5月GWを前に2017年3月期業績予想が出始めました。増収増益予想は少なく、減収減益または横ばい予想が多く見られます。GW明けから集中する発表も増収増益予想より、減収減益または横ばい予想が多いのでしょうか。昨年6月20950円をピークに売られました。業績予想を先取りして売られた事が分かります。
前週に17600円まで戻した動きは、日銀の追加緩和策を期待し、先買いされました。また2017年3月期業績予想は、思ったほど悪く無いと言う考え方から戻した事になります。本日4月最終日です。午前中は日銀の追加緩和策を期待し、17500円台まで値上がりしていました。正午に日銀は現状維持と発表した。市場は失望し、先物は一気に高値から-1000円暴落(16520円・引け16500円)しました。
GW明けから集中する2017年3月期業績予想は、今まで発表した企業群と同じく、増収増益予想は少なく、減収減益または横ばい予想が多いのであれば、株価の上がる理由はなく、日銀に期待するか、また伊勢志摩サミットを控えて下げさせたくないと言う理由に頼るかです。予想より業績予想が良ければ買われる理由になります。このあたりGW明けの観察ポイントです。
前週は、日銀金融緩和の噂が出て、日経平均は2週続伸17600円まで戻しました。今週の日銀会合で、噂通りマイナス金利貸し出し、ETFの買い入れ増額の発表は無く、現状維持の発表であったから株価は失望売りされました。噂で買われ、吊り上げられた株価は材料は出尽くし、中間反騰で終わったと判断されます。
5月連休明け、すぐSQになりますから一時的に売られる可能性は高そうです。その後は5月下旬に伊勢志摩サミットを控えてますから、大きくは下げにくいでしょう。売られたら戻す可能性あり。16000円から17000円のボックスで推移する可能性は残ります。失望売りの可能性もあり。複雑と言えます。
サミットが終わると、次は6月SQですから、5月末から6月SQに向け売られる可能性があります。2017年3月業績予想が出揃った後、6月SQ以降、株価が下げると、徐々に底値圏に向かうと見ています。株価は業績に先行して動く性質があります。秋の中間決算を、いつ頃から先取りするか。2017年業績発表が出揃った後、6月以降の観察ポイントです。
本日(28日)、日銀の現状維持の発表から、為替は111円→109円まで数分間に2円円高になりました。為替相場から見ますと、ドル円相場1円=約300円動いてきました。2015年・20952円の高値から-16円以上円高です。為替16円×300円=4800円幅です。高値20950円-4800円=約16150円になります。今週の17500円は+1000円以上割高の水準でした。日銀政策の期待値で1000円割高だったと言えます。
今日は一気に16600円台まで売られました。為替から見た割高分は下落したと言えますが、まだ為替から見ますと500円割高と言えます。5月GW明けの為替水準によりますが、何れ16000円へと為替水準に収斂するか。今後の業績予想に収斂するか。今後の観察ポイントです。
5月GW明け、2017年3月業績予想は出揃いますが、昨年より約16円も円高水準で、どのくらいの業績予想が出るのでしょうか。主力企業で減収減益予想が増えるなら売られる心配はあります。今後の為替動向に業績は左右されます。伊勢志摩サミット後の為替動向に注目です。
本日、上昇基調維持ラインと見ていた30年平均線(16900円)を下回りました。5月に30年平均線を上回るなら上昇維持ラインは維持していると判断出来ますが、30年平均線(16900円)を上回れなければ下げ相場に向かっていると判断されます。2017年業績予想が出揃って、伊勢志摩サミットが終わった後、30年平均線を下回ったままか、上回れるか。上昇相場に向かうか、下降相場に向かっているか。相場判断の観察ポイントです。
今週、東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は前週より減少し、(4/27)598銘柄(225種90)まで減ったが、本日の下落で4月末の数値は増加するでしょう。前週が戻り高値になるか、上昇に向かうのか。を判断するところであったが、本日の下落で戻り高値が確定したと思われます。
東証1部で800銘柄以上に増加しなければ上昇基調に転換しません。まだ600銘柄以下と弱い状態です。本日の下落で減少した事を見れば、5月も下降基調と考えられます。今後800銘柄以上に増加しなければ上昇相場に戻しません。この点も相場の観察ポイントです。
個別株は、新興市場の好業績株、上昇相場を維持している株など、2017年業績予想の発表を先取りして上げている株も一部にあると考えます。好業績を発表したところが高値になる事は良くあることです。好業績が発表されても、株価が高くなっていたら材料出尽くしと見た方が安全です。いま上昇基調を続けて上げている株より、2017年業績予想が良く、株価位置の低い株、新しい好業績株を探しましょう。
<NYダウ 日足チャート>
米大統領選トランプ氏の優勢続く。中国主席、ロシア大統領などカリスマ性を見ると、米国民がカリスマ性のある強い大統領を熱望している事が伝わります。大統領選を控え、株価は下げにくいか?18000ドルを付けた後、伸び悩んでいますが、月足では6ヶ月移動平均線を上回り、上昇基調をキープしています。4月は上昇基調に転換して引けそうです。5月も6ヶ月移動平均線を上回って始まれば上昇基調です。
