日経平均株価の動き・臨時版(2016年07月12日)

参院選挙で与党大勝し、株価は大幅高となりました。選挙で大勝し、政策期待から上がったと言うより、出来高は余り増えてないので、空売りの買い戻しがメインと思われます。16200円台まで戻したのは、思ったより強い戻しでした。それだけ弱気で空売りが多かったと言うことでしょうか。

出来高が増えれば、買いが増えて政策期待感があると言う様に見えるのでしょうが、あまり変わらない出来高では、買い戻しが一巡すれば上値に売り物が控えているので、戻り高値を形成します。今週中(今日)か、長くて来週には戻り高値を形成すると見ています。

選挙公約でもある追加の景気対策を発表しましたが、10兆円の公共事業で株価が上がるとは思えません。バブル以降、この程度の追加対策は何度も行われてきましたが、一時的な株価の反応で終わってきた。今回も同じだろうと。

テクニカルでは、6月に2月安値を下回った事で、トレンド的に下降基調を強めた動きです。下降基調では戻りは売り場となり、8月から9月に向け株価は売られると見ています。今週から来週の戻ったところは売り場と見てください。

為替は100円→103円まで円安に動きました。1円=約300円動きます。15100円(安値)から16237円(高値)まで上げました。約1100円動きました。3円=約900円の動きとなりますが、為替より株価の上げ幅は大きく値上がりしました。少しは反動安も考えられます。

この動きを見ても為替連動型は変わりません。今後も円安に動かなければ、株価は上がらない可能性があります。為替は幾らまで円安に戻せるかで、今後の株価の上値メドは決まります。75日移動平均線(107円)まで戻すなら、17000円まで戻すと言うことになりますが、目先25日移動平均線(103円)を上回れなければ、株価の戻りはこのあたりまででしょう。今後も為替動向で株価は左右されます。

目先、景気対策が織り込み済みとなれば株価は上がりません。建設関係の景気対策は人手不足で年内の実効性は薄く、効果は期待できません。景気対策は次の選挙対策の様なもので、どうしても地方の公共事業バラマキになりやすい。早い段階で株価へは織り込み済みとなりやすいが、建設株では上がる株は増えます。

目先は思っていたより上がりましたが、売り場だと見ています。8月から9月に向け暴落の心配は変わってません。チャート的には75日移動平均線(16350円)を上回らなければ底入れ確認はできません。上回る戻りでなければ売り場と見てください。

<日経平均 日足チャート>

選挙明け2日で、75日移動平均線(16350円)に接近するまで戻しました。2日で約1000円幅値上がりし、英国EU離脱前の水準に戻しました。英国EU下落が余分だった様に見えます。25日移動平均線(15700円)を下回ると再下落に転ずると見る動きです。

日足チャートは、200日移動平均線下向き、75日移動平均線下向き、25日移動平均線は下向きです。株価は25日移動平均線(15700円)を上回りましたが、下降パターンは変わってません。75日移動平均線が上向きとなり、株価が上回らなければ底入れ確認は出来ません。

目先は25日移動平均線を上回ったので、維持できれば下げ止まりの判断はできます。また下回ると再下落に転じたと見てください。25日移動平均線を維持できるか。75日移動平均線を上回れるか。このあたりが判断ポイントです。

日経平均 日足チャート

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