6月の英国のEU離脱選挙結果で、株価は2月安値を更新しました。前週は売られ過ぎの反動のリバウンドから週間で+700円以上戻しました。週間で+500円以上値上がりしたので反転するか確認する週であったが、今週は売られ過ぎのリバウンドと判断され再度売られ、週間で-576円安となり、ほぼイッテコイとなりました。
今週は7月SQ週でした。SQ値は15331円(概算)でした。SQ値を大きく下回って引けたことから、来週も下落で始まる可能性が高まりました。ここ3週間の相場の動きを見ても、しばらく悪化することはあっても反発に転ずる事は難しそうに見えます。今年も半年過ぎたことで、世界的に業績発表の時期に入りますし、7月下旬から日本も四半期決算の発表を控えています。
100円まで進んだ為替を見ても、円高メリットなど、業績が良くなる株は買われる可能性はあるものの、為替見込みを下方修正する企業は多いことでしょう。円高水準を見ても、輸出関連などは下方修正する可能性が高いことが分かります。
下落は7月からと見ていましたが、6月予想外の英国EU離脱となり、日経平均は暴落に発展しました。6月大幅下落から2月安値を下回り安値更新した事で、7月の下落幅は6月ほど大幅にならないと見ていますが上値は重いでしょう。6月安値を下回って来た場合、8月から9月に向け暴落する可能性は高くなったと見ています。
週明け少なからず、参院選挙結果の影響は株式市場に出ると思います。7月SQ値を下回って引けたことから、下落で始まりそうです。値上がりか、下落か。織り込み済み変わらずか。大きく下げた後ですが、結果次第では売られる心配ありです。値上がりしても上値は重いと思います。大幅に売られたならリバウンドはあると思います。
日足チャートは、200日移動平均線下向き、75日移動平均線下向き、25日移動平均線下向き、10日移動平均線と4本の移動平均線は下向きで、株価は10日移動平均線を下回る強い下降基調の状態です。今週の戻りも10日移動平均線までと弱く、今後戻したとしても10日移動平均線から25日移動平均線が戻りメドになりそうです。
東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、3月末477(225種32)銘柄→4月末482銘柄(225種49)→5月末881銘柄(225種101)→6月末451銘柄(225種44)→今週7月(6)493銘柄(225種45)とほぼ横ばいです。7月入りしても下げ止まり感はありません。再度6月安値割れする可能性は続きます。
今週のドル円相場は、102円→100円と円安に動きにくく円高へと戻しています。為替に左右される相場であり、今後も円高で推移するなら株価は戻りにくく、売られやすい相場は続くと見ます。いつまで円高は続く?幾らまで円高は進む?為替に左右される相場では、為替動向から株価の底値時期を探る動きです。
円高メリット株、新興市場の好業績株、小型好業績、材料株を除き、7月中は戻ったところは売り場と見ています。さらに円高が進んだ場合、円高ピーク感が強まれば、円高メリット株は売り場になる可能性はあります。値動きが荒い中では個別株の動きも荒くなります。
個別株は、乱高下激しく見送り感が強い。上昇基調を維持している株を持続するのは可能だが、新規買いは難しい局面と言えそうです。7月下旬に四半期決算の発表を控えている事も見送り感を強くしています。買い銘柄より売り銘柄のウエイトが高い。9月くらいまでこの様な状況は続くと見ています。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは18000ドル目前で上値は重く上げ止まりしています。18000ドル以上は意識している動きです。しばらく高値ボックス相場は続くのか。200日移動平均線は上向きで、25日から75日移動平均線を上回っているので上昇状態はキープしています。
月足チャートでは、7月も6ヶ月移動平均線(17500ドル)を上回る上昇基調を維持した状態で始まりました。引き続き、6ヶ月移動平均線(17500ドル)を上回る状態は上昇基調を維持します。大統領選の年は下がりにくいか。6ヶ月移動平均線キープを上回る状態を維持するか。
