵抗線が控えています。円安に戻しても75日移動平均線の120円くらいまでの戻りメドとなります。1円で株価は約350円動きます。
2円前後の円安に戻したとして700円幅です。16500円から戻したとしても17200円前後が戻りメドになります。25日移動平均線までしか戻せないと、株価の戻りは+350円前後となります。来週から月末に向けての観察ポイントです。円安に戻せるか。株式市場の方向性を見る上で重要な指標です。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、1月は-3000円(安値)の大陰線、大暴落に発展しました。下値支持線と見ていた9月安値16900円(30年平均線)をあっさり下回り、二段下げに転じました。30年平均線を下回った事で、次は30年平均線(16900円)が上値抵抗線に変わります。次は戻しても30年平均線(16900円)前後が戻りメドとなります。本日は上回って引けたが、この前後では乱高下しそうです。
30年平均線(16900円)を上回ると、次は日足25日移動平均線(18000円)、6ヶ月移動平均線(18450円)が上値メドです。まず売られ過ぎから反発に転じた場合、30年平均線(16900円)前後が戻りメドと見ます。今週は16000円まで下げました。さらに売られた場合、次の下値支持線は、20年平均線(13750円)、5年平均線(13550円)、10年平均線(13200円)です。
戻した後、再下落に転ずると、先々は1万4000円割れまで売られる可能性があると見ておきましょう。16000円前後は12月高値から-20%下落した水準から、短期では売られ過ぎたらリバウンドを意識します。リバウンドが弱いときは、下落圧力が勝っていると見ましょう。
<日経平均 裁定買い残動向 週足チャート>
「507」裁定買い残は、15億株まで減少してきました。減少が続く間、日経平均は売られますが、昨年8月は15億株以下で減少は止まり、増加に転じました。15億株以下に減少してくると解消売りは一時的に止まる可能性はあります。このあたりが来週の観察ポイントです。
2008年リーマン暴落では、15億株前後まで減少したところで、株価は売られ過ぎからリバウンドに入ってます。今回の下落も15億株前後まで減ったので、来週以降、増加に転ずるなら株価は反発に転じますが、来週も減少が続くなら下げは続きます。また少々の増加ならインパクトは弱い。減少は止まりか、減少は続くか。裁定買い残動向の観察ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
「610」評価損率の悪化も続いています。昨年9月-16.71%でボトムを付け、反発に転じました。今週発表(1/15)-15.52%まで悪化しています。リーマン暴落の時は-20%以下に悪化した水準からボトム形成したが、今週の16000円までの下落では、来週発表(1/22)の数値は-20%以下まで悪化している可能性あり。売られ過ぎ水準です。
先週末17147円→今週16000円下げ→16950円まで反発の乱高下した週でした。前週比でマイナスと言う点では底入れ確認はできません。評価損悪化から来週も上昇は続くか。評価損-20%以下まで悪化した後の下げ余地は小さいと見ることはできます。それでもリーマン暴落局面に匹敵する暴落局面だけに、下げ止まり確認が出来ない間は手は出せません。株価の悪化状態を知る上でも、来週以降の評価損の数値も観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートでは、今週一気に16000円まで下落しました。12月高値から-20%下落した水準です。リーマン暴落の二段下げは、二番天井から-16%下落した後、約10%戻し、再下落し二番天井から-33%まで売られました。暴落局面はリバウンドは小さく、少し戻した後、また暴落に発展するでしょう。
短期的には10日移動平均線から-カイリ幅は拡大し続けていたので、大幅リバウンドとなりました。短期的に10日移動平均線(上値抵抗線)まで戻して引けた形となりました。来週は10日移動平均線(17000円)を上回れるかどうか試されるところです。上回れなければ再下落に転じます。
75日移動平均線から約-15%まで下落し、16000円まで売られ、出来高は30億株まで増えました。株価下落に出来高増加は投げ売りが増加した事を意味します。30億株以上増加(投げ売り)したことから反発しました。投げ売りが出尽くすと一時的にリバウンドしますが、戻りメドが10日移動平均線(17000円)であり、上回れば次は25日移動平均線(18000円)です。来週は続伸する可能性もあるが、戻れば売られるため、乱高下が予想されます。この点も観察ポイントです。
日経平均は年初から大暴落に発展。NYダウは大暴落に発展するか。売られ過ぎからリバウンドはあるか。中国市場は三段下げに向かうか。いつまで続く暴落。どう動く世界市場。
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