2月26日(本日)より、上海でG20・財務省会議が始まりました。G20財務省会議のテーマとされます。構造改革の加速、通貨安競争の回避、金融政策と市場の対話、資本流失対策、財務出動の是非など、株式市場へのプラスの影響はあるでしょうか。
IMFは20カ国(G20)は世界経済の失速を回避するため、景気刺激策で協調する必要があるとの見解を示したが、既に織り込んで動いているのでしょうか。今後も為替変動に左右され、中国政策に左右される状況は続くのか。閉会後の為替の動き、株価の動きに注意したい。
前週に1000円高した事もあり、今週は小幅な値動きの週でしたが、株価は10日移動平均線を上回り25日移動平均線まで戻してきました。下げ止まった形から16000円を挟んで売り物を消化しながら戻した動きに見えました。来週は3週続けて戻り相場は続くか。上値チャレンジするには売り物を消化する買い方が強まるかどうか。為替が円安に動く事も加え、このあたりがポイントです。
日経平均は16000円を挟みもみ合う中で、「507」裁定買い残は13億株まで減少しています。裁定買い残が増加に転じないと日経平均は上げにくい状況です。今週の小動きは解消売りを消化した動きの様ですが、3月SQに向け減少は続くか、増加に転ずるか。観察ポイントです。
裁定買い残の減少余地は小さくなっています。横ばいか増加に転ずるなら、株価は10日移動平均線を下値支持線に25日移動平均線を上回る動きに向かう可能性はあります。今後も10日移動平均線を維持できるかどうか、戻り基調を維持できるかどうかの判断ポイントです。
二段下げの戻りメドは25日移動平均線から75日移動平均線の2線間で形成されると見ていますが、急な円高や、悪材料などで25日移動平均線を上回れず10日移動平均線を下回る下げに転じた場合は、再下落と見ておく必要はあります。今の株価は為替連動型になっており、悪材料で円高、株安パターンに注意する状況でしょうか。
2月SQ週に15000円割れ、「610」評価損率-25%まで悪化したので、ある程度の売り物は出尽くしております。いったん売り物が出尽くした後は、短い期間でも戻り基調は続くことが多い。2月末で終わるか、3月SQに向け戻り基調は続くか観察ポイントです。
3月下旬は決算売りが出やすい時期であり、銀行が株価評価を上げるため、お化粧買いが入りやすい時期でもあります。3月SQ以降も株価が維持されるかどうかは、決算売りに押されるか、お化粧買いで押し上げられるかどうかです。これも10日移動平均線を上回っているかどうかで判断されます。
東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、1月末505銘柄(225種・58)→(2/12・SQ)82銘柄(225種・14)でボトムか。今週は(2/25)283銘柄(225種・31)と少し増加は続いています。数値的に陰の極まで売られた後、下げ止まりから戻している銘柄は増えています。来週も増加は続くか観察です。
個別株は、大幅に売られた後、10日移動平均線を上回り下げ止まる動きが出たもの。この下げ相場の中でも下げずに上昇基調を続けているもの。売られ過ぎた株、下げなかった株が銘柄選択条件になります。来週も10日移動平均線を上回る銘柄数は増加するか。観察するところです。
<NYダウ 日足チャート>
前週に25日移動平均線を上回り反発に転じました。10日移動平均線は上向きに転じ、25日移動平均線も上向きに転じました。この形は、しばらく25日移動平均線から75日移動平均線幅でボックスが続くパターンです。
75日移動平均線を上回れば上昇に転じ、25日移動平均線を下回れば再下落に転ずるパターンです。今後しばらくボックスを続ける中で上下どちらに放れるか観察するパターンと見てください。NYダウがボックスを続けそうなら、世界的にボックス相場の可能性あり。
月足チャートでは、2月は下ヒゲの長い陽線となりました。売られ過ぎから戻した動きです。月足で見る下値支持線は60ヶ月移動平均線(15000ドル)です。下値支持線を意識した戻りに見えますが、6ヶ月移動平均線が上値抵抗線です。まず日足チャートで、25日移動平均線を維持している間は大丈夫です。下回ったら注意です。
<ドル円 日足チャート>
ドル円チャートは、200日移動平均線は下向き、75日移動平均線は下向き、25日移動平均線は下向き、10日移動平均線を下回る円高基調を続けています。10日移動平均線を下回る間は円高基調は続きます。短期では10日移動平均線を上回らなければ円高は止まりません。
今週は10日移動平均線まで戻しました。G20を意識した動きでしょうか。来週以降、10日移動平均線を上回れば円安に戻す形となります。10日移動平均線を上回れなければ再度、円高に向かう形です。今週は111円まで円高は進みました。イギリスのEU離脱問題、中国経済不況などを理由に円が買われたと言うことです。
10日移動平均線を上回る事は円放れした事から、イギリスのEU離脱問題、経済不安は薄れたと言う見方になります。まず10日移動平均線を上回る円安基調に戻せるか。10日移動平均線を下回り続けるなら110円以下の円高に進むことも考えられます。引き続き、円高・下げ止まり・方向性を探る動きは続きます。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、2月は高安で-3000円以上下げ、前週は1000円以上戻しました。今週も300円近く値上がりしましたが、まだ2月も下ヒゲを伸ばす大陰線の状態は変わりなく、12月から3陰線の下降基調です。2月はどこまで戻せるか試されたところでした。
来週から3月相場入りします。チャート的には、6ヶ月移動平均線(18100円)は下向き、株価は6ヶ月移動平均線を下回る下降基調です。12月から続く3陰線は3月も続き4陰線となるのか。3月は切り返すか。下降相場は6ヶ月移動平均線を上回れない状態は、一時的に戻してみても60ヶ月移動平均線(13600円・下値支持線)に向け下げは続くと見ます。
<日経平均 裁定買い残動向 週足チャート>
今週の「507」裁定買い残は13億株まで減少しました。株価は16000円を挟んだ小幅ボックスで推移しました。裁定買い残が増加しないことも、株価の上値が重かった理由となります。それでも株価が下げずに反発した事は、下値に買いが入っていたと判断できます。
昨年9月は13億株でボトム形成しました。9月と比較すると減少余地は小さく、株価は下げにくいと見ることができます。15000円を割れた後、16000円前後のボックスでは13億株まで減少した事で、売り物はある程度消化されたと見ることができます。
前週は週間で1000円以上値上がりしました。株価の方向性を見る判断ポイントとして、日経平均の週間の上げ幅が+500円以上値上がりすると上昇転換と判断します。今週も週間で200円以上値上がりし、上昇転換中と見る動きです。3月SQまでリバウンドは続くか。
来週以降、週間で-500円以上下げたら再下降転換します。-500円以内では、前週の+1000円以上の上昇転換が続いています。来週以降、週間の上げ幅も観察ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
「610」評価損率(2/12)は-25%まで悪化しました。過去20年を見てもリーマン暴落を除けば、底値水準まで売られ過ぎたと判断できる数値です。前週は+500円以上値上がりし、今週も続伸した事から、前週(2/19)の数値は-17%まで改善しました。今週の上げを見れば来週発表の数値も改善していると見られます。
評価損の改善は、株価が値上がりしている事を意味します。数値が-10%から-5%の範囲まで改善してくると、短期的に戻り達成感は近づいている事を示します。-10%から-5%の範囲に向け改善は続くか。このあたりも観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートは、200日移動平均線は下向き、75日移動平均線は下向き、25日移動平均線は下向きの下降基調の状態です。前週に大幅安した後の戻りから10日移動平均線を上回り、25日移動平均線まで戻してきました。10日移動平均線を上回る状態は戻り基調は続いています。
来週も10日移動平均線を上回る状態は下げ止まりから戻り基調は続きます。25日移動平均線を上回ってくると反発に転じます。10日移動平均線を下回れば再下落に転じたと見て下さい。来週は25日移動平均線を上回れるか。10日移動平均線を下回ったら注意です。来週の観察ポイントです。
G20は良い結果となるか。中国はどう動く。世界の株式市場のリバウンドは続くか。ベネズエラはデフォルトか。円高は止まるか進むか。どう動く世界市場。
臨時コメントについて
相場が急変したり基調が変わるようなときには、その都度臨時コメントが掲載されます。
臨時コメントは株の達人ユーザーのみのサービスです。
↓ブログでは日経平均や先物、ミニ先物などの分析を掲載しております。ほぼ毎日更新!ぜひご覧ください。
本日の市況と個別株徹底解説
https://www.sevendata.co.jp/user_blog/