3月相場は終わりました。終盤お化粧買いで、何とか17000円を維持した感じがしました。今日の4月相場入りから一気に売られました。今日の下落を見れば、3月末まで買い支えた事がよくわかります。来週から本格的な4月相場となりますが、今日売り転換したばかりであり、さらに下落は続き、下げ幅は拡大すると見ています。
2017年3月業績予想が出るまで買えない相場展開となります。25日移動平均線(16800円)を下回った事で、本日、売り転換しました。また週間で500円以上(-838円)下落したので、相場は下降転換したと見ています。三段下げの始まりと見る下げ幅です。引き続き、4月から5月に向け、下げ相場は続くと見ています。
4月から5月に向けて下げた場合、60ヶ月移動平均線(13800円)前後を下値支持線と見ています。またリーマン暴落時、PBR1倍前後で下げ止まりました。現在のPBRは1.5倍です。5000円前後の下げ余地があると見ることができます。60ヶ月移動平均線(13800円)からPBR1倍(12000円)あたりを下値メドと見ています。
2012年後半に自民党政権はアベノミクス経済対策で経済浮上、株価上昇に成功した。昨年央から中国経済の鈍化により、国内GDP伸び率はマイナスに転じました。企業の業績予想は軒並み下方修正に転じました。また資源価格の暴落で商社も赤字転落しました。株価下落を見れば、2017年業績予想の下方修正を先取りしていると言えます。株価下げ止まりは中国経済の回復待ちとなるのか?
国内景気が鈍化した事で、追加の経済対策の話が持ち上がっているが、アベノミクスでも鈍化したし、マイナス金利にしても円高は止まらない。あとどんな手を残していると言うのか?期待できる株価対策は残っているのか?コンクリートから人へ。コンクリ補正予算で効果は期待できるのか?「山高ければ谷深し」の格言の如く、株価の調整を待つしかないか。
3月後半17000円前後を維持してたが、東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は477銘柄と少なかった。1月末505銘柄(225種・58)→(2/12・SQ)82銘柄(225種・14)→2月末272銘柄(225種・25)→3月1週341銘柄(225種・36)→(3/17)477銘柄(225種・39)→前週(3/24)546銘柄(225種39)→3月末(3/31)477銘柄(225種32)まで減りました。弱い状態で維持していた事が分かります。
この状態から4月相場入りして一気に崩れたのも、ムリして維持していたからと言うことが分かります。4月入りして800銘柄以上に増加したら上昇転換の可能性はありますが、800銘柄以下のままなら下降相場は続くと見ることができます。4月に入り500銘柄以下に減少したので下降相場は悪化したと判断されます。
個別株は、日経平均が下がる局面では、主力株は連動して下げます。日経平均の下げ止まりが確認できるまで買いは見送りとなります。主力株もチャート的に25日移動平均線を下回る株が増えました。下降転換した事が分かります。25日移動平均線を下回った株は売り転換したと見ましょう。
主力株が下げ続ける間は、一部の新興市場、小型好業績株が買われます。引き続き、4月も新興市場、小型好業績など上昇基調の株は残ると見ています。また空売り戦法のタイミングを狙うかです。中期では底入れ待ちになります。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは、200日移動平均線(17100ドル)を上回ってからも上昇が続いています。200日移動平均を下回らなければ上昇基調に転じます。昨年11月以降、上値抵抗線と見ていた水準ですが、下げなければ上昇に転ずる可能性も出てきました。200日移動平均線を上回る水準で、25日移動平均線を上回る状態を持続なら上昇持続します。
今後は200日移動平均線を上回る状態で25日移動平均線を下回ると売り転換します。25日移動平均線を下回らなければ上昇は続きます。また200日移動平均線を下回らなければ上昇は持続となります。下回れば高値形成から売り転換と判断されます。NYダウは4月相場は200日移動平均線を維持できるか。このあたりが確認ポイントです。
月足チャートでは、3月は6ヶ月移動平均線(17200ドル)を上回るまで戻してきました。4月も6ヶ月移動平均線を上回るなら上昇転換となります。4月以降も6ヶ月移動平均線を上回る状態を維持できるか。まず日足チャートで、10日から200移動平均線を下回ったら売り場と見る動きです。
<ドル円 日足チャート>
