9月SQが終わったら売られました。本日発表の投資家別売買動向を見ると、SQ週の外国人投資家売りは3300億円以上の売り越しでした。日銀は外国人投資家売りの受け皿になっている。外国人投資家への利益提供相場とも言いましょうか。。今の相場はSQからSQ間で、SQに向け上がるか下がるか、次はどっちに仕掛けられているのか。。日銀買い+外国人投資家が買い越しに転じないと上昇相場に向かいそうにありません。外国人投資家の買い越し時期が上昇相場に向かうかどうかのカギになります。
7月下旬に、日銀は日経平均(ETF)の買い3.3兆円→6兆円を発表しました。それから日経平均は下がっていません。9月SQに向け17000円台に乗せるまで値上がりしたが、SQが終われば売られました。やはりSQに向け17000円台に乗せたところが目先の高値圏でした。売られても下値は日銀の買い支えが入っているので、大きくは下げにくいでしょう。しばらく日経平均はボックス範囲の上げ下げで推移が続くと見ています。
次のSQは12月SQになりますが、次の大きなイベントは、何といっても米国大統領選(11/8)です。大統領選までリスクヘッジはしても、どちらの候補に決まるか分からない間はニュートラルを取り、仕掛けないと思います。そう考えると、米国大統領選までボックス相場が続く可能性があります。大統領選が終わり12月SQに向け、上下どちらかに動き出すか。又は来年3月に向けて動き出すか。この様なイメージで見ています。
日本市場では、9月中間決算は10月下旬から11月末までに発表されます。動き出すとしたら、中間決算が出揃った頃と見ています。中間決算の発表が出揃うと、来年3月末決算を織り込み始めます。次は2018年3月期業績予想が良くなりそうなら、今のうちから少し買い始めようか?と言う動きが出始めます。悪い場合は買い控えるだけで、すぐの売り材料にはなられないと考えます。
「101」日経平均は、日銀の買い支えで75日移動平均線を維持しています。「121」東証1部単純平均は75日移動平均線を下回っています。日経平均が75日移動平均線を維持していても、個別株全体の動きは、「121」東証1部単純平均が表しており、75日移動平均線を上回ってこないと上昇相場に向かいません。本当の買い転換は「121」東証1部単純平均が75日移動平均線を上回ってからと見てください。
まだ一部の株しか上げ始めていませんので、相場先導株は「半導体関連株」・「金融株」・「ベアリング・機械株」・「値ガサ優良株」・「好業績株」などです。全体が動き出せば底入れ銘柄なども買われてきます。日経平均が動き出す時は「主力株」が動き出す時です。この様な点が10月下旬から米国大統領選が終わるまでの観察ポイントです。
東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、6月末451銘柄(225種44)→7月末997銘柄(225種104)→8月末738銘柄(225種104)→9月(15)727銘柄(225種86)と8月末を下回りました。個別株は、SQをピークに売られた事が分かります。また225種銘柄86と半数(113)以下に減少しました。225種銘柄はSQに向け増加したものの、今週は半数以下に減ったのを見ても日経平均は売られた事がわかります。
日足ベースでは、日経平均は買い支えから75日移動平均線前後をキープすると見ています。一時的に売られても16000円前後までと見ています。東証1部銘柄で75日移動平均線を上回る銘柄数は、6月末442銘柄(225種44)→7月末1098銘柄(225種107)→8月末956銘柄(225種138)→9月(16)966銘柄(225種123)を維持しています。日足では、日経225種は大きな崩れはありません。前週に比べ少し減ってきましたが、800銘柄以上を維持する間は大きく下げにくい状態です。
新興市場のマザーズ市場は、5月末152銘柄→6月末73銘柄→7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月(16)67銘柄です。8月末よりは少し増加を維持していますが、前週よりは減っています。新興市場は弱いと言えます。新興市場マザーズ指数は、中間反騰の動きだったと判断されます。
個別株は東証1部市場は、前週は225種銘柄が買われました。まず「半導体関連株」などが上がると述べましたが、出来高は薄く思うような上げ幅になってません。しばらく75日移動平均線を上回り底入れ確認が出来たものから選ぶのが良いと思います。今後も75日移動平均線を上回る銘柄は底入れの動きです。出遅れ底値立ち上がり、上昇初動狙いが良いでしょう。
<NYダウ 日足チャート>
