日経平均株価の動き(2016年08月12日)

前週は週間で-300円以上下げ、75日移動平均線を下回って引けた事から、今週SQに向け売られるかどうか確認する週でした。米国雇用統計が予想より改善しNYダウは大幅高した事もキッカケに、月曜日、日経平均は約400円高して始まった。一日で前週の値下がり分を切り返し、75日移動平均線を上回って始まったので底入れ転換して始まった。月曜日に臨時コメントで述べました様に、下降相場から底入れから上昇相場の動きは変わったと基調判断を見直しました。

基調判断の節目として、75日移動平均線(16360円)を上回り底入れ確認が出来たこと。6ヶ月移動平均線(16600円)を上回り上昇基調に転換する動きとなったこと。後は30年平均線(16800円)を上回ると再上昇に向かうと判断できます。当面は30年平均線(16800円)前後を意識するでしょう。このあたりから上値は伸びにくくなりますが、6ヶ月移動平均線を維持できれば上昇基調に向かいます。

30年平均線(16800円)を上回る上昇が強まるとしたら、9月SQかSQ後に向けた相場展開と見ています。8月後半か9月に30年平均線を上回ると18000円台に向けて上げてくる可能性はあります。米国大統領選挙が終わる11月まで株価買い支え支援の可能性あり。米国選挙が終わるまで下落の先送りの可能性はあります。目先75日移動平均線を上回り上昇に転じても、まだ中間反騰の域は脱していませんが、9月SQに向け上昇に転ずる動きと見ています。また株価が下げに転換するには、75日移動平均線(16360円)を下回ってからです。

75日移動平均線を上回る銘柄数(東証一部)は、7月末997銘柄(225種104)→8月(4日)565銘柄(225種63)に減少→8月12日は928銘柄(225種113)まで急増した。また日経平均は75日移動平均線(16360円)を上回り。6ヶ月移動平均線(16500円)も上回ってきた。75日移動平均線(下値支持線)を上回った事で底入れ確認したと見ます。今後も75日移動平均線を上回って推移する事は上昇に向かう動きです。

個別株は、相場に先行する半導体関連株、ベアリング、電子部品関連株、金融関連株など買われてきた。東証一部銘柄は75日移動平均線を上回る銘柄数は800銘柄以上に増加した。また225種銘柄も110銘柄以上に増加した。個別株は75日移動平均線を上回る動きは底入れ確認です。四半期決算で上方修正した株は買われてきます。徐々に底入れ銘柄から上昇に変わる銘柄は増加しつつあります。全体的に底入れから上昇銘柄が注目です。

<NYダウ 日足チャート>

米国雇用統計発表からNYダウは値上がりに転じ高値更新してきた。高値調整は短期で終わり、今週再度10日移動平均線を上回り最高値更新です。18日22日RCIは0ポイントから切り返す反転の動きです。引き続き200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き。株価は10日移動平均線を下値支持線に上昇基調です。大統領選終わるまで下げにくい雰囲気は強い。

株価は25日移動平均線で下げ止まり押し目形成となった。10日移動平均線を上回る高値更新相場に戻りました。強い相場展開続く。25日移動平均線下回れば売り転換します。引き続き来高値更新相場になります。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

ドル円相場は、100円から102円で推移しています。ドル円と日経平均株価は連動しなくなった。新たな相場パターンの始まりかもしれません。為替が円安に動かなくなっても、日経平均が値上がりするならば、為替を気にする必要はなくなります。

チャート的には200日移動平均線下向き、75日移動平均線下向き、25日移動平均線下向き、25日移動平均線を下回る円高基調の状態です。今後も円高でも株高に向かうか観察です。月足で見る10年平均線(100円・下値支持線)は意識されている。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

今週は6ヶ月移動平均線(16600円)を上回る値上がりで引けました。前週まで弱かったが、6ヶ月移動平均線を上回る勢いを取り戻した。月足で見る上値抵抗線は6ヶ月移動平均線(16600円)→30年平均線(16800円)です。6ヶ月移動平均線(16600円)を維持できれば、30年平均線(16800円)を上回る水準を維持できる様になります。

8月は6ヶ月移動平均線(16600円)を維持できれば、9月には30年平均線(16800円)を上回る定着もありそうです。まだ中間反騰で終わる可能性も残っており、米国大統領選まで買い支えで維持する値上がりの可能性も消えてません。大統領選が終わると下落に転ずる心配は残ったままです。30年平均線(16800円)を上回っても、再度30年平均線を下回ると下落に転ずると判断されます。今後は6ヶ月移動平均線を維持できるかどうか判断ポイントです。6ヶ月移動平均線を上回る状態なら9月SQに向け上昇相場は拡大します。

日経平均 月足チャート

<東証マザース指数 日足チャート>

「107」東証マザース指数は弱い状態を続けている。75日移動平均線を上回る銘柄数は、4月130銘柄→5月145銘柄→6月150銘柄→7月80銘柄→8月(12)50銘柄と6月ピークに減少傾向としています。もうしばらく新興市場の調整局面は続きそうです。

日足チャートでは、200日移動平均線を下回った状態では、個別株の状態も同じ様な状況でしょう。まずは200日移動平均線を上回り、25日移動平均線を上回って来なければ下げ止まりから上昇に転じたと判断しません。200日移動平均線を下回る状態は新興市場は見送りです。いつ頃上回るか観察ポイントです。

東証マザース指数 日足チャート

<日経平均 日足チャート>

今週、日経平均は大幅高で始まり、75日移動平均線を上回って始まりました。一気に上値抵抗線を上回る上昇は強い上昇転換と言えます。75日移動平均線を上回った事で底入れの動きと判断できます。まだ200日移動平均線を下回っているので上昇相場に向かうには、もう少し日柄はかかりそうです。75日移動平均線を上回ったので底固めの動きと見てください。

このまま底固めの動きが続けば、9月に入ると200日移動平均線を上回る上昇相場に転じそうです。8月相場は75日移動平均線をキープできるかどうかが、上昇基調に向かうかどうかの判断ポイントです。200日移動平均線を上回ると18000円前後まで上がる可能性はあります。再度75日移動平均線を下回るなら戻り売り相場に逆戻りします。8月相場どう動くか観察です。

日経平均 日足チャート

四半期決算出揃い日銀のETF買いは始まったか。為替連動は終わったか。米国大統領誰になる。どう動く世界市場。

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