前週は2月SQ週の売り要因と重なり、15000円割れまで売られました。高安では-2000円以上売られ、投げ売り増加から下落局面に、出来高は47億株まで増加しました。昨年12月高値から5000円も値下がりし、売られ過ぎ感は強まった状態で引けました。
今週月曜日は1070円高で切り返し、スタートしました。今週発表(2/12)の評価損率が-25%まで悪化した事を見ても、前週に投げ売り出尽くし、週替わりから反発に転じたと考えます。月曜日以外は16000円を挟んで乱高下していますが、週間で500円(1000円)以上値上がりしたことで、いったん投げ売り出尽くしから切り返すと見ています。
再下落の確認は週間で500円以上の値下がりです。週間で500円以上の値下がりが無い間は、今週500円以上値上がりした切り返しの動きは続いていると判断します。来週以降も500円以上下落しなければ、3月SQに向け、切り返しの動きは続いていると見ています。
切り返しと言っても下降相場のリバウンドであり、下降基調と言う流れは変わっていません。戻りきれば売り場になります。株価下落局面では為替は円高基調で動いています。円高が止まらないと株価は下げ止まりにくい。円高ストップが上昇条件になります。
円高に転ずると再下落は早まる心配はあります。ドル円相場は10日移動平均線を上回れば円安に戻す。10日移動平均線を上回れなければ再円高に向かっています。来週は10日移動平均線を上回れるかどうか。このあたりが株価上昇の観察ポイントです。
今週大幅に戻しても、いまの日経平均の戻りは二段下げ後の戻りに過ぎません。また戻りきれば三段下げに向かうと見ています。戻りきったところは売り場となり、また下値支持線を下回ったら売り転換となります。来週から3月SQに向け、上げは持続するかどうか。3月末まで持つか。このあたりが確認ポイントです。
東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、1月末505銘柄(225種・58)。1週(2/4)は399銘柄(225種44)→(2/12)82銘柄(225種14)まで売られました。今週は反発し(2/18)、238銘柄(225種26)と少し増加に転じました。数値的には陰の極まで売られ反発しました。これから増加は続くか観察です。
2月SQ週は、株価は15000円割れで、出来高は47億株まで増加しました。株価下落に出来高増加は投げ売りの増加です。今週は株価反発に出来高は少し減りました。いったん投げ売りは出尽くした感じです。また下落に転じたら投げが出始めた事を意味します。株価が下げなければ、投げ売りは出ていないと言えます。
マイナス金利から銀行証券株は売られています。銀行株、証券株はTOPIX寄与率の高い業種であり、225種への寄与率も高い業種です。銀行株の上がる政策が出ないと、日経平均のリバウンドは弱くなる心配は残ります。心配な点です。
個別株の買い銘柄探しは、(1)大幅に売られた株、(2)下げなかった株(上昇中)と見たいところですが、下値から急騰したところは買いにくい。下値安定し、10日移動平均線を上回り、下げ止まり確認ができてからが良いように見えます。全体的に10日移動平均線を上回らないと下げ止まり確認は出来ません。来週は上回る銘柄数は増加するか。観察するところです。
<NYダウ 日足チャート>
今週は下げ渋り、25日移動平均線を上回る反発に転じました。1月安値は下回らず、切り返した動きです。25日移動平均線を上回ってきたので、下回らなければ反発に向かいます。25日移動平均線を下回ると戻り売りと判断されます。
チャート的には、200日移動平均線は下向き、75日移動平均線は下向きの下降基調です。下降基調の状態で25日移動平均線を上回ってきたのは、下げのリバウンドと見る動きです。25日移動平均線を上回っている間は上昇は続くと見ますが、25日移動平均線を下回ると再下落に転じます。1月安値を下回らなければ、下値ボックスの動きから、また方向性を探る動きは続きそうです。
月足で見る下値支持線は、60ヶ月移動平均線(15000ドル)です。下値支持線までの下げ余地は小さいが、中期的に60ヶ月移動平均線を下回ると暴落に発展する心配は残ります。まず日足チャートで、25日移動平均線を維持している間は大丈夫です。下回ったら注意です。
<ドル円 日足チャート>
ドル円チャートは、200日移動平均線は下向き、75日移動平均線は下向きの円高基調です。今は10日から25日移動平均線を下回る円高基調が続いています。来週は10日移動平均線を上回るなら、円高ストップから円安にリバウンドと見る動きです。
10日から25日移動平均線を下回る状態なら円高基調は続きます。目先は111円を意識しており下回りにくい様に見えますが、10日から25日移動平均線を上回れなければ、111円以下の円高に進むことも考えられます。引き続き、円高・下げ止まり・方向性を探る動きは続きます。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、2月に入り高安で-3000円以上下げ、今週は一時1000円以上戻したことで、15000円台に戻しましたが、12月から3陰線の二段下げは変わりません。2月の戻りは売られ過ぎのリバウンドに変わりありません。
チャート的には、6ヶ月移動平均線(18100円)は下向き、株価は6ヶ月移動平均線を下回る下降基調です。この状態が続く状態は下降相場は続きます。当面は三段下げの下値支持線を60ヶ月移動平均線(13600円・下値支持線)と見ています。4月以降、60ヶ月移動平均線(下値支持線)を維持できるかどうか。下回ると大幅安の心配有り。中長期の判断ポイントです。
<日経平均 裁定買い残動向 週足チャート>
1月以降、「507」裁定買い残は目立った減少はなく、15億株前後で推移は続いています。今週は15億株以下に減少しながらも、少しの減少で止まりました。来週以降の増減が株価の動きに連動します。増加に転ずるならリバウンドに向かいます。再減少に転ずるなら株価は下落します。
今週は週間で500円以上、値上がりしました。株価の方向性を見る判断ポイントとして、日経平均の週間の上げ幅が+-500円以上動くと反転ポイントとなります。今週は週間で+1000円以上、値上がりしたので上昇転換しました。しばらくリバウンドは続くと見ます。
今後、週間で-500円以上下げたら下降転換します。-500円以内では、今週の+1000円以上の上昇転換が続いていると見てください。この点も観察ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
「610」評価損率(1/22)-16%→2月1週-16%。前週(2/12)-25%まで悪化しました。過去の底値水準では売られ過ぎと判断できる数値です。今週は+500円以上値上がりしたので、来週発表の数値は改善したと見られますが、まだ底値ゾーンと見られる数値と考えます。
数値が悪化した状態は、まだ売られ過ぎ状態から株価は戻していない状態と判断できます。もし-20%前後なら投げ売りが出尽くした状態は続いています。過去の数値から見ても、しばらく戻り基調は続く様に見られます。ドル円相場も関係して動いていますので、まだ不安定な状態は続く可能性があります。このあたりも観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートは、200日移動平均線は下向き、75日移動平均線は下向き、25日移動平均線は下向きの下降基調です。前週大幅安した反動で10日移動平均線まで戻した動きですが、下げ止まり判断する10日移動平均線は上回ってません。
来週は10日移動平均線を上回れば、下げ止まりからリバウンドに向かうと見ることができます。10日移動平均線を上回れなければ再下落に転ずる心配は残りますが、前週は75日移動平均線から-20%まで売られ、出来高は47億株まで増加したので、再下落するには、また悪材料などが出て売られる可能性は残ります。来週は10日移動平均線を上回れるか。来週の観察ポイントです。
世界の株式市場はリバウンドに転じた。中国市場はどう動く。NYダウは反発から持続に転ずるか。円高は止まるか。どう動く世界市場。
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