日足チャートでは、NYダウは下値支持線と見ていた75日移動平均線を下回ってきました。心理的には18000ドルが下値支持線です。次は200日移動平均線(17570ドル)が下値支持線の下値メドと見ます。また75日移動平均線を上回ると上昇基調に戻ります。大きく下げないと見ていますが、今後の観察ポイントです。
8月は高値更新した後、高値横ばい状態が続きましたが、9月に入り崩れてきました。当面は18000ドルをキープできるか。短期的には75日移動平均線を上回ると下げ止まり確認です。しばらく高値調整の動きでも、基調的には上昇基調を維持しています。
<ドル円 日足チャート>
ドル円相場を日足チャートで見ますと、75日移動平均線を上値抵抗線に上値を切り下げています。この状態が続く限り、円高圧力に押されていると言えます。円高に下ブレても75日移動平均線まで戻して終わる。今年は75日移動平均線(103円)を上値抵抗線に、この動きを繰り返してきました。当面は100円を下値メドに維持できるか観察です。
100円割れする円高に動くなら、株式相場の底割れを心配しなければなりません。100円をキープできるなら、株式相場の底割れの心配は薄れます。日銀の買い支えを期待するしかありません。何かをキッカケに75日移動平均線を上回る円安に戻すとき、日経平均は切り返すときです。今後も75日移動平均線に沿って円高基調を続けるにしても、上下どちらに動くか観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
今週の下落で、月足は陰線に変わり、日経平均は6ヶ月移動平均線(16560円)を下回ってきました。残す9月は6ヶ月移動平均線(16560円)を上回るまで戻せるか。下回った状態で引けてしまうか観察ポイントです。9月は30年平均線(16800円)が上値抵抗線。6ヶ月移動平均線(16580円)が下値支持線であったが、75日移動平均線(16300円)下値支持線まで下げてきました。このあたりを意識して動く様に見ています。為替動向と合わせた観察ポイントです。
月足では30年平均線(16800円)が上値抵抗線で、SQに向け17000円台に乗せたら売られてきました。30年平均線(16800円)を上回れなければ上昇基調に戻せません。まず6ヶ月移動平均線(16580円)を上回り、30年平均線(16800円)を上回る時期を探るところです。10月後半から11月ころと見ていますが、今後の観察ポイントです。
<東証マザース指数 日足チャート>
「107」東証マザース指数は、下げ相場の基調で戻りから戻り売られてきました。今週はマイナスに転じ、戻り売りパターンとなりました。日足チャートでは、75日移動平均線を下回る弱い状態で、株価は200日移動平均線(上値抵抗線)を上回ったところで戻り売りに転じました。また25日移動平均線を下回り下降基調に戻りました。
東証マザーズ市場で、75日移動平均線を上回る銘柄数は、5月末152銘柄→6月末75銘柄→7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月(15)67銘柄を維持していますが、前週より10銘柄以上減りました。日足チャートでは、25日移動平均線を下回った事で戻り売りから下降基調に逆戻りしました。25日から75日移動平均線を下回る下降相場です。戻っても戻り売りと見ましょう。
<日経平均 日足チャート>
9月相場入りし、9月SQに向け17000円台に乗せましたが、今週は-500円近く売られました。日銀の買い支えもあり、下げても75日移動平均線前後は維持すると見ていました。来週以降、一時的に売られても75日移動平均線を下回ったところか。チャート的には200日移動平均線と75日移動平均線の価格差は約550円あります。8月から9月の1ヶ月で約200円幅縮小しました。この縮小幅を見ても、接近まで2ヶ月から3ヶ月程度はかかりそうです。
チャート的には、75日移動平均線を上回れば底入れ確認。200日移動平均線を上回れば上昇転換です。約550円の価格差が縮小するまでボックス相場は続くと見る状態です。株価は200日移動平均線を上回れば上昇基調に転換です。
日経平均は上回っていますが、「121」東証1部単純平均は75日移動平均線を下回っています。市場全体の動きは、「121」東証1部単純平均を見てください。「121」東証1部単純平均が75日移動平均線を上回ってこなければ、上昇相場になりません。市場全体では、「121」単純平均の動きを見ましょう。
日銀のETF買いで225種株は維持している。米国大統領選まで続くか。為替はどう動くか・円高か円安か。米国大統領選挙までどう動く。どう動く世界市場。
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