日足チャートでは、25日から75日移動平均線を上回り再上昇に戻したところ、今週は上値は伸び悩んでます。25日移動平均線を上回る上昇基調を維持できるか、高値ボックスか。上昇基調か、高値ボックスか。大統領選と絡んで、しばらく観察するところでしょう。
<ドル円 日足チャート>
ドル円相場は円高基調を強めています。英国EU離脱をキッカケに100円突破を見せました。円高基調は強まっている。90円台に突入するのも日柄待ちに見えます。日足チャートは、200日移動平均線下向き、75日移動平均線下向き、25日移動平均線下向き、10日移動平均線下向きの円高基調を強めています。10日移動平均線を下回る状態は、円高に向かっている100円突破か。来週も10日移動平均線を下回る状態は円高は続きます。
6月の株価暴落、99円の円高を見ても、株価は為替連動型です。円安に転じない事には株価は上がりません。1円で株価は250~300円動きます。今週は約2円動き1円円高になりました。株価は高安で約600円動き、前週比-500円安です。ほぼ為替に連動しています。
来週も円安に戻せなければ株価は上がりません。来週も10日移動平均線(102円)まで戻して頭打ちか。引き続き10日移動平均線(102円)を上回れるかどうか。下回るなら円高続く。8月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
6月は前月比-1659円安。7月(8)前月比-469円安です。6月の大幅下落後、リバウンドは弱い状態です。引き続き、6ヶ月移動平均線(16200円)を下回る状態は下降相場は続きます。もう少しで60ヶ月移動平均線(5年平均・14200円)に届きそうです。次は10年平均線(13200円)が下値支持線です。
2007年から2008年のリーマン暴落時と比較すると、6月に2月安値を下回った事で、早ければ7月後半、遅ければ8月入りから、下げ幅拡大する暴落局面に突入する可能性は高まった様に見えます。7月の戻りは弱く底割れは近づいている。7月後半から8月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
前週は「610」評価損率(6/24)値は-18%と思ったほど悪化していなかった。今週発表の評価損率は-15%と改善しました。7月入りから下げたので、来週発表の評価損率は-20%以上悪化するか。-20%以下に悪化すると、いったん戻りやすい水準と見ます。
また8月から9月に向け、リーマン暴落なみに悪化した場合、-30%以下の水準まで悪化する可能性はあります。2008年のリーマン暴落の時は-39%まで悪化しました。売られれば短期的にボトムゾーンとなります。来週もどの程度まで戻せるか。下降転換した後は戻りは弱い。引き続き7月の観察ポイントです。
<東証マザース指数 日足チャート>
前週「107」東証マザース指数は、75日移動平均線を上回れず戻り売りに転じました。来週200日移動平均線を下回る様なら相場は崩れたと見ましょう。残すは個別株のみです。7月19日火曜日からマザーズ先物が上場します。いまの状態なら売りから始まりそうです。
来週は25日から75日移動平均線を上回れるかどうか。25日から75日移動平均線を上回れないと戻り売られます。200日移動平均線を下回ると下降相場に転じます。19日先物上場を控えて、上下どちらに放れるか観察です。
<日経平均 日足チャート>
6月の大幅下落の後、10日移動平均線まで戻したが、上回れず戻り売りに転じました。10日移動平均線で戻り売りに転ずる動きは一番弱い戻りと言えます。このまま10日移動平均線を上値抵抗線に上回れなければ6月安値を下回るのも日柄待ちと言えます。
日足チャートは、200日移動平均線下向き、75日移動平均線下向き、25日移動平均線は下向き、10日移動平均線下向き、10日移動平均線を下回る弱い下降基調の状態です。引き続き、10日移動平均線を下回る状態は安値更新相場です。来週も10日移動平均線を下回るなら安値更新待ちと見て下さい。
参院選は自民は余裕。民進は無能な戦い。英国EU離脱の影響燻り続ける。中国の南沙諸島ハーグ仲裁判決の出方は威圧か。円高いつまで続く。どう動く世界市場。
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