日経平均株価の動き(2016年03月18日)

前週、ECBドラギ総裁はマイナス金利拡大、金融緩和を発表。先物は夜間取引で大きく動きました。日経平均は週ザラ場-520円安まで下げていたが、ドラギ総裁の発表を受け、週末-76円安まで回復して引けました。今週はECBマイナス金利効果がいつまで続くか観察する週でした。為替は円安に動かず、1月末の日銀発表と同じく短期の上げで終わってしまった。17日FOMCの結果でドル売り円高に振れ週末売られました。また買い戻しが一巡し17000円台で伸び悩んだ事も、上げ止まり感ありで売られました。

あと残すは、3月末に向け、GPIFの運用成績を良く見せるため、いつからお化粧買いが入るかです。また17000円台に乗せて3月を引ける事はできるか。このあたりが、最後の買い材料だと見ていますが、お化粧買いで上げたところは売り場と見ましょう。4月入りしてから25日移動平均線を下回ると売り転換と見ましょう。

残す3月相場は配当落ち後か28日からラストスパート、お化粧買いを期待したい。少し円安に戻す動きも加われば株価も戻すでしょう。円安に戻す動きが弱ければ、株価の戻す力は弱いと言えます。25日移動平均線(16400円)をキープしている間は売りこまれる圧力も弱い状態です。

4月入りして、25日移動平均線を維持している状態は戻り状態をキープしていると判断できます。25日移動平均線をキープしているなら戻り相場は続いていると見る事はできます。25日移動平均線を下回り、週間で-500円以上下げたら下降転換と判断できます。三段下げに向かうパターンと判断できそうです。

東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、1月末505銘柄(225種・58)→(2/12・SQ)82銘柄(225種・14)でボトム。2月末272銘柄(225種・25)→前週(3/3)341銘柄(225種・36)→今週(3/17)477銘柄(225種・39)と少し増加してきました。まだ上回る銘柄数は少なく、弱い状態です。お化粧買いで、3月末に向け増えるか。3月終わって800銘柄以下は下降相場継続中であり下げの戻りと判断されます。

個別株の上昇基調銘柄は、新興市場、小型材料株、小型成長株など、一部の株は上昇基調を維持しています。1月以降の下げ相場の中でも上昇基調を維持してきた強い上昇銘柄が多くあります。上昇基調は下値支持線で下げ止まり、反発に転じたところは押し目です。全体的には3月末イッパイに処分と見ておいた方が安全です。

<NYダウ 日足チャート>

NYダウは、日足チャートでは75日から200日移動平均線(17100ドル)を上回ってきました。昨年11月から12月の高値は200日移動平均を上回った水準と同じところまで戻してきました。下降基調では上値抵抗線まで戻した動きです。ここからの上げ余地は小さそうです。

短期的には、10日移動平均線を上回る状態で200日移動平均線を上回っています。短期では10日移動平均線を下回り、200日移動平均線を下回れば高値形成から下げに転じたと判断できそうです。NYダウも3月いっぱいは200日移動平均線を上回るでしょうか。このあたり確認ポイントです。

月足チャートでは、3月は6ヶ月移動平均線まで戻してきました。3月は良く戻しました。後どのくらい上げるかと言うところでしょう。4月以降、6ヶ月移動平均線を上回れなければ戻り売りに転じます。まず日足チャートで、10日から200移動平均線を下回ったら売り場と見る動きです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

ドル円チャートは、200日移動平均線は下向き、75日移動平均線は下向き、25日移動平均線は下向きの円高基調です。ここにきて10日から25日移動平均線を下回る円高に転じました。3月末に向け2月の110円は意識しそうです。110円より円高に向かうと株価は売られます。

来週から3月末に向け、再度10日から25日移動平均線まで円安に戻せるか。10日から25日移動平均線を上回れなければ円高に逆戻りの動きです。3月末に向け円安に戻せば株高。10日から25日移動平均線を上回れなければ円高・株安となります。来週どちらに放れるか。3月末に向け観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、3月は17000円台に乗せたところから乱高下しています。円高も加わり売られています。3月末に向けお化粧買いで17000円台に乗せて引けることはできるか。ここから月末に向け、上値は売り場探しとみています。4月陰線で始まると売り転換で始まる形です。

