3月末にGPIFの評価益、金融機関の持ち株評価を少し良くしておきたいというのが、お化粧買いです。3月は残すところ1週間を切りました。思ったより17000円台は重い感じがしましたが、3月末に向けたお化粧買いの目標は幾らか?17000円台に乗せて引けるか。届かないか。来週はどっちでも、お化粧買いは売り場と見ています。
チャート的に、2月14865円から約16%リバウンドして17291円(3/14)まで戻しました。二段下げのリバウンド局面は、25日移動平均線から75日移動平均線の2線間に戻しました。強く戻ったとしても75日移動平均線(17400円)前後までと見ています。来週は25日移動平均線から75日移動平均線の2線間で推移している状態は売り場と見ています。
25日移動平均線(16650円)を維持していれば戻り相場を維持していると判断できますが、お化粧買いが終わった後、4月入りしてから25日移動平均線を下回ると三段下げに向かうと見ています。25日移動平均線を下回り三段下げに向かった場合、5月か6ヶ月に向け、月足チャートで見る60ヶ月移動平均線(5年平均・13700円)が当面の下値支持線と見ていますが、このあたりまで売られる心配ありと見ています。
逆に25日移動平均線はキープし、75日移動平均線を上回ると上昇に転じます。その時は2月14800円を安値とした戻り相場が続いていると判断されます。この場合、25日移動平均線を上回る状態は戻り相場は持続しています。やはり25日移動平均線を下回らなければ売り転換したとは見ません。このあたり4月入りの確認ポイントです。
東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、1月末505銘柄(225種・58)→(2/12・SQ)82銘柄(225種・14)でボトム。2月末272銘柄(225種・25)→3月1週341銘柄(225種・36)→前週(3/17)477銘柄(225種・39)→今週(3/24)546銘柄(225種39)と増加は続いていますが、3月末で800銘柄以下なら下降相場の状態を脱してないと判断されます。
3月末に向けたお化粧買いで、3月末にどの程度まで増えるか。3月末で800銘柄以上に増加したら上昇転換に近づいたと判断できますが、800銘柄以下は下降相場の状態です。4月に入っても800銘柄以下は下降相場継続中と判断されます。
個別株は、2月12日14800円から戻しています。売られ過ぎた状態から約1ヶ月半戻したので、短期の戻りとしては一巡感あり。さらに値上がりを続ける株は強い上昇基調、好業績割安株、小型好業績株などと分かれます。高値であれば安全のため3月末までに手仕舞うのも良いと思います。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは、日足チャートでは75日から200日移動平均線(17100ドル)を上回ってきました。昨年11月から12月の高値は200日移動平均線を上回る上値抵抗線まで戻してきたところで伸び悩んでいます。下降基調では上値抵抗線まで戻したので戻り達成感がある水準です。これ以上は売られやすい水準と見えます。引き続き、ここからの上げ余地は小さそうです。
短期的には200日移動平均線を上回る状態で10日移動平均線を上回っていますが、10日移動平均線を下回りると上値伸び悩みから上げ止まりした形です。200日移動平均線を下回れば高値形成から下げに転換したと判断できそうです。NYダウは4月以降、200日移動平均線を下回ると下降転換します。このあたりが確認ポイントです。
月足チャートでは、3月は6ヶ月移動平均線(17200ドル)を上回るまで戻してきましたが、6ヶ月移動平均線を上回ってから伸び悩んでます。4月以降も6ヶ月移動平均線を上回る状態を維持できるかどうか。まず日足チャートで、10日から200日移動平均線を下回ったら売り場と見る動きです。
<ドル円 日足チャート>
ドル円チャートは、200日移動平均線は下向き、75日移動平均線は下向き、25日移動平均線は下向きの円高基調です。前週は10日から25日移動平均線を下放れし、110円台まで円高となりました。今週は25日移動平均線を上回るまで戻し、112円台です。3月末に向け、もう少しの円安に戻せるか。再度110円を意識するか。このあたりが、円安株高に戻すか、売られるかの判断ポイントです。
3月末に向け、為替レートは幾らか?3月決算を決める為替レートと言えます。再度10日から25日移動平均線を上回る円安に戻せるか。10日から25日移動平均線を下回ると円高に逆戻りします。3月末に向け円安+お化粧買いなら株高。10日から25日移動平均線を上回る状態なら株高へ。3月末の為替は幾らか?観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