日足チャートでは、75日移動平均線は上向きに転じました。5月中に200日移動平均線とGクロス、上回れば上昇基調になります。現在の25日移動平均線を上回る状態は上昇相場は続きます。月足で6ヶ月移動平均線を上回る状態では下げたら押し目形成です。5月GW過ぎに向け維持できるか観察です。
<ドル円 日足チャート>
前週は日銀の金融緩和期待、マイナス金利融資など、ドル円相場は111円台まで円安に先買いされました。今週の日銀会合の発表で失望売りされ、108円台まで円高に動きました。今後は110円前後まで戻すか。伊勢志摩サミットが終わるまで小動きか。もう一度107円を見そうな動きです。為替を円安に動かし、株価を上げてきた手法は難しくなった。今後の為替どう動くか。
チャート的には200日移動平均線は下向き、75日移動平均線は下向き、25日移動平均線を上回ってきました。25日移動平均線を上回ってきたので円安に動きつつある状態でしたが、本日25日移動平均線を下回る円高に転じました。5月GW過ぎ、25日移動平均線まで戻せるか。25日移動平均線を下回る円高は進むか。観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
前週は6ヶ月移動平均線(17700円)まで戻しました。今週末は4月最後であり、6ヶ月移動平均線を上回るか期待されるところであった。日銀の現状維持の発表から失望売りされ、前月比でマイナスに転じて引けました。上値は重かった。4月末に30年平均線を下回った事は、下降相場で引けた事を意味します。5月相場は30年平均線(16900円)を上回っていれば上昇維持は出来ている。30年平均線(16900円)を上回れなければ警戒しなければなりません。
4月は6ヶ月移動平均線(17700円)を上回れず引けたので、戻り売りに転じたと判断されます。戻り売りに転じたので、5月は30年平均線(16900円)を維持できていれば上昇維持している、下回ったままなら戻り売りは強まる可能性ありと判断されます。戻り売りなら、もう一度、2月安値14800円を意識する相場になります。伊勢志摩サミットが終わるまではボックス相場の可能性あり。微妙なところ。5月の観察ポイントです。
<東証マザース指数 週足チャート>
前週に「107」東証マザース指数は高値更新しました。今週は売られた。業績発表が出るまで東証1部市場は見送りから、資金が新興市場・マザースに流れた事がわかります。まだ26週カイリ率は高く、ピークを付けた可能性もありです。まだ26週カイリ率は26%と高く、高値警戒ゾーンに見えます。ここから売られる可能性あり、上げ余地より高値警戒と見て下さい。マザーズ指数が下げ始めると、新興市場の個別株も売られる可能性は高くなります。5月の観察ポイントです。
2013年5月も業績発表前にピークを付けた形です。いまも業績発表前にピーク感があります。5月相場は売られる心配があります。このあたり注意して確認してください。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
「610」評価損率(4/8)-14%→(4/15)-10%→今週発表(4/22)-8%まで改善しました。-10%から-5%範囲の高値ゾーンまで戻した数値です。今週の下落を考えれば高値ゾーンであった事が分かります。今日の下げを見ますと5月SQに向け売られる心配は残ります。伊勢志摩サミットを控え、5月SQ後は戻す可能性があります。-10%から-5%の範囲で推移が続くなら高値ゾーンと見て下さい。売られやすいゾーンと見ることが出来ます。
前週は前週比で+700円以上、値上がりました。今週は-800円安とイッテコイとなりました。週間で-500円以上下げたので、下降転換して4月を終えたと判断できます。まだ13週移動平均線を上回っていますので、下回ればハッキリ下降転換です。5月+500円以上、上げなければ下降相場は続きます。5月に+500円以上上げたら上昇転換と判断します。5月相場の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
前週に75日移動平均線を上回りました。本日大幅に売られましたが、75日移動平均線で止まっています。5月に75日移動平均線を下回らなければ底入れに向かう動きは残っていると見ますが、本日-500円以上下落し、週間で-900円以上下落しました。75日移動平均線で引けてますが、5月GW明け後も75日移動平均線をキープ出来るか観察するところです。
日足標準条件NO9・18.22RCIでは、18日RCIは80ポイント以上に高くなり、株価の上げ余地は小さくなり高値ゾーンの水準である事を意味してました。本日の下落を見ても分かります。5月GW明けは、18日RCIは80ポイント以上高くなっており、高値ゾーンの水準から始まります。上げ余地は小さく、売られたら下げ余地は大きいと見る水準です。75日移動平均線をキープできるか。下回ると下降転換ですから下げ幅は大きくなります。5月の基調観察のポイントです。
次トランプ氏強し、株価も強い。日銀の失望売りも外国人の手の内か。5月SQ後は伊勢志摩サミット買い支えあるか。どう動く世界市場。
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