4月以降、6ヶ月移動平均線(18000円)を上回れなければ下降基調の状態です。4月が陰線で始まるようなら再下落転換の可能性は高くなります。まず3月末に向けお化粧買いで17000円台で上値形成すると見ていますが、どこまで戻して引けるか。観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 裁定買い残動向 週足チャート>

3月の「507」裁定買い残は13億株まで減少した後、今週は15億株まで少し増加してきました。株価の戻りに裁定買い残は少し増加しました。3月末に向けたお化粧買いから増加が続くなら株価は戻しそうです。減少に転じたら売り転換と判断します。

増加と言ってもパンチ力は弱い感じです。3月末に向けお化粧買いで増加を期待したい。3月末に向け、どの程度まで増加するか。数量を見ることで買いの力が強いか、弱いか分かります。いまの増加では弱いと言えます。このあたり3月末に向けた観察ポイントです。

2月3週に週間で1000円以上値上がりしてから3週続伸しました。週間で500円以上、値上がりすると上昇転換と判断します。逆に-500円以上下落すると下降転換と判断します。2月に1000円以上値上がりしてから大きく下げてません。今週も-211円安です。引き続き、値上がり基調は続いていると判断できます。週間で-500円以上下げたら下降転換と判断します。来週以降、週間の上げ幅も観察ポイントです。

日経平均 裁定買い残動向 週足チャート

<日経平均 評価損率 週足チャート>

「610」評価損率は、-25%(2/12)でボトム形成してから改善傾向が続いています。前週発表(3/4)の数値は-12%まで改善しました。株価は17000円台に戻した事から評価損率は-11%まで改善しました。3月末に向け、評価損率の数値が-10%から-5%の範囲に改善したら高値ゾーンの売り場と見てください。3月末に向け-10%から-5%の範囲に戻したら高値ゾーンと見てください。

来週から3月末に向け、評価損率の数値を見ることで、株価の水準が高くなっているか、低い状態なのか掴むことができます。-10%から-5%の数値に改善したら高値ゾーンの売り場接近です。戻したところは売り場と見る数値です。引き続き、3月末に向け観察ポイントです。

日経平均 評価損率 週足チャート

<日経平均 日足チャート>

前週は週間ザラ場で-500円下げた後、ECBドラギ総裁発言から株価は-76円安まで戻して引けました。今週はドラギ発言+SQ明け週でした。ドラギ効果が試される週であったが、1月末日銀発言に似て短期の戻りで終わってしまったが、3月SQ値は16586円は維持しました。来週は3月末に向けたお化粧買いを材料とする動きが出るか。出るなら17000円台に戻すか。このあたりが観察ポイントです。

日足チャートは、200日移動平均線は下向き、75日移動平均線は下向きの下降基調です。株価は25日移動平均線を上回り、75日移動平均線に向け戻しましたが、今週は売られ10日移動平均線を下回りました。上げ止まりの動きです。3月末に向け上げるには、まず10日移動平均線(16900円)を上回らないと戻り売りに転じてしまいます。このあたりも観察ポイントです。

25日騰落レシオは129ポイントまで高くなりました。市場の繁閑度を見る指標で、株価に先行して高くなる性質の指標です。5日~20日先行するようになりましたが、125ポイント以上は高値ゾーンと見ます。株価水準は高値ゾーンに入っていると言えます。残す3月末に向け、どこまで戻せるか。先行した25日騰落レシオの数値が下がってきたら高値注意です。来週から3月末に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

選挙対策のため新党名は民進党か。自分で言えない消費増税中止は外人に言わせる。米国大統領選トランプ氏強し。EUの金無し金融政策で分かる。いつまで隠せる中国不良債権。NYダウの上昇はいつまで続く。どう動く世界市場。

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