3月も残すところ1週間を切りました。月足チャートでは、3月末、お化粧買い+円安で17000円台に乗せて引けることはできるか。来週は期日的に17000円に乗せても、乗せなくても売り場探しと見ましょう。4月に入り6ヶ月移動平均線を上回る値上がりが続くなら上昇に戻す可能性はあります。
6ヶ月移動平均線を上回れず、陰線に転じたら売り転換で始まる形です。4月以降、6ヶ月移動平均線(18000円)を上回れなければ下降基調は続くでしょう。陽線を維持し、6ヶ月移動平均線に接近する値上がりなら上昇期待は残ります。陰線で始まれば再下落転換の可能性は高くなります。まず3月末に向け、お化粧買いで17000円台に乗せられるか。観察ポイントです。
<日経平均 裁定買い残動向 週足チャート>
今週の「507」裁定買い残は15億株台に乗せて小幅増加しました。小幅増では、相場を押し上げる効果は薄かったと言えます。来週3月末に向け買いが入り増加するか。あまり期待できないか。3月末に向けたお化粧買いより4月以降の増減が気になります。減少に転じたら下降転換する。増加が続くなら株価の戻りは続くと見ます。
2月3週に週間で1000円以上値上がりしてから、まだ週間で-500円以上値下がりした週はありません。週間で+500円以上値上がりすると上昇転換。-500円以上下落すると下降転換と判断します。3月は値上がりした月ですが、4月に入ってから週間で-500円以上値下がりしたら下降転換と見てください。三段下げに向かう動きと見ることができます。
今週も13週移動平均線で上げ渋りました。3月もこのあたりが高値圏か?17000円台に戻せるか。13週移動平均線を陽線で上回れなければ戻り売り場と言えます。4月入りしても週間の上げ幅は判断ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
「610」評価損率(2/12)-25%でボトム形成してから改善傾向は続き、数値は-11%(3/11)→10%(3/18)まで改善しました。前週は株価が17000円台で伸び悩み16500円くらいまで売られた事も、今週発表の評価損率(3/18)は-10%と少しの改善でした。評価損率の数値が-10%から-5%の範囲は高値ゾーンの売り場と見る数値です。
評価損率では売り場射程圏内に入ったと言えます。3月末から4月入りしても-10%から-5%の範囲は高値ゾーンと警戒して見てください。来週は3月末から4月入りします。-10%から-5%の数値に改善したら高値ゾーンの売り場です。引き続き、3月末から4月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
3月入りしてから、25日移動平均線を上回って推移しています。上値は17000円台に乗せると売られてきました。上値は75日移動平均線(上値抵抗線)を意識する動きです。75日移動平均線(17370円)を上回れなければ上昇相場に転換しません。25日移動平均線(16650円)を上回る状態ではボックス相場です。来週3月末に向けたお化粧買いが入っても、75日移動平均線を上回りにくいと見ています。また上回ったら売り場と見ます。
25日移動平均線(16650円)を維持している間はボックス相場ですが、25日移動平均線を下回ると売り転換します。来週以降、25日移動平均線は維持できるか。75日移動平均線(17370円)を突破できるか。引き続き4月相場の判断ポイントです。
前週に25日騰落レシオは129ポイントまで高くなりました。今週は116ポイントまで下がってきました。昨年11月から12月の高値形成と同じパターンです。25日騰落レシオの先行現象が出ていると言えます。市場の繁閑度を見る指標で、株価より先に高くなり、先に安くなる性質の指標です。5日~20日先行するようになりましたが、125ポイントを付けたので高値ゾーンと言えます。
25日騰落レシオが10日平均線を下回ると売り場接近です。この高い数値の状態から、株価が25日移動平均線を下回ったら売り転換と見て下さい。上昇維持か、下降転換か。3月末に向けた観察ポイントです。
EUテロ続く。米国大統領選挙はトランプ氏が言いたい放題で票アップ。さらにマイナス金利はあるか。NYダウの上昇はいつまで続く。どう動く世界市場。
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