ドル円チャートは、200日移動平均線は下向き、75日移動平均線は下向き、25日移動平均線は下向き円高基調です。前週は25日移動平均線を上回るまで戻しましたが、今週また25日移動平均線を下回る円高に転じました。4月入りしても25日移動平均線を上回れなければ円高は続きます。
4月入りから少しの円安に戻せるか。逆に110円を意識する円高に向かうか。このあたりが、円安株高に戻すか、売られるかの判断ポイントです。25日移動平均線を上回る状態なら株高に戻すが、円高なら株価は売られます。4月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
3月は+732円高で引けました。週末4月入りから、いきなり-500円以上(-838円)の下落で始まりました。月足チャートでは、3月は6ヶ月移動平均線を下回る下降相場の状態で引けました。4月も6ヶ月移動平均線を下回るなら下降相場は三段下げに向かう可能性は強まります。6ヶ月移動平均線を上回れば上昇転換の可能性は残ります。
特に目立った材料などなければ、引き続き、6ヶ月移動平均線を下回る下降相場は三段下げに向かうと見ています。東証1部では6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は477銘柄しかありません。800銘柄以上に増加しなければ上昇転換しません。引き続き、800銘柄以下は下降相場と見て下さい。
<日経平均 裁定買い残動向 週足チャート>
今週の「507」裁定買い残は16億株まで小幅増加しました。3月初めから3億株増加したことになります。4月入りし、株価下落に転じたことから、裁定買い残は減少に転ずると見ていますが、増加を維持するなら、日経平均は大きく下げにくいと見ることができます。引き続き、増加持続か、減少転換か、株価の動きは裁定買い残動向で見ることができます。
2月3週に週間で1000円以上値上がりしてから上昇の流れは続きました。今週は週間で-500円以上値下がりしたので下降転換しました。引き続き、4月入りしてから週間で500円以上値上がりしなければ下降相場は続くと判断されます。
週足チャートでは、13週移動平均線を上回れず上げ渋っていました。4月入りから一気に13週移動平均線を下回り下降転換しました。13週移動平均線を下回った事で、再度上回らなければ上昇転換しません。4月相場は戻せるか。下回る下降相場のままか。4月相場の判断ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
「610」評価損率(2/12)-25%でボトム形成してから3月末まで改善傾向は続きました。2月末-16%→-10%(3/18)まで改善しました。-10%から-5%の範囲まで戻した事で、戻り高値ゾーンまで戻したと判断されます。
今週は3月決算が終わり、4月相場入りから一気に下落に転じた動きを見ても、株価は戻り達成感がありました。来週以降、評価損率から見る底値ゾーンは-15%から-25%まで悪化しないと下げ止まりゾーンと言えません。引き続き、4月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
今週で3月相場は終わり、4月相場入りしました。3月末までは、お化粧買いで辛うじて25日移動平均線を維持し、17000円前後を推移してきました。4月1日から一気に売られ、25日移動平均線を下回り下降転換しました。今後は、10日から25日移動平均線を下回る状態は下降相場は続くと見ます。三段下げに向かう動きと言えそうです。
25日騰落レシオは(3/18)129ポイントまで高くなりました。それ以降、下向きに転じました。今週の株価下落を見ても、5日~20日先行して高値圏を示していた事がわかります。4月1日の25日騰落レシオは104ポイントと高く、大きく下げ余地を残していると言えます。
2月のボトムは、25日騰落レシオが55ポイント前後まで下げた水準です。まだ104ポイントと高い水準では下げ余地を残し、また60ポイント以下に下げなければボトムゾーンと言えません。25日騰落レシオの数値が60ポイント以下に下がるまで買い場は見送りと言えます。下降相場持続か、上昇転換待ちか。4月の観察ポイントです。
台湾の政党(民進党)かと思ったら日本の民進党だった。米国大統領選トランプ氏強し。NYダウ上昇続く。さらにマイナス金利はあるか。NYダウの上昇はいつまで続く。どう動く世界市場。
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