日経平均株価の動き・臨時版(2016年02月03日)

1月末、日銀サプライズ、マイナス金利を発表、為替一気に121円。株式市場はビックリし、急騰しました。月明け2月1日、日経平均は17900円まで戻しました。戻り方を観察すると戻り上値に重さを感じました。戻り弱ければ節分天井(3日~12日SQ)と見ていたが節分まで持たなかった。辛うじて10日移動平均線で下げ渋ったが、下回るのも日柄の問題に見えます。日銀サプライズは短期急騰したものの、反動売りも大きいか。

本日10日移動平均線で下げ渋ったので、切り返す可能性も少しは残した形となった。明日10日移動平均線を下回れば、次は昨年9月安値16900円を意識します。9月安値16900円を下回ると次は1月安値16000円を下回る動きに向かいます。早ければ2月中あるかもしれませんが、下げ幅が浅ければ、3月に持ち越されたと見ましょう。明日10日移動平均線を維持すれば17000円前後で下げ渋るか確認です。

チャート的には2段下げの途中であり、戻りは弱い状態です。日銀サプライズはイレギュラー反発を作った形だが、やはり下げ途中の戻りは弱い動きです。戻りが弱い事は、反対に売り圧力が強いと言うことです。心理的に17000円は維持するだろうと言う見方もあります。17000円を下回れば16900円を意識し、16900円前後で下げ渋る可能性もあります。下げ渋る事は下落は3月に持ち越されただけです。下回れば16000円を意識する動きとなります。

日銀サプライズ、マイナス金利は一気にドル円相場は121円台の円安となった。円安が続かなければ株高にならない相場です。円高に向かうと売られます。今日は119円台まで円高となり、1円動くと約350円動きますから、約2円円高に動いたので、一時700円近く売られました。円安に動けば株価は上がります。円高か円安か。今後の為替動向に注目です。

「507」裁定買い残は14億株まで減少しました。引き続き減少が続くなら、日経平均の戻りはアヤ戻しで終わると言うことです。本格的に増加に転ずるなら、日経平均は値上がりに転じます。引き続き、裁定買い残が増えなければ、日経平均は売られます。今後の裁定買い残動向に注目です。

日銀マイナス金利で、銀行株、生保株、損保株など総崩れしています。回避資金はREITに向かっています。2月末から3月は決算売りが出る時期です。今後も銀行株、生保株、損保株は売られ続ける心配有り。売られる間はREITに資金は向かいそうです。

3段下げが終わらない間は底入れしないと見ています。16000円を下回る2段下げからリバウンドはあっても、戻りは売られ、戻り高値が確定すれば3段下げに向かいます。2月の下げ幅が浅ければ、3月以降に下げ幅は大きくなると見てください。2月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート
日経平均 日足チャート

日銀マイナス金利の影響は大きい。円安は続くか。円高に逆戻りするか。NYダウの暴落は続くか。中国国慶節の間は乱高下するか。どう動く世界